見出し画像

初心者さんに読んで欲しい、ソウルキャリバー6でずっと上達しなかった人がB5になった話

最初

steam勢で現在(2022.5)はB5ランク、タリムメインです。
自分の体験談を中心に「初心者の頃に早く教えてほしかったこと」を交えつつ話したいと思います。


SC6を始めた当初の話。
当時は「なんとなく強そう」という理由でナイトメアで。
確か、リリースされて四か月後くらいにスタート、それから二か月くらい練習してからネット対戦を始めました。

まあ、周りが強いこと強いこと!
CPUレジェンダリーには勝てるようになっていましたが……正直Eランク相手も厳しい!
Dとか滅茶苦茶強くね?
きっと使ってるキャラが弱い……同キャラ相手にも勝てねえじゃねえか?!
なんなの?!
なんで同じスペックのキャラを同じように使ってるのに全然歯が立たないの?!
ってか対人戦メッチャ緊張するんだが?!
あばばばばばばなんかガーフ出たけど当たった?!
もう一発いってみる?!……二発目は当たってくれねぇっ?!

当時の自分の格ゲーの考え方

長いリーチを活かして強い技をブンブン振り回す……雑に言うと「コレしか考えてなかった」。
「格ゲーとはこういうもの」だと長年思ってたんです。
その背景には、今までキャリバーシリーズやってて、CPUと弱い友達としかやってきてなくて、それで勝ててたからです。

そして、対人戦で少し強い相手と当たると。
強い技を振り回してもガード、反撃され……
いつかは相手も防御ミスするだろうと振り回してもやっぱりガード、反撃され……
「どうすりゃ攻撃あたるんですかね?!」状態でした。
そんな感じでモチベも上がらず、挫折してたまにいじる、くらいの感じになりました。

ちなみに、この時点で持ってるスキルは、
「間合いに合った技を選ぶ」
「紙一重の間合いで技を出す」
「ガードしたら攻撃チャンス!ガードされたらガード」
「簡単なコンボ」
「構え移行技から構え技使おう」
くらいでした。

要するに、
「相手の動きを見ながら動く」
「相手を分析しながら対応する」
「他キャラの技を知って防げるようにする」
って考えがなかったんです。

一念発起でタリム


初期に作ったタリム

それから時が過ぎて、SC6が二年目+シーズン2に突入。
システムが変わってランクポイントが上げやすくなった代わりに、同格ほどポイントのやり取りが激しくなってせっかく同格と出会えても連戦しづらくなって。
ナイトメアでなんとかD4になっても伸び悩み。
「ナイトメアの新技、全部微妙」というさらなる追い打ちが。
「もう、辞めるか」

まあ、せっかくキャリバー買ったんだし。
どうせやめるなら一番可愛いタリムいじってからにしよう。
そう思ってタリムをいじり始めたら……。


「コイツ弱くね?!ってか最弱だよね?!」
なんせ、エアソルトで空中からグルグル突進しても、長いキャラにすぐ叩き落される。
(↑本当は相手の空振りを見て突進技が基本。あとステガで前進)

ダメージは出ない、タリム砲は予備動作が丸見えでまともに当たらない。
(↑実は連携込みなら火力は高めです。
タリム砲はコンボで使う、エアリープでスカカクを狙うなど、やり方はいくつかあります。)

接近してもタキほど早くなく、早さで圧倒出来る相手は限られる。
(↑その分、連携の厄介さと火力、コンボ技の多くにしゃがみがあるので……)

「えっと、マスコット要員なのかな?」
「仕方ないからなるべくエロかわいい恰好にしよう。相手はそれに幻惑されるハズ」
(↑相手によっては通じる作戦でした)

でも、キャラ評価の記事(当時は電撃でキャリバーの記事がたまに更新されてた)では、「やや優秀」くらいだったんですね。
「じゃあ、強い人はどう使ってるんだろう?」
「そもそも、コイツ何をどうすりゃいいの?」

そこで、タリム対策の動画をyoutubeでみつけました。
「この連携強いからこう防いでね」ってのがメインの内容だったんですが。
「逆に考えると、”対策しなきゃならないような連携”って強いってことだよね?自分が戦うランクの相手なら十分強いよね?」って発想で動画内の連携をひたすらメモって「強い連携リスト」を作りました。

