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『室内テント』による防寒生活の中間報告

以前記事にした『室内テント』。

灯油代や電気代の節約が叫ばれる今の世の中で、体温で暖かい空間を生み出せる室内テントは以前にもまして燦然と輝く良いアイデアに思えてきた。


で、そんな室内テント生活を実際に自分で試して何日か経ったので、中間報告をしようと思う。

なんで中間報告かというと、正直まだあんまり寒くなかったからである。

自分は実家が暖房必須の地域なので、寒い地域の過酷さは多少はわかっているつもりだ。

なので一人暮らしする今の賃貸は暖かめの場所であることを重視して選んだため、12月でもまだ多少あったかい。(※実家比)

それが今回は仇になった……いや普通は暖かいほうがいいのだが。


そんなわけで、テントの防寒性能をチェックするには、もう一段階冷えてほしいのが正直なところ。

前回めっちゃ寒いと言ったのは過言だったと、訂正してお伝え致します!


さて、こちらがキャンプに一度も使わなかった自分のテントだ。

まさかこのテントも家の中で使われることになるとは思っていなかっただろうが、自分のもとに来たのが運の尽きである。


そしてうちのテントはこんな感じで構成した。↓

1.まず床にクイーンサイズのマットレスを敷く。
2.その上にテント(1〜2人用)を置く。
3.フライシートを被せる。
4.なんか余ってる布を更に被せる。(熱を逃さなくなると期待して)
5.テント内に除湿シートを敷いてから、敷布団と布団を入れる。

そこらへんにあった布をいっぱい被せた最終形態(防寒性能アップを期待)
テント内
温湿度計もポケットに入れておく


そうして得られた起床時の室温データはこんな感じだ。

こうして見比べると、テント内の方が3~4℃くらい暖かい。

そして湿度も10%程度上がるので、喉にも良いかも……?


なかなか良いじゃないかテント生活!


では、色々と感じたこともあるので、それについても語っていこう。



まずはメリットの紹介から。

【メリット】
・あったかい
・湿度が上がるので乾燥しすぎなくて良さそう
・暗くてよく眠れる
・キャンプ気分で楽しい!(キャンプ未経験)

防寒効果はいまのところしっかり発揮してくれていると思う。
日によっては暑すぎて布団をはねのけるくらいだ。

今後更に寒くなっても、毛布を追加したりすれば問題ないだろう。


ではお次は、盛大にデメリットを紹介しよう……!!


【デメリット】
邪魔すぎる(1部屋消滅する)
・1~2人用では成人男性には狭すぎる
・ベンチレーションがついているが、気休め程度で息苦しい
・敷布団が固定できないのでズレる
・朝になっても寒くないが、今度はテントから出たくなくなる
湿度がこもりがちなので使用後の除湿が大事かも

いやデメリット多すぎるだろという話なわけだが、一つ一つ語っていこう。



まず『邪魔過ぎる』件について。

今まではクイーンサイズとはいえマットレスだったので、踏みつけてその上を歩くことが出来たわけだが、テントは高さがあるのでそうは行かない。

テントが置いてある空間はもうそのためだけに使われる空間となる。
部屋の奥に行くにはテント横の狭いスペースを通らねばならない。

まあ別にテントの奥側にはさほど用事はないので許せなくはないのだが、なんだかモヤモヤする。

また、1~2人用のテントでも邪魔ということは、それ以上の大きさのテントを使ったときはもっと邪魔ということである。


そしてテントの場合、マットレスのようにさっと畳めば簡単にスペースが空くというわけでもない。

自分のテントはワンタッチでもないので、片付けるのはかなりの手間だ。

室内テントを使うなら、部屋の大きなスペースをそのために捨てる覚悟が必要になるだろう。

(普段ベッドを使ってる人は気にならないかもしれないが)



