「盗作」の感想

ヨルシカの最新アルバム「盗作」についての感想を綴る。といってもこのキャンペーンに応募するためにnoteに登録したので正直使い方がまだよく分かっていない。初投稿だ。ヨルシカにハマって以来自分がこれまで触れてこなったものに多く触れるようになり、そういった点でも感謝している。誰でもなにかのファンになればそういうものかもしれないが。それでもヨルシカが行動の言動力になっているのは事実だ。Twitterを始めたのもヨルシカがきったけだし、ナブナさんが推していたからピーナッツくんのアニメを見始めた。私は割と1つのものに固執してしまうのだが、ヨルシカのおかげで世界が広がった。

本題に入って盗作の感想を書いていきたいと思うがもう少しだけ自分語りをさせて欲しい。

この盗作が発売された7月末、私はコロナ禍という人に会えない状況、そして学校から次々出される課題によってだいぶ精神をやられてしまっていた。ヨルシカのアルバムが届いても時間と心の余裕がなくなかなか聞くことができなかったのだ。今までアルバムは届いたその日に聞いていたのにそれができないこと、そして自分の中で聞きたいという欲が湧いてこないことがとても悲しかった。あんなに大好きだったものが楽しめなくなるのが辛かった。部屋の隅に置かれた開封されていないダンボールを見るためにやるせない気持ちに駆られていた。そしてアルバム発売から1週間ほど経ち、期末課題も終わったのでようやく盗作を聞こうと思った。しかし一時期よりはましなものの心身はいまだ全快ではなく、こんな状態で聞いて前みたいに感動出来るのか不安があった。これで何も心が動かされなかったらどうしよう、精神状態が原因ではなく意欲が湧いてこなかったのは単に私がヨルシカに飽きてしまったからだったらどうしようと。

そんな不安を抱えたままいざ盗作を聞き出した。するとそんな不安はどこかへ消えてしまった。自分の中で好きという気持ちがぶわっと溢れた。これだ、私が求めてたのはこれだ。よかった、ちゃんとヨルシカを好きままでいられた。好きなものを好きだと感じられる。それが本当に嬉しかった。

ここから具体的な作品についての感想に移る。前置きが長い。前置きはいいから話そうという感じなならなかったな。

音楽泥棒の自白

鼻歌入るの好き。割れる音も。最初のインストの終盤でズーンと音が大きくなってこれから始まるぞという感じが好きだ。

昼鳶

スクラップがかっこいい。今回のアルバムはロックだとナブナさんが仰っていたが最初からそれを突きつけられた感じだ。かっこいい。低音suisさんボイスもたまらない。舌打ちも。最初聞いた時この舌打ちでご飯3杯はいけると思った。「つまらないものだけが観たいのさ」ヨルシカらしい歌詞。ヨルシカは何もいらないって言ったり全部欲しいっていったり忙しいね。そこがいいんだが。ヨルシカが使う「ただ」という言葉が個人的にとても好きだ。

「春ひさぎ」

MVのレトロな感じがとても癖。最初聞いた時精神やれてれる期だったので「寝てればなんとかなるし」という歌詞に泣いてしまった。曲の最初から最後まで皮肉に溢れてる感じが好きだ。ところで春ひさぎは売春ということで18禁にしなくて大丈夫か?と心配したりした。こんなタイトルを付ける人がN○Kの子ども向け番組のテーマソングを作っているのだから面白い。「おくんなまし」が廓言葉だと気づいた時は震えた。

「爆弾魔」

盗作の発売が発表され曲の中で爆弾魔とあった時とても混乱した。ヨルシカの曲の中でも5本の指に入るくらい好きな曲なのでその曲が盗作されてしまったのかと混乱したのだ。いやいやそんなまさか、同名の違う曲だろうと構えていたらアレンジされてるだけで歌詞もメロディーも負け犬の時と同じ状態だったので思いっきり殴られた気分だ。盗作とはこういうことかと思った。しかし負け犬とはまた違った感じで成長したヨルシカでの「爆弾魔」だと思った。個人的には負け犬の方の荒削りなsuisさんの歌い方の方が好きだ。この曲の歌詞に出てくる「苦しさも全部僕のものだ」がヨルシカの中で1番好きだ。強欲なのがたまらない。もっと欲しがって欲しい。

「青年期、空き巣」

英語苦手だけどヨルシカのインストに入ってる英語は好き。何を言っているかは分からないけれど。

「レプリカント」

トレーラーから気になっていた。このアルバムの中の最推し。共感できる歌詞が多い。「神様だって作品なんだから」たしかに、神話も所詮が人が作ったものだ。私は幽霊とか妖怪などの不思議ものは信じているがそれだって最初に言い出した誰かがいるわけでそれを聞いた人の思い込みだとも考えられるなと思った。人間の脳は不思議だ。「心は脳の信号なんだから」本当にその通り。自分がめちゃくちゃ嬉しかったり苦しかったりするのも所詮電気信号でしかない。それなのにこんなに心揺さぶられるのは馬鹿らしく感じたりもする。○○以外という歌詞がよく出てくるがこういった何もいらないと言う自暴自棄的なヨルシカの歌詞が大好きだ。さよなら以外全部塵!!!!声に出して読みたい日本語。

「花人局」

本当にだめ、これ。ずるい。聞けば聞くほど切なさが増してしんどい。これまで打って変わってとてもきれいな曲なんだ。寂しい。辛い。明日にはきっと戻ってくる〜からが特に辛い。どんどん涙が溢れてくる。「枕は花の匂いがする」この短い文が持つ力がすごすぎる。これだけでこの曲の言いたいことが全て伝わってくるレベル。辛い。

やばい。まだアルバムの半分ほどしか感想が書けていないというのに時間がない。現在8/31の23:38。こんなギリギリに書く自分が悪い。ここから少しペースをあげてく。見直す時間もないので誤字脱字が増えそうだ。それでも図書カードが欲しい。

「朱夏期、音楽泥棒」

遂にナブナさんの咳が音源化されたぞ!!ありがとうございます!

「盗作」

MVの物を破壊していくのが面白かった。メトロノームの中身ってこんなんなんだと興味深かった。本当に綺麗なものが見たいというのがヨルシカの作品に共通しているテーマのように感じる。単純なものがいいのにいろいろな事情で余計なものが増えてしまい汚れてしまう葛藤を描いている気がする。

「盗作犯」

イントロのジャジャッっと目が覚める感じが好きだ。MVのオジサンに性癖を殴られた。分かってらっしゃる。ラスサビ前の静かになるのが好きだ。先ほど述べた葛藤を描いている。この仮面を売って欲しい。かっこいいsuisさんにやられる

「逃亡」

おしゃれ〜〜!suisさんの鼻歌がたまらん。優しい。手を引いて遠くに向かって逃げている感じがする。しかし幸せに向かって逃げているというよりも終わらせるために、ある意味絶望に向かって逃げている感じがする。

「幼年期、思い出の中」

ここで戻る。ピアノに弱い。

「夜行」

サビ前とサビで音量に差がありすぎて調節するのが大変だ。最初は春ひさぎや思想犯などゴリゴリに尖った曲と一緒にこんな優しい曲が収録されて大丈夫なのか不安に思ったがアルバムを通して聞くと綺麗にまとまっていて驚いた。サビの流れるような美しい日本語の歌詞が好きだ。歌いたくなる。

「花に亡霊」  

きれいなものだけが詰め込まれた歌詞。優しい。このアルバムの執着地点という感じだ。優しいsuisさん。夏が詰まっている。

曲の感想終わり。

最後に少しアルバム自体の感想。開封した時の感想。でけぇ。厚い。カセットテープが埋め込まれてる形なの驚いたけど凝ってて好きです。レトロな感じが癖に突き刺さって最高です。カセットテープ大事にします。

ありがとうございました。ギリギリ5分前。間に合った。