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シャドウレイダーズ私的まとめ4.レイダー:ゴードン

※本記事は2018年にcosaic様が発売した『シャドウレイダーズ』およびその拡張セットの『シャドウレイダーズ 女王陛下の飛行船』を取り上げ、一部2005年にゲームリパブリック様より発売された『シャドウハンターズ』にも言及します。

[前書き]

私のシャドウレイダーズ(以後本作) まとめ第四回目。
今回はレイダーの基本キャラクターの最後の1人、若干マッドサイエンティスト臭がするゴードンさんです。

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[基本スペック]

名前  :ゴードン(GORDON)
体力  :14
勝利条件:シャドウが全員脱落する。
特殊能力:絶対無敵バリア
あなたの手番の最後に使用する。次のあなたの手番の初めまで、あなたはあらゆるダメージを受けない。(ゲーム中1回のみ)

[考察]

基本セットのレイダーの1人で、体力が高いGキャラ。
ゲーム最硬の防御能力を持ち、確実に1ターン稼ぐ耐久キャラクター。

彼の能力は次の自分の手番まで一切のダメージを無効化するというもの。
特定のダメージを無効化するアイテムには『守護天使』『いにしえの聖杯』『幸運のブローチ』がありますが、これら全ての能力に加えて、軽減が一切できない能力によるダメージまで防げる最硬の特殊能力。

避けられない3打点をバラ撒き続けるウラヌスに対抗できる唯一のキャラクターかつ、終盤で発動されると対処不能なワイトの能力に対抗できる能力であり、ダメージを与えなければ能力が発動しないヴァンパイアにも強い。

能力が発動してしまえばほとんどのシャドウの翼をもげる能力であり、クレイグアガサブルースのような殺意の高いシチズンの手からも逃れられる。

生存能力にかけては間違いなくレイダー最高であり、特に意識しなくとも最終盤まで生き残るのは難しくないキャラクターです。

欠点は、あくまで受動的で誰かに干渉できる能力ではなく、直接勝ちに結びつく要素が一切ないこと。

本作は体力装備情報の三つの資源が存在し、その資源を対象からは奪い、自身は得ることで勝利に向かうゲームであり、資源を奪われないだけでは永遠に勝利に向かいません。

更に言えば、"奪われない"は相手が奪おうとしている時以外は何の意味も持ちません
能力を使用したとしても、その時点で1人も彼に対して攻撃しようと思っていなければ、正体を晒しただけで完全に無駄となります。

そもそも、1巡稼がれたところで他プレイヤーは他の資源集めを先回しにすればいいだけであり、1巡で戦況が大きく変化しかねない状況か、敵視点で彼の体力が最も価値のある資源である状態でなければ、あまり脅威として捉えられません

能動的に使用するのはかなり難しく、必要に迫られて使用し、稼いだ1巡を有効に利用できず、そのままジリ貧で押し切られるのは彼の敗北パターンとしてよく見かけるものです。

タイミングさえ良ければ全方位に強みを持つ能力なので、しっかり状況を見据えて運用したいですね。

[戦略]

基本的にGキャラは体力の高さを活かし、積極的に行動して攻撃の矛先をFEキャラから逸らす盾となる役割が求められます。
ソレを考えると、能力をサッサと切って早期公開するべきキャラクターのように思えます。

しかし、考察の項でも述べたように、彼の能力はタイミングが肝であり、終盤の方が有効に使える状況が多い能力であるため、潜伏して自身の生き残りを目指した方が能力の強みは活かしやすい。

よって、ゴードンを使用する場合、潜伏か早期公開かは早めに決断しておき、その決断によって動きをしっかり変えていく必要があるでしょう。

まず、どちらを選ぶにしてもゴードンの能力は直接勝利に結びつかないのですから、仲間が自由に動ける状況を生み出すために避雷針となるべきです。
多少恨まれても構わないくらい攻撃の頻度は高めにしても問題ありません。

早期公開狙いの場合、全ての攻撃を自分に集中させるつもりで攻撃の頻度を更に上げて、『Eキャラを殺しに行った方が絶対に得だろうが、損得感情かなぐり捨ててでもコイツを殺す』と思われるくらい攻撃するのもアリだと思います。
ただ、このレベルで複数に恨まれると流石に体力が高くても擦り潰されるのでバランスは見ましょう。

同じ条件で殴り合えば大抵の場合ゴードンより先に相手の方が息切れします。
早期公開の場合、味方がいるうちにこの息切れを誘発させ、攻撃集中から数的有利が取れるとグッと有利になります。
が、その時には自分も息切れ寸前になっていることや、極端な攻撃志向を見せているとシャドウだけでなく時間を稼ぎたいシチズンからも狙われ、中途半端に場をかき乱して何もできず終わることも珍しくないので注意。

早期公開の場合の能力使用のタイミングですが、早期公開の目的はシャドウの攻撃を集めることと、レイダーの連携を密にすることなので、
・シャドウが1人以上自分と殴り合いを始める
・シャドウの誰かかが正体を明かす
・Eキャラが正体を明かす