お次は『テントの広さ』について。

自分が使用しているのは1~2人用200cm×110cm程度のテントだ。

人が寝るのには十分そうなサイズに思えるが、テントはベッドのように範囲外に足を伸ばすなんてことは出来ない。

ちょっと動けばもうテントの壁に足や手が当たるのだ。

これは正直凄くストレスになる。(破いたら困るし)


自分が快適に室内テント生活をするためには、横幅2mはほしいところ。

みなさんが室内テントを実行に移す際も、可能なら2~3人用テント2m×2mの居住空間は確保することをお勧めする。

たとえそれで防寒性能が多少落ちるとしても、狭い空間に押し込められている不快感よりはマシだと自分は思う。



お次は『息苦しい』問題。

テントは密閉された空間である。
だからこそ防寒性能が高まるのだが、息苦しいのは普通に不快だ。

というか睡眠+低酸素なんて明らかに危険な香りしかしない。


なのでテントにはベンチレーション(ベンチレーター)という換気用の穴がついているのだが、正直自分のテントに関しては申し訳程度の性能な気がする。

(普通は口を外に出すとかなんとか)

もちろんテントの入口を開けておけば盛大に空気は入ってくるが、それは室温と同じ冷たい空気なので、それではせっかくの暖かいテント内が冷やされてしまう。

しかし暖かさを優先すると、息苦しさが勝る空間になるわけで……。


そしてさすがに室内で酸欠になることは起きないとは思うが、睡眠の質には影響してもおかしくない。

(自分のスマートウォッチで見た感じではさほど変化はないけど)


テントによってベンチレーションの構造も変わってくるので、この部分はこだわったほうが幸せになれると個人的に思った。



そして『敷布団が固定できない』問題。

自分はマットレスに4隅を引っ掛ける形式の敷布団(敷きマット?)を使っているが、サラサラなテントの床にそんなものを引っ掛ける場所はない。

もちろんこれに関してはマットレスをそのままテント内に入れたり十分な重さの敷布団を入れるなりすれば解決するのだろうが、自分の部屋にそんな丁度良いものはないのでアウトだ。

起きたら敷いていたものが盛大に乱れているのが今の自分のテント生活である。

朝からちょっと憂鬱になる。

(でも乱れてないとちょっと嬉しくなる)



お次は『起きたらテントから出たくない』問題について。

自分は室内テントによって布団から出たくない現象が解決すると思っていた。

そして実際それは解決する。テントの中は暖かいから。

だがテントの中で布団から出られても、今度はテントから出たくないのである!!

さらに防寒のためにチャックで入り口を閉じていようものなら、その開閉のめんどくささで更に外へ出る意欲は完全に削がれ、二度寝コースへ直行


人間は愚かだ……!


最後は『湿度こもるよね』問題である。

テント内は良い感じに湿度が上がるのが利点ではあるのだが、湿り気を帯びた寝具というのはあまり良いものではない。

まあ冬場なら人間がテントから出さえすれば、湿度はすぐに部屋と同レベルの状態にはなるのだが、やはり部屋に布団を敷いていた場合よりもカビのリスクは上がるかもしれない。

布団や毛布はいつもより衛生面に気を使う必要があるだろう。

除湿機を突っ込んで乾燥した空気を送る様子(あんまり意味はない)

以上、大量のデメリットを紹介した。


いやしかし室内テント生活が悪いというわけではない。

基本は自分のテントが適していないというのが原因なのだ。


なにせ自分はこのテントを携帯するサイズや軽さを最優先に選んだので、居住性にはさほど重きを置いていないのである。

室内テントにはそれに適したテントがちゃんとあるのだ。


自分の場合はワンサイズ上のもので、換気の性能がもう少し高ければよかったと思う。

そうすれば暖かいし息苦しくないし秘密基地感もアップして、普通に満足だったことだろう。


そんなわけでこれから室内テントに挑戦したい人は、使うテントの選定には気をつけてほしい。

ベストなテントで、快適で省エネな室内テント生活を送ろう!!



【追記】寒い時期の結果報告↓


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