家父長制について
みなさん、こんにちは。
家父長制と言う制度について調べたので、まとめて記事にしようと思います。
そもそも、家父長制という考えを知らない方もいらっしゃると思うので、簡単にご紹介します。
父親や長男、または男性のグループによって支配されている家族や氏族
家庭内において、夫が家長を務め、妻や子は服従する義務があるという考え方です。
日本でも近代、1898年に政府によって『家族制度』という法律が定められ、家を単位とした戸籍が作成されることになりました。
家長となる戸主に絶対的な権力があり、家族の結婚や住まいに自由はありませんでした。
その代わり、戸主は家族を養わなければいけないという義務があります。
そして、1947年の日本国憲法の制定に合わせて廃止となっています。
さて、現代においては家庭はどのように運営するのがよいのでしょうか。
外務省のサイトによると、日本は1979年に『女子差別撤廃条約』という条約を締結しているそうです。
『女子差別撤廃条約』とは女性に対するあらゆる差別を撤廃することを目指した基本理念です。
つまり、国が定めた『家族制度』を守っていた戸長は、廃止とともに『家族制度』を守る必要はなくなり、'79年からは、男女の完全な平等を目指す政府を応援するのが正しいということですね。
戸長の夫は家族を養う義務はなくなり、妻は夫に従う義務はなくなったということです。
そのため、妻に対しては家事などの強制はできないわけです。
その代わり納得がいかなければ、離婚ができます。
とはいえ、ひとりの人間として、どのような考えを持つかは自由です。
『家族制度』は廃止され、国際的な条約にあるような平等から離反した考えを持つということも全く問題ありません。
「養っているのだから家事をしろ」という考えは非常に家父長制的ではありますが、他人に強要しない限り問題ありません。
例えば、家族制度に賛同して、
夫「あなたに従うので私を養ってください」
妻「あなたを完全に養うので、私に従ってください」
という夫婦がいてもいいです。
しかし、夫婦となったときに、妻が夫に「私が養うのであなたは家事をしてください。養われているのに家事をしないのは平等ではありません」と言ったらどうでしょうか。
夫は仕事もしたいし、趣味の時間も確保したいです。
この夫婦がすべきことは話し合いです。
もちろん、完全に養ってもいないのに家事を強要することは論外ですね。
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