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シャニアニ感想

3章も見たところでシャニアニ感想。
やけにオタクが書いてるから、触発されての側面が強い。

全体として、凄く丁寧なシャイニーカラーズ。

基本褒めてばっかになるから、マイナス面は最初に。
序盤の話数、丁寧に空気感を描くが故の掴みの弱さが不安要素。

他人に読んでもらいたいのは、人の感想見てて「そこちがくねぇ?」って思ったとこだからそこから。

新規向けじゃないってところ
新規はちゃんと見ているが、見ている新規が俺たちの思ってた層と違った。
だと思った。
これシャニソンとも共通するんだけど、
俺たちって、まわりに居る「もうシャニを軽く知ってくれてる層」を「新規」だと想定して、そいつらを仲間に引き入れる未来を想像していた。
でもシャニソンとかシャニアニの狙ってた「新規」って、
ブラウザゲームって形式だから触ってくれない・出会えていない
「どハマりする素養はある」んだけど、「enza版だとアプローチ出来ない」層なのかな?って感じた。

口の悪い言い方をすれば、
「ワンチャンハマるかも」くらいの層は後回しにして、
「見ればどハマりするけど見てない」層に出会いに行った。

というかミリアニ見てても思うけど、アイマス運営ってユーザーをやたらと信じてると感じるとこあるから、
「ワンチャンハマるかも」くらいの層は、「俺たちがフォローしてくれる」ことを期待して割り切った感じかなって。

薄味については
楽しみ方の違いかなと思った。
ちょっとした仕草・視線の動きみたいな「絵の演技」に異様に情報が込められていて、
しかも「そのキャラクターがフォーカスされていない場面」でもやられてて、
胃もたれするくらいに「こってり」だと個人的には感じたんだけど、
薄味って感想やけに見るから、何でかなって考えてみたら…

RPGの本筋を味わう時みたいに、流れてくるものを素直に楽しむとあっさりめの味で曲とかシャニのキラキラ感だけを楽しめる。
行かなくてもいい村まで行って、サブクエまで全部埋めるみたいに、自分から積極的に泳いで行くと、enza版のコミュと同等かへたし濃いくらいのこってり味を楽しめる。
「さっぱり」にも「こってり」にも食べれる作りなのかなって思った。

で「アニメって流れてくるものを素直に楽しむものだよね」って楽しみ方の人が多くて「薄味」って感想よく見るのかなって。

人を選ぶなぁとは思いつつ、
こんだけエンタメが溢れてる時代に、「万人受け」狙ったって次のクールには、別のアニメに行かれるだけだから。
ある程度割り切って「刺さるヤツにとことん刺さる」って作りは、個人的にはいい選択かなと思った。
アイマス内だけでも、ミリオンとかシンデレラと共存とか棲み分けとか出来なきゃ食い合ってお互い細るだけだし。

さて、こっからは実に個人的な独り言的な感想。

全体編
正直アニメは、広く浅く多くの人に興味を持ってもらうために、enza版のシナリオを噛み砕いて、食べやすくしたものが出されると諦めていた。
いざお出しされたものは、enza版を上手くアニメというフォーマットに落とし込んだものだった。
期待以上のシャイニーカラーズだった。
ナンバリングライブやシャニソンと同じやり口。
enza版の美味しさはそのまま、だが食べにくさもそのまま。
ここまで徹底してどの展開も食べにくさがあると、
食べにくさも伝えたい味の一部なんだろうなと。
確かにもし食いやすかったら、わざわざシャニを選ばずに、他の作品を選んでるなって思った。

3章編
1・2章に続いて、1話目で283プロダクションのセンター櫻木真乃を通してシャイニーカラーズのきらめきを見せてくる構成。
何と言っても、Spread the Wings!!
1話でああいう使われ方したし、ツバサグラビティがああいう形で登場したから、アニメではないと思っていた。
まさかこんな素敵な形で出してくれるとは。
次にシャイニーカラーズのタイトル回収。
みんなの花火がそれぞれの個人色になってるのよかったし、
プロデューサーの祈るような言い方がすげぇよかった。
1stライブ
ステージ上と舞台裏のバランスがよかった。
2章WING編での舞台裏シーンを思い出させるように描くことで、キャラの成長を感じられるし、
アイドルマスターのお仕事アニメとしての魅力、プロデューサーがいる意味みたいなものが凄くよくでてたと思った。
Multicolored Skyもこんな形で使ってくれるなんて…
既存曲だらけなのに、使い方が丁寧で、魅力を見せ直してくれて、新しい魅力も付与してくれて、積み上げたものに改めて魔法がかかるアニメだった。