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【真】黒服物語〜金と女と欲望の世界〜12
僕「〜さんすみません、、、。今店長に呑めるか確認してきたんですけど今日はNG出ちゃいました本当にすみません、、、、、。って断ろうと思ったんですけど一杯だけならバレないと思うので一杯だけなら大丈夫です!!なんならこちらからお願いします!!!」
客「おお!!!おめぇ名前なんて言うんだよ!!!この店でそんなこと言ったの今までオメェだけだぞ!!!」
僕「名前は勘太郎って言います!!え、本当ですか??〜さんと呑めるなら後から怒られても後悔ないです!!」
客「よく言った勘太郎その漢気認めてやるよこの俺が!!」
ひな「、、、、、。」
僕「じゃあ4本目この漢勘太郎が開けさせてもらいます!〜さんありがとうございます!!!」
客「ほら!おめぇに酒ついでやるよ勘太郎!!グァァハッハ!!」
ひな「、、、。勘太郎君。」
僕「はい?」
ひな「とことんひなも今日はいっちゃうよ〜!!!!」
客「じゃあよ勘太郎この赤ワインのグラスに特別注いでやるよ呑めるだろ?一杯だけって言ったら特別このでかいグラスに注いでやるよ!!」
僕「えっ、、、。や、ありがとうございます!!!飲まさせていただきます!!」
グビッグビッグビッ
ゴクッ
僕「プハァ〜!!!これめちゃくちゃ美味しいです〜さん!!!こんな美味い酒2度と呑めないんじゃないですかね俺!!」
客「おめぇ飲