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あの頃の自分へ…

海斗の心臓が止まったあの日から

時が止まり

色を無くし

なぜ、海斗なのか

自分のせいだ

と、

泣きはらしたまぶたと

ちからを無くした体を

ただ、そこに置いていただけの日々…


ペタンコになったお腹を見ては

虚無感にさいなまれ

その後の婦人科に行けば

嬉しそうにエコー写真を見ている妊婦さんたちと

同じ待合室で待たなければいけない苦痛


辛すぎて何度もトイレに行って泣いて

また待合室へ戻り順番を待つ


自分だけ、違う世界の住人のような空気感…


なんで、妊婦さんたちと同じ待合室なんだ!
配慮が足りないんじゃない!!
ってこころの中で怒りながら、泣いていた…

エコー写真を見ながら、

幸せキラキラオーラを放っている空間に



黒い雨雲を背負った

場違いな私が同じ場所にいた……






辛かったよね…



きっと、どんな言葉も、あの頃の私には
届かないかもしれないけど…






でもね…



それでいいんだよ…




辛すぎるときは、何もできないんだよ…




こころも体も動けないんだから………




「前を向かなきゃ」ってあがいている自分……



でもまたすぐに悲しみがあふれ
私を包み込んで動けなくなってしまう………


その繰り返し…






でもね…





26年後の私は……    笑ってるよ……


あの時の辛い気持ちをかかえたままでも、わらってるよ…



だから、そのままの自分でだいじょうぶだよ…



思い出しては大泣きしているけどね…





海斗がね………

見えなくても、支えてくれてるから…





今はわからなくても、いつかわかる時がくるから…





そんなきれいごと言われても…、そうなのかもしれないけど…



辛い…





だよね…




あの頃の自分に、どんな言葉を言ったとしても
届かないことはわかってる………




でも、……あえて言う…




「だいじょうぶだから…
そのままでだいじょうぶだから…」







いつか、散歩に行った時

道端にきれいな花が咲いてたら

海斗に

「きれいな、かわいいお花だね」

ってこころの中で話かけてみて…





聞こえなくても、見えなくても、


きっと海斗は




「そうだね」





って、笑顔でほほえんでいると思うから…






思い出すと泣いちゃうのに、出来ないよ…

って思ってるかもしれない…………





けど、できそうな時でいいから…やってみて…







私の目をとおして、海斗にいろんなものをみせてあげよう




って、思えるようになってくるから…








例えば、もし、私が死んで、海斗が生きていたら………



海斗のそばで、
海斗と一緒にいろんなものを見たいし、
感じたい…



もしも、海斗が、


「ママ、この花、きれいだね」


って見えない私に言ってくれたら………



「ほんとだね…きれいな花だね…」

って、笑顔で答えていると思うから…






この肉体を持って生きられるのも

思った以上にみじかいのかもしれない…



この肉体を持っているあいだに、


楽しい体験を……





遠くまで見渡せるきれいな景色を





私をとおして、

海斗に見せてあげよう…

見せてあげたい…





そんなふうに思える日まで


こころとからだを休めてね…




そして、いつか、海斗と一緒に旅に出かけよう



きっと、海斗も喜んでくれてるって思うから…






私が、海斗の笑顔をもし見れたなら……



きっと私も、その笑顔を見て喜んでいる………



逆もしかり…


いつか…


私の笑顔を見た海斗は


きっととなりで、私の笑顔を見て喜んでくれている…



そんな気がするんです…





お互いがお互いに愛するように、

お互いがお互いの笑顔をめでるように…


お互いの愛が、お互いの祈りが

きっと支えあっていると思うから…




たとえ、目には見えなくても……








また、ママ これ書きながら泣いちゃった…鼻水が…
(ティッシュ、ティッシュ…)


゙また、泣いてるよぉ~゛

って、また海斗につっこまれてそうだよね…

あれ、ちょっと、あきれぎみ?…(笑)💧💧



大好きだよ…海斗…






これをアップするために、読み返してたら

また泣いてるぅ〰️(泣き笑💦渋顔💦💦)


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