のどれかを満たした以降であれば、気軽に切ってしまっていいと思います。
能力を無駄にしたくないのであれば、殴り合いが始まってからの方がいいですね。

ゴードンの早期公開は味方のために捨て石になる動きとなるので、なるべく攻撃を自分に集めて生き残りは考えず、最終盤で味方が有利になる盤面構築を意識します。
具体的にはフェリックスエリカの能力を最後に残るシャドウに使わせるため、自分が生き残っているうちにシャドウの頭数を減らす立ち回りをします。

特に相方が映魅の場合、攻撃の頻度さえ落ちれば回復連打で体力の低さから想像し難い程の粘り強さを見せられます。
そのためにも、なるべく味方が狙っているシャドウを狙うか、自分が率先して1体を殴り続け、味方の矛先を集めましょう。

狙う相手としては、殴り合いに弱いUキャラか、後半に残すと厳しい狼男ワイトが理想ですが、正体を完全に透かすのは難しいため、これは可能なら狙う程度で考えます。

対して、状況次第ではあるものの、あまり狙いたくない相手にヴァンパイアがいます。
ヴァンパイアは回復能力のため殴り合いに異常に強く、ダメージの総計が体力の倍になっても平然と生きていることすらあるキャラクターであり、倒し切るのにやたら時間がかかります。
時間はシャドウの味方なので、時間を稼がれるだけでレイダーはジリジリと不利になります。

よって、ヴァンパイアを相手にするのは数的有利を得て回復が間に合わない頻度で攻撃できる状況を捉えてからと割り切ってなるべく置いておきましょう。
なお、最終盤に残したくないキャラクター筆頭でもあるので、ヴァンパイアの体力が既に即死ラインなら最優先で狙うのもアリです。

潜伏の場合、極端に恨まれない程度の攻撃を続けながら、干渉力の弱さを補うために火力増強装備を集めておきましょう。
複数の敵を相手にしてもダメージレースで優位に立つため、できれば火力+2くらいは欲しいところです。

正体を明かすまでほぼ攻撃しない完全潜伏はあまりオススメできません。
理由は、Gキャラを除くレイダーシャドウに比べて体力が低く、Gキャラが潜伏することで攻撃が味方に集中してしまうと、持ち堪えるのが難しいからです。

潜伏時の能力の使い所ですが、単純に受動的な"倒されそうな時に時間を稼ぐ"で十分強力なので、基本はソレでいいと思います。

能動的に使う場合、詰めの一手として使うのが強力です。
流れとしてはまず、殴り合いで優位に立ち、一発当てられれば倒し切れる状況まで持っていきます。
その時点で能力を使用し、『呪いの人形』『暴動』による窮鼠の一撃を防ぎながら、トドメを狙います。

どちらにせよ、能力使用時には自身の体力もギリギリになっていることが多く、タイミングを測り過ぎて能力抱え落ちには注意しましょう。

[相性のいい装備]

賢者のローブ
ただでさえ硬いゴードンを更に一段硬くできます。
デメリットもありますが、味方を守る避雷針役であれば火力はそこまで重視されないので、常に持っておきたい装備ですね。

幸運のブローチ・いにしえの聖杯
生存力の高いゴードンは基本的に硬くなればなるほど相手に圧力をかけられるので、アイテムダメージを抑えられるコレらの装備は有効。
神秘のコンパスと合わせて【⑥大聖堂】【⑧市庁舎】による回復の頻度を上げることができるようになると、より抜かれ辛くなるので機会があれば手に入れておきましょう。

[おまけ:旧作]

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シャドウハンターズ(以後旧作)の頃のゴードンに相当するキャラクターのグレゴールです。
特殊能力は(幽体バリア)という名前で、怪しい機械を背負ったこちらもマッド感溢れるキャラクターです。

ただ、このグレゴールは旧作では追加キャラクターの1人でした。
そして、旧作の頃に基本セットにいたGキャラに対応するキャラクターは本作に登場していません。
女王陛下の飛行船の内容が分かるまではそちらに居るのかと思っていたのですが、女王陛下の飛行船にもいません。

その旧作で基本セットのGキャラクターだったのが下の写真の人物です。

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彼の名前はゲオルグ。
能力名は(破砕)で、内容は『あなたの手番のはじめに、他のプレイヤー1人を選び、4面ダイスを振って出目と同じ数のダメージを与える(1回のみ)』というものでした。
ダメージの最大値を下げたフェリックスアストラル・メイスですね。

本作のような全員が別々の能力を持ったキャラクターを扱うゲームでは基本的に能力のバリエーションが多い方が面白いので、個人的には彼を採用しなかったのは悪くない選択だったと思っているのですが、彼の痕跡が消えてしまうのも寂しいのでココで取り上げさせていただきました。

[追伸]

本作と旧作のプレイ回数を足すと三百回超は間違いなく遊んでいるのですが、ゴードンおよびグレゴールを自分が担当した回数が何故か二、三回しかなく、今回の記事はかなりの難産でした。
他キャラクター使用時に気になった動きや、独り回しの経験で補完して捻り出しましたが、担当した回数がもっと多ければ別の結論にも着地できたんじゃないかと思う部分もあります。
ゴードンが得意な方で今回の記事よりうまい動かし方が思いつく方はぜひ考察記事書いて私に教えてください。お願いします。

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