小説を久しぶりに読破した話

1~2か月前くらいに購入した小説を今になって全部読んだ。

2020年の本屋さん大賞で9位を受賞した、「店長がバカすぎて」という早見和真さんの作品である。

たしかクイズのアプリか動画だったかで、問題としてこの作品が扱われていて、タイトルに目を引かれて購入したものである。

ネタバレをしない程度にあらすじを言うと(人によってはネタバレかも)

主人公・谷原京子は小さいころからの憧れだった書店員という仕事に就いているものの、契約社員という不安定さと、職場での不満に翻弄され、今の仕事を続けていくのかどうか苦悩している。特に能天気で仕事ができるとは余りにも言えないバカ店長にはどうにもイライラしてばかりであった。そんな谷原京子が店長や客や出版社をとおして今の仕事とどう向き合っていくのか・・・

みたいな感じだった。

読んだ感想として「読みやすいし、おもしろ~い。」だった

いや……。

すいません……。

ほんとに面白かったんですけど、あまりにも本を読まないので気の利いた感想を言えないんです。

でも本当に本を読まない人間でも読みやすくて、本なのにテンポがいいというか、すらすらぽんぽん読めちゃうし、わははと実際に声に出してしまう場面もあって楽しく読めたんです。

あと本ならではの、いわゆる叙述トリックみたいなやつもあって

あたたたたたた~!やられましたわぁ~!

ともなりました。

他にもいろいろ面白かった箇所はあったような気がするんですけど、良い感じに書けそうにないのでこのへんで……。

あ、でも最後に不満点というか、個人的に苦手な点が一つ。

作品そのものについてはないんだけど、本の帯に「ラストに驚愕のサプライズ!(書店員さんから最終章は袋とじに!という要望がありました)」って書いてあったんですけど、これってちょっと嫌じゃないです?

どんでん返しとか衝撃のラストは全然好きだし、起承転結がある以上最後が盛り上がるのは当然っちゃ当然なんですけど、それを公式で言っちゃうのか……っていう。

例えばディスニーのアトラクションで最後にハチャメチャなハプニングがおこって無事それが解決してゴール!みたいなのはわかりきってることなんですけど、アトラクションの説明の店員さん(なんて言うんだっけ)が「最後にハチャメチャなハプニングがありますからね~」とか言いながらシートベルト締めてきたらなんか嫌じゃないですか?

いや、でもそんな店員さんいたら笑っちゃうからいいか。

それに、まぁなんだかんだ最終章楽しめたし、そんなに不満を漏らすことでもなかったな。

くたばってきます。さようなら。



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