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シャドウレイダーズ 私的まとめ2.レイダー:映魅

※本記事は2018年にcosaic様が発売した『シャドウレイダーズ』およびその拡張セットの『シャドウレイダーズ 女王陛下の飛行船』を取り上げ、一部2005年にゲームリパブリック様より発売された『シャドウハンターズ』にも言及します。

[前書き]

私のシャドウレイダーズ(以後本作) まとめ第二回目。
今回からキャラクターのまとめに入ります。
シャドウハンターズ(以後旧作)プレイヤーとして、旧作から名前が変わっていないキャラクターから始めたいということで、今回は映魅を取り上げます。

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[基本スペック]

名前  :映魅(EMI)
体力  :10
勝利条件:シャドウが全員脱落する。
特殊能力:テレポート
あなたが移動のダイスを振った後、その出目に従って移動するか、両隣のエリアカードのうちの1つ選んで移動するかを選択できる。

[考察]

基本セットのレイダーの1人で、レイダーの中では最も体力の低いEキャラ。
Eキャラは体力が低い代わりに能力が強力に調整されていますが、彼女もその例に漏れず強力な能力を保有しています。

彼女の能力の強さを一文で表現すると、
『他のプレイヤーが運に任せるしかない部分を、能動的に選択できる』

彼女の能力は移動先をダイスに従うか両隣の最大三箇所(女王様の飛行船があれば四箇所)から選べるというもの。
本作では旧作と違い、自由移動の確率が非常に低いため、移動に選択肢が存在していることが大きな意味を持ちます。

移動先が多いことのメリットを挙げると、
・装備を集めやすい
・狙った相手を高確率でレンジに入れられる
・回復や探偵など、今必要な行動ができる
・攻撃されづらいエリアに居座れる

などでしょうか。

攻撃されたくない時は【⑨オリバーの隠れ家】を混ぜて反復横跳びするだけで他プレイヤーのレンジに入りづらく、相手の装備を奪い取って火力を落とせる他、攻撃を受けても【⑥大聖堂】【⑧市庁舎】に狙って移動し、体力回復できる。
攻撃に回れば、移動の選択肢の多さから相手をレンジに収めるのは容易で、毎手番相手に攻撃を加えて手数で優位に立ち、【⑧市庁舎】を利用して狼男蠱毒使いのカウンター能力を避けながらダメージを与えられる。

移動を運に頼り切らないことで一貫した戦略を遂行でき、あらゆる状況に柔軟に対応できるのが彼女の強みであり、大抵のことができてしまうが故に、明確な対抗策が存在しない非常に強力なキャラクターです。

弱点としては、体力が低く、能力が強力かつ放置されればアドバンテージを稼ぎ続けられるものであることから、シャドウ陣営に真っ先に狙われてしまうこと。

できれば何度も使いたい能力であることから早期公開で使い倒したいところなのですが、正体を明かした途端シャドウ陣営の心が『映魅殺す』で統一されてしまい、集中砲火を受けて回復も間に合わず呆気なく散ることが少なくない。

集中砲火自体は正体が分からない相手の勢力を透かせるのでメリットもありますが、避雷針になれる体力ではないので、どれだけ工夫しても多対1になるとアッサリと死ねる。
ちなみに私は映魅使用時にダメージ0で正体明かした結果、全シャドウの攻撃を食らって次の移動ダイスを待たず無言の帰宅をしたことがあります。
そんなことがありえる体力。それが10。

とはいえ、正体明かして一巡持たないのは極端な例なのですが、体力が低いが故に、少しのダメージで回復に走らざるを得ない状況に陥り、実質的に選択肢が狭まってしまうのはよくあります。

旧作では白のカードにチョコレートという使い捨てアイテムがあり、本作における幸せのクッキーに相当するアイテムなのですが、AUキャラしか全回復できない幸せのクッキーと違い、チョコレートはAEUキャラが全回復できました。
なので旧作の映魅は、多少ダメージを受けても白カードに全回復アイテムが光臨とチョコレートの二つ埋まっていたので一発逆転も結構できたのですが、本作ではそれも不可能となっており、体力管理は非常にシビアとなっています。

また他方の弱みとして、旧作を始めたばかりの頃、私は映魅のことをハンター(旧作におけるレイダー)の中でぶっちぎりで弱いと認識していたのですが、それも当然といえば当然で、運の要素を減らしてプレイできるのが強みである以上、明確な戦略を持たず漠然と使っても強みがあまり活かされない。
つまり、露骨にプレイヤーの実力が出てしまう。

