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入院生活を通してわかったこと(人工股関節日記その13)

12日間という短い入院生活でしたが、わかったことや得たものはたくさんありました。
その中で、特に今後の生活に大きく影響しそうなことを3つ書いておきたいと思います。
もとの生活に戻り、忘れてしまわないように。


①早寝早起きすると体が楽

入院時は、朝6時に起きることもプレッシャーでしたが、それ以上に21時に消灯というのが信じられませんでした。
21時に床に就いているなんて、具合の悪いときを除けば小学生低学年以来です。
特に最初は手術前後の緊張や痛みなどで寝つきが悪く、どうしたものかと思っていました。
(入院後半では睡眠薬を半錠、処方していただきました。)

2年前に退職していますが、ずっと午後から夜にかけての仕事をしていました。
朝は9時~10時に起きて、夕食は0時頃、2時頃に就寝の生活を30年ほど続けていました。
ですので、仕事を離れた後も早起きが苦手で夜なかなか寝付けなかったのです。

ところが、入院して1週間もすると5時台に目が覚め、その後眠くなることもなく起きることができました。また、睡眠薬の効き目もあり、夜もすんなり寝ることができるようになりました。
(睡眠薬も人生初でした。初めて使用したのでよく効いたのかもしれません。)

そうしたら体がすごく楽で。
楽というか、体じゅうの細胞が元気になっているような感覚、という方がピッタリかもしれません。

やっぱり人はお日さまとともに生きているんだなぁ……としみじみ感じました。


②食事に関しての思い違いに気づけた

病院での食事は思った以上においしく、すべて完食しました。
消化に良いように…なのか、歯応えのあるものはあまりありませんでしたが、献立や味つけがとても工夫されているのを感じました。
掲示されているメニュー表を確認するのが日課というか、楽しみでもあったのですが、「食べて確認」を繰り返すうちに自分の思いこみや勘違いに気が付きました。

私は血圧が高く、かかりつけの先生から「脂肪を摂りすぎないように」と言われています。
でも、自分としては脂肪分を摂りすぎている自覚は全くなかったのです。

入院して病院での食事を通して「脂肪分が適切な食事がどんな感じ(味やボリュームなど)なのか」を知ることができました。これは本当にありがたい経験だったと思います。
やはり、私はかなり脂肪分を摂りすぎていたようです。

また、病院食の「量」がけっこうあったことも意外でした。
私は毎食「ごはん150グラム」だったのですが、こんなに食べていいのか?と心配になった
ほどです。
それでも、入院12日間で1キロちょっと痩せました。
(リハビリ以外に大して動かず、食べて寝てただけなのに……)

ただ食べる量を減らすとか、また逆に、栄養素をまんべんなく摂ろうとして食べ過ぎるとか、いろいろ間違ったことばかりしてきたなぁ……と反省しました。


③お酒を単なる習慣で飲んでいた

私はお酒が大好きです。
1年で362日くらいはお酒を飲んでいました。
(もはやツチノコではなくうわばみ……)

入院前日ももちろん飲んでいました。「入院したら飲めないしな~」と。
当初は、1週間も飲まないでいられるだろうか……と心配していましたが、入院してみると不思議とお酒を飲みたいと思いませんでした。

早寝早起きで体が元気になった、と先ほど書きましたが、どうやらお酒を飲まなかったことも奏功していたようです。
毎日のお酒をやめて、退院後に改めて感じたことは……
・朝の目覚めの良さ、体の軽さ。
・腸の調子が良くなった。
・血圧が下がった。

毎日の飲酒は、習慣だっただけなんだと気付きました。
これでは「お酒好き」が廃ります。
これからは、シーンを選んでおいしいお酒をじっくり味わいたいと思いました。

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