最初は連携……
要するに、「構えに移行する技の後、構えからどんな技を出せばいいか」
……それもわからなかったので、ひたすら「強い連携リスト」の内容を覚えて動かしていました。
「ほうほう、22Aでぶっとばして、エアソルトAの下段で追い打ちすればいいのか」っていう風に。

タリムと修行の二か月間

リストを作ったのはいいものの……。
ナイトメアでブンブン剣を振り回すのに比べて「思った通りに動かなくね?!」ってことが多くて苦労しました。
一番有名な連携、AABA2→AKA という四連撃からくるっと横に回って下段含めた三連撃があるのですが。

「なんで途中で後ろ向くの?!」←AA・BAと間隔開けてないから。
「A!K!……のはずが何で蹴りだけになるん?!」←入力が早すぎるから。

そして、タリムの強力なカウンターヒットコンボ 6BB6>KH>3B
というのがあるのですが。
(本当は、6BB6 > KH > 4BAH > 背向けAABとさらに長いのが無理だったので、最後だけ3Bで簡略化した)
突き二発でカウンターが入って相手がスタンしたのを見てから、
(所謂ヒット確認ってヤツですね。ノーマルヒットでKHすると、尻を向けて隙丸出しになる)
6KH(K押すタイミングやしっかりホールドに注意)で相手の裏側に回って蹴り、3Bで追い打ち。
……と、当時の自分にとっては非常に難しいコンボでした。
「これを……動く相手に実戦で決める?!」

最初はトレモで動かない相手に。
それが安定するようになったら動くCPU相手に。
それを延々繰り返すしかなかったです。

愛好会との出会い

二か月間の修行の後、チマチマとたまにランクマに出て遊ぶようになっていました。
タリムでもD3くらいに。
最初「Dランク強すぎね?!」と思っていた頃と比べれば格段の進化。
同時に、「これより上は無理かも」とポイントも成長も伸び悩んでいました。
そんな折、たまたましろへびさんがカジュアルマッチの部屋を開いているところに遭遇。
「よくわからんけど混ざってみっか」
それで五人くらいでクリエイトキャラの見せあいをして……
「そろそろやめるつもりだったけど、もうちょっとやるかな」
それで、勧誘されたソウルキャリバー6非公式愛好会へ加入。

加入の仕方は、
steamクライアント→sc6のページ→「右上のグループを探す」をクリック
上の方に「ソウルキャリバー6非公式愛好会」が出てくると思います。
→チャットルームに入る(入りっぱなしでOK)
愛好会のチャットの使い方は、steamクライアント→左上の「フレンド」→フレンドリストを表示→下の方に愛好会のアイコン

もちろん無料で、初心者も上級者もクリエイト勢も素のキャラ使う人もゆるーく遊べます。

最初に参加した愛好会イベントが老人杯。


ライバル登場

それから、リアルで余裕があるときはちょくちょく愛好会の部屋で対戦していました。
あるとき、Eさんという方がSC6を始め、アイヴィーを使っていました。
(最初はジークで、途中からアイヴィーだったかな)
その人はメキメキと上達し……なぜか僕に勝つことを目標に闘志を燃やしていました。
たぶん一番最初に会ったときに、その場にいた経験者で一番僕が弱く(風邪で弱ってたのもあった)、それで一番勝てそうだった……っぽいです。

Eさんは僕の動きの癖を徹底的に分析し、対策をもって戦いを挑んでくるようになりました。
「勝てなくなった……っ?!
クソっ?!自分より遅く始めた相手に勝てなくなるなんて!!!
なんていう強さと成長度!!!」

おそれまでの僕は「こういう連携したら防げんやろ?」みたいな「防ぎづらい連携をするが、ワンパターン」な動きでした。
しかし、どんな強い連携でも「対策されれば防がれる」ことを思い知りました。

例えば、タリムのAABA2→AKAの後半部分は、くるっと横に回って上段、下段、上段なので、相手は「タリムがくるっと回るの見てからしゃがみガード」で防げるうえに、反撃を入れるチャンスを得られます。
もちろん、相手がそれを失敗することもありますが……相手のミスを祈りながら反撃されるとわかっている攻撃を繰り返すと、攻めるたびにどんどん体力を奪われて勝てません。

ならどうするか?
AABAを封印するのも手ですが、タリムの代表技を使わないのはかなりの痛手。
相手が途中からしゃがんでくるなら……
AABA2→BBディレイ→4BB
こっちの連携なら回ってから中段なので、しゃがんだ相手に通るじゃないか……という仮説を立てて、この連携が出るように練習しました。

結果、それは目論み通りにいきました。
連携を防いでくる相手には、相手が防ぐ動きを把握して、その防ぎ方じゃ防げない連携を選ぶ必要がある

~だから負けるという問題点は、解決法の仮説を立てて、それを元に練習メニューを作って、練習して、実戦で解決につながるかを試す
→通用したらOK、完全的外れなら忘れるしかない。
→一度通用しても相手がさらに対応してきたら、あるいは結果がイマイチだったら、また同じように仮説から。
そうやって改善を繰り返すことで確実に強くなり、解決力や幅広い応用力も上がっていく。

対Eさん専用キャラ。きょぬーで衣装の下はぴっちりスーツ。


熾烈な闘争

Eさんとの闘争はその後も続いて行きました。

Eさん「きょぬーキャラを使うんだ!」
僕「タリムが一番可愛いに決まってんだろ!!」
↑宗教戦争勃発中

宗派の違いはさておき。
相手の防ぎ方を覚えて、それで防げない連携を使う……という考えは功を奏したのですが、相手も何度も同じことをされれば、防ぎ方も変わってきます。
「なんだその防ぎ方は?!……じゃあ、この連携!!」
「それも防げるようになった」
「は?!……じゃあこの連携で」
「それも防げるようになった」
「は?!じゃあ最初の連携使ってやる」
「うぐっ?!」
「通った?!じゃあ、次は、二番目の連携で……」
「それは読んでた」
「なにぃ?!」
「土さんは、この鞭のガーフ防げるようになったかな?」
「そいつは二度と喰らわん!!」

と、さながら殴り合いをしながら無言の会話をしている感じになりました。
攻撃も、防御も、相手への対策も、全部ひっくるめて、
「格ゲーはコミュニケーション」だと僕は思うようになりました。

僕はEさんと戦いながら、こう思っていました。

「相手を傷つけたり踏みにじりたいからエグい攻め方をするんじゃない!
最善を尽くして戦う相手と認めたからそうする。
そしてあなたも僕に同じように最善を尽くして戦ってくれる」

「後から始めた相手が自分より強くなるのは脅威に感じるけれど、
強いものは強いと認めることが大事なんだ。
相手が勝ったのは運でもマグレでもなく、実力だ。
それを認めたときはじめて、
冷静に相手と自分の課題に向き合うことが出来る」

そして、ウィキやいぐにす様のHPなどで「基本的な立ち回りの考え方」の記事をあれこれ徹底的に読み、周りのプレイヤーと時々意見交換しながらプレイを続けました。


防御練習


そして、基本の動きが出来たら「各キャラの主要な技や連携の防ぎ方」もちょっとずつ覚えていきました。
「相手はこっちのキャラの防ぎ方がわかるが、自分は相手のキャラの技を知らない」だと、大技でダメージを大きく稼がない限りまず勝てません。

まず、1Aのような大振りな下段を防げないと「リーチの長い相手に殴られ放題」は避けられません。

攻撃には俗に言うところの「見える攻撃」「見えない攻撃」ってのがありまして。
「見える攻撃」
攻撃の出始めを見てから防御を選べる遅い攻撃。1Aはこれに当たります。
一般的に、20代後半の発生Fなら見て防げるそうです。(実際は28Fの下段はツライ。26Fだとかなりムズイ)

「見えない攻撃」
AAなど早い攻撃は、どんなに練習しようが、チャンピオンだろうが、「見てから防ぐ」ことは絶対に不可能です。
1Kなどの早い下段も。
ただ、相手の攻撃チャンスにガードを固めることは出来ます。
経験者が初心者に「有利不利を意識しろ」って言うのはこういうことなんですね。
ガードされて不利になったら即ガードで多くの攻撃は防げるから(基本の動きなので読まれやすいけれど、これが出来ないと殴られ放題)。
相手の早い下段攻撃をするタイミングを把握できれば下段をしゃがみガードすることが出来ます。

防御練習では、まずトレーニングモードの技コマンドレコード機能を使って、練習したい技(見える攻撃か、連続技で初段ガードからの対処)を防ぎ方が違うモノで三つセットします。
それをランダム再生させて、延々と防御し続けます。
カンで防いじゃダメです。出始めを見てから反射的に動けるようにしましょう。
なかなか大変ですが、防御は確実に上手くなるので、一日15分を一週間やるとかなり変わります。

ステガ・シャガステガ

ついでに、基本的な防御手段として重要なステガを説明します。
移動キーを一回、もしくは二回素早く押すと一歩移動します。これがステップ。
一歩ステップして即ガード、また一歩ステップしてガード……これがステガと呼ばれる、「一番隙が少ない動き」です。
シャガステガは、一歩ステップして2Gでしゃがみガード。
横ステガだと縦斬りを避けつつ横斬りを防げる。
横シャガステガだと、縦斬りを避けつつ、上段(横斬りはだいたい上段)も避け、下段も防げる。弱点は中横のみ。
ただし、ステップ直後は一瞬ガード出来ない隙があるため、早い攻撃は防げないことも。
あと、ジーク、メア、ミナ、アスタなど重量武器の縦は幅があるため、二歩移動しないと避けきれないことが多いです。
特に、自分より長い相手に近づくには重要な基礎テクニックです。

別れ

かくして、月日は流れ……
トータルの戦績は僕が負けたまま……Eさんは飽きたのか、別ゲーに行ったのか、徐々に姿を見せなくなりました……。
しばらくぶりに戦ったときは昔ほどの手ごたえを感じず、その後もめっきり姿が見えなくなってしまったので、「ライバルを超える」という目標は達成出来ないまま……。
それでも、ゲームは趣味でやるもの。
人が来ることもあれば、いなくなることもある。
それはしょうがないのです。

目標は失っても

それでも愛好会に所属し続けました。
様々な強豪たちと戦いながら、タリムにちょっとえっちでカワイイ服を追求して言ったり、アニメやゲームの再現キャラ、ネタキャラ、クリエイトコンテストに参加したり、トーク要員やらせて頂いたり。
ランクは興味あまりないのですが、長い期間かけて、気長にD→C→B5とランクアップしていきました。
B5になったのは2022.2だったかな。
(2020年の始まりくらいからタリム使いだして、二年前後)
やはり、継続的に楽しみながら参加できる「愛好会」という環境と、「ライバル」という存在が大きかったんだろうなあ、と思います。


個人的に上達するために大事だと思う事

・愛好会に入ること←仲間がいればモチベが維持しやすい、わりと毎日カジュアルマッチが出来る。
・好きなキャラを使う、好きに着飾る、は大事。モチベ的に。
自分が強いと思うキャラでもいいけど、キャリバーは自作キャラ作れるので。
・気になる負け方をしたらリプレイ見ながらメモをとる。
・メモを取ったらそれを「課題」と認識、その解決方法が出来るように「練習」、そして「実戦で試す」までが一連の改善の流れ。
・特に、「この技どう防ぐの?」「この連携やコンボどこで終わるの?」は、絶対にチェックしておきましょう!!!
・各キャラの要注意な技、連携は3つくらい覚えて防御練習しておくと、戦いやすさが全然違います。
・自分の癖は理解しよう。相手に自分の癖を見抜かれて「ここで毎回読まれて痛いの喰らってるな……」は逆に相手の動きを読むチャンス。
・理不尽なアタリ判定や、理不尽な技性能、相手キャラの強さ、相性、狭いステージのリングアウトやら色々納得いかないものがあっても「腐らない」。「課題」「状況を利用する」と認識を変えましょう。

そして現在


なんだかんだでほぼ毎日クリエイトや対戦もしています。
約半年前、ラプターさん主催のクリエイトイベントでサイバーなスーツを着たタリムちゃんと、設定プロット三千五百文字を送りつけました。
ちなみに、自分は運営サポート側の人間でした……。
こんな暴挙に及んだ理由は……書き始めたら止まらんかったんや……これでも減らそうと努力したら三千字から五百増えてしまったんや。

ええ、(量にドン引きされながらも)当日十分間もかけて読んでもらいましたとも。
そんな無茶なブッコミ方にも、参加のみなさんも温かく受け入れてくれて……さらには、「続き読みたい」という声まで頂いて。

そして、とうとう「機密天使タリム」第一話を公開!!
世界の終焉を巡るラブコメアクション。
最強健気可愛いヒロイン、迫力ある化け物、カッコいい大人、ちょっとえっちなシーンをスクショで再現!!
面白いから読んでね!!
https://note.com/tuchisc6/n/n6788c0a285b8








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?