繰り返し遊んで本作の立ち回り方のパターンを増やしていけばそのうち自然と動かせるようになるとはいえ、初心者のうちは何が何だか分からないうちに脱落してしまうことも多々あるので、初心者が映魅を握っていると分かったらレイダーは強めにサポートをかけた方がいいと思います。

[戦略]

必要に迫られて使う能力ではないので、公開のタイミングをしっかり狙って公開したい。
集中砲火を受けやすいキャラクターなのでシャドウの人数が多いうちは公開のタイミングを厳し目に計るべきではあるものの、長く使ってアドバンテージを稼ぎたい能力なので、使えそうなタイミングであればサッサと使ってしまった方が得。

基本的には早期公開を狙っていくスタイルになるかと思いますが、終盤まで潜伏して生き残り、タイマンから追尾性能の高さを活かしての詰めに使うのも面白い。

どういう動きをするにせよ、体力の低さが行動の自由を奪ってしまうので、無駄にダメージを受ける可能性のある黒のカードは避けた方が無難です。
能動的に【⑨オリバーの隠れ家】に行けるので、黒の装備が欲しい時は相手から奪いましょう。

【④⑤ブラックミスト地区】からレンジが届くエリアを避けることで攻撃される確率を大きく減らせるので、特定のカードが欲しい場合は【④⑤ブラックミスト地区】を使わず、そのカードに対応したエリアでカードを引くようにすると、長期的な生存率を高められます。

多くのシチズンと同様に、潜伏中は恨みを買わない動きが大切になります。
下手に攻撃して執着されてしまうと受け続けるのは体力的に困難ですし、正体を明かせば恨み抜きで狙われてしまうキャラクターなので、正体を明かすまではできるだけ無傷でいたいのがその理由です。

正体を知られていないうちに攻撃しておくのも大事なので攻撃するなとは言いませんが、不必要に攻撃を繰り返していると、シャドウ陣営の方が好戦的になりやすいのもあって、味方にすら敵だと判断されてしまい、フェリックスフェリシア映魅に能力を切ってしまう場合があります。
味方の能力を無駄打ちさせるのは最悪と言ってもいい状況ですので、正体を明かすまでは攻撃する判断を厳しめに。

正体を明かすまで一切攻撃せず”無”に徹する映魅もたまにいるのですが、そこまで行くと生き残らなければならないシチズン感が出過ぎてしまうので状況に応じて多少殴っておくのも大事です。
その辺りのバランスは卓によるので、他のプレイヤーの発言などから判断しましょう。

[相性のいい装備]

神秘のコンパス
霧の都を『映魅ちゃん家の庭』に変化させる装備。
選択肢が増えれば増えるほど映魅の効果は強力になっていくため、狙って手に入れたい装備です。
ただし、手に入れたとしても即奪われることも多い。
映魅【⑨オリバーの隠れ家】に狙って行けるので奪い返しも楽ですが、執着しすぎて好機を逃さないように注意しましょう。

賢者のローブ
体力が低く、狙われやすいキャラクターなので持っておきたいですね。
この装備の効果でダメージが0になると攻撃失敗扱いになることから、火力増強装備がないと45.83%の確率で攻撃が失敗してしまいますが、【⑨オリバーの隠れ家】を使って敵の火力増強装備を奪えば、自身のデメリットを潰しながら敵の火力を大幅に削れるので、非常に強力です。
ヴァンパイア対策にもなるので敵にヴァンパイアがいるのであれば、最優先で取りに行ってもいいと思います。

虹色のパラソル
早期公開時に有効な装備。
能力を使えば狙った相手をレンジに入れるのは難しくないため、推理カードを大量にバラ撒くことができるように。
早期公開の場合放っておいてもシャドウ映魅に攻撃してくるので元々陣営把握は容易なのですが、確定情報を大量に握っていると周囲にアピールしてから攻撃を行うことで全員の視点からシャドウを確定させ、他のレイダーの攻撃の矛先を集中させることができます。
こういった情報を持っているプレイヤーの行動は大きな意味を持つことは映魅以外のキャラクターでも重要になるので自覚しておきましょう。

[おまけ:旧作]

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旧作の映魅ちゃんです。
巫女服を思わせる和装で黒の長髪は変わらずですが、結構印象が違いますね。
とはいえ、続投組の中では最も原型を残しているキャラクターなのですが。

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