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卒業制作のこと

卒業制作がもうすぐ終わりを告げようとしています。私は、音楽を学ぶコースに在籍していますが、楽器をうまく弾けるわけでもなければ、バンドをやっているわけでもない。ただの音楽好きで少しベースが弾けるというところからのスタートでした。

私のいる大学は、音楽コースに在籍しつつも音楽を奏でることだけではなく音楽を届けること、音楽自身を考えることも学べる学科でした。現に私が音楽を真剣に制作したのは3年生の時で、それ以外は雑誌を作ったりイベント制作をしたり写真をとったり。はたまた映像演出(VJでそんな大掛かりなものではないけど)をしたり。様々なことをしてきました。

話がそれてしまいましたが、卒業制作は今までやってきたことの集大成。音楽とデザインを交わらせたことをやりたいと考えていました。そして今回CDというあまり手に取らなくなったであろう媒体に注目して制作しました。

CDが売れない時代と言いながらも、音楽を広める手段としてCDが残っていること。CDが持ちうるコンプレックスとはなんなのか。様々なことが堂々巡りでした。最後の最後までCDに執着し続けた理由は、なんなのか、正直に言うと言葉にできません。でも、なんとなく心のどこかでCDという音楽を形あるものとして捉えられる物が残って欲しいという気持ちがあるからなのかな、だからこの卒業制作にCDを題材にしたのかなと思います。ちゃんと言葉にできるようになったら改めて書きます。

本題の内容はというとCDのコンプレックスを解決する企画を考え、アートブックにすること。視覚的にも楽しめる企画書として制作すること。そしてその企画は、私たちが行く場所(ホテル・コンビニ・雑貨屋・本屋・カルチャーイベント)を想定して企画しました。実際にやってみたいと思っているので、卒業後も何かしらに絡めていければいいなあと思っています。



今回、卒業制作を作っている時、4年間をあったことを振り返っていました。音楽という形の見えにくいものを勉強する大学に入ったことで、大学に入る前、夢があっていいねと言われてなんだか悔しかったこと。実際生活していると夢だけでは終われなかったこと。そのかわり制作したものが手に取られる瞬間の嬉しさを感じられたこと。2年生の後期、本当にこのままこの場所で制作し続けることが本当に私にとってベストなのか、他の学科や場所に行くことが私にとってよいことなんじゃないか。そんなことを考えだしたこと。でも、結局はこの学科でいることを決めて、そして残ったからには音楽というものに私ができることはなんなのか。そしてそれに伴いなんでもやりたいと思うからこそ、よかったことも悔やんだことも多くあったこと。

最終的には、音楽が好きで音楽がある生活が続いていくために必要なこと、音楽をもっと生活にポジティブに聴くだけではない楽しみを与えたい。それを私ができることの全てをもってして何かできないものか、形にできないものか。

その思いの現時点の形が私の卒業制作です。

私の大学生活・卒業制作に関わってくださった全ての教員の皆様、同期、先輩、後輩、全てに感謝します。最後の最後まで心残りな部分、ご指摘もあったけど、卒業制作はこの卒業制作展で終わるわけではなくゴールでもなくこれからも続いていくものだから、これからの私の生活の中でより良いものにして制作していきます。

ひとまずありがとうございました。

でも、これからも制作は続くからよろしくねってことで。

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