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私とWhims

多分、私はWhimsがなければポーカーを辞めてたかもしれない。
続けてたとしても今よりも下手だっただろうし、ポーカーを面白いとも思わなかったと思う。
そんな命の恩人とも言えるWhimsがもうすぐ無くなってしまう。

私がWhimsを知ったのは正確には覚えてないが確かTwitterだったと思う。
こてんぽさんがZoomを鬼打ちしてるのを誰かのRTで回って来たのを見てWhimsという存在を認知した。当時からStarsはやっていたものの大した成績も出ず、モチベーションもあまり無く暇潰し程度でやっていた。ポーカーの勉強など一切してなかったし、そもそもやり方すらわからなかった。
それからしばらく経ち、昨年の学生選手権に訪問した際Whimsに入ることを決心した。丁度募集のタイミングと重なったこと、Whimsのメンバーの実力を間近で見れたこと、そして自分がもっとポーカーを上手くなりたいと思ったこと。全てが重なり、学生選手権の帰りに寄った居酒屋で入会フォームに入力したことを覚えている。
今更だが、Whimsはオンラインコミュニティである。会員がSlack上で交流したり議論したり雑談したり....第一印象はとにかく全員ポーカーが好きなんだなぁと思った。自分もわからないことがあれば質問したり、zoomで勝てば喜びを共有し、他人の考えを見て自分の知識に吸収したり、今までオンラインポーカーでは常に孤独で一人の戦いだったが、色んな人と関わりモチベも実力もぐんぐん伸びていった。丁度その頃に、コロナの影響で1ヶ月程自宅で自粛する機会があり毎日朝から晩までStarsを打ち続けてた。恐らく、あの時が人生で1番Starsをしてたと思う。
Whimsの活動の中にコーチングというものがあり、自分よりも上手いメンバーにプレーをリアルタイムで見てもらい考えてを共有したり、プレーのリークを見つけてもらったりした。普通コーチングしてもらうなら安くても1時間でまぁまぁ良いご飯が食べれるほどの料金が取られるが、Whims内では無料でやっていた。私も何回か受けたが、無料でやっていいクオリティでは無かったし、1番印象に残っている。コーチングのお陰で2,3段階一気に上手くなったし、今でもコーチングで教えてもらったことはポーカーの思考の根幹に根付いている。私のコーチングを担当していただいたこてんぽさんには足を向けて寝れない程感謝している。

モチベも実力もぐんぐん成長していったが、オンラインポーカーの世界はそれだけで勝てるような甘いものでは無かった。
上手くは確実になっている。それなのに結果は思うように付いてこなかった。正直、私がやっていたStarsのZoomはオンラインポーカー界の中では最高峰のレベルであり、小学生の小遣い程度の低レートですら大の大人が全力を出して戦いあっているのだ。生半可な実力ではすぐに負けてしまう。
Whimsに入って半年が経った頃、私はStarsにログインすることすらしなくなってしまった。毎週やっていたWhimsトナメも仕事に理由をこじつけてでなくなってしまった。座学のやる気も無く本当になにもしてなかった。
別に私だけではない。他のメンバーだって前より顔を出してなかったし、きっと他の人も私と一緒なのだろう。そう勝手に思い込んでいた。こんなんになるくらいオンラインポーカーに心を折られた。

Whimsは年内をもって解散します。
突然のことだった。毎日Slackは見てたので見逃すことはなかったのだがあまりにもショックすぎて泣いた。
でも、思い返してみれば確かにおかしい話ではない。会費は毎月3000円しか取られていないのに、運営のメンバーの方々はとてつもない仕事量をこなしていた。オフラインイベントは赤字、運営は無給。とてつもないモチベが無いととてもじゃないが続けられないだろう。モチベだけではどうしようも無い問題もあると思う。それにさらに追い討ちをかけるようにオンラインコミュニティが続々でき、人が居なくなり活気が失われていった。
他のオンラインコミュニティと比べれば規模やレベルで言うとWhimsは劣っているかもしれない。会員が何百人も居るわけでもないし、500nlzを攻略している人が居るわけでもない。それでも、私はWhimsが好きだった。なにが好きだとかとかではなく、全部が好きだった。
代表もこの判断を下すのに相当な葛藤があったと思う。考えに考え抜いて出した解散という結論に対して一会員である私が何か意見を言えるわけでもないし言う資格もない。この投稿とこの一月前に行われたWhims合宿のお陰で再びStarsをやり始めた。最後に何か形を残せれば、その一心で毎日パソコンと向き合った。
結論から言うと結果を残すことは出来なかった。5nlzで10kHandで+7bb/100Hand叩き出したものの、12kHandでイーブンに戻ってしまった。
ハンド数が少ないので最初が上振れかもしれないし、最後下振れしただけかもしれない。わからないがモチベは今も伸びていっている。もっとポーカーも上手くなりたい。恐らくもう折れることはないだろう。

最後に、Whimsの運営の方々をはじめ関わった方々全てに感謝を申し上げます。ありがとうございました。最初にも書きましたが、Whimsがなければ今の自分は無いです。それと同時に、自身の心が弱くポーカーから離れ過疎の一端を担った事に関して謝ります。すみませんでした。必死に作り上げたものに対して精一杯のレスポンスを返せなかった事は今も後悔しています。タイムマシンがあるならば当時の自分をシバいてます。
Whimsのお陰でポーカーが好きになり、今やポーカーに取り憑かれています。多分今後の人生においてもうポーカーからは離れられないと思います。その責任をWhimsの運営の方々、メンバーの方々にはとっていただきたいので今度会った時には飯に付き合って下さい。多分その頃にはポーカーで富を築いているので奢らさせていただきます。

Whimsという素晴らしいコミュニティの代表である竹内浩太郎さん、本当にありがとうございました。お世話になりました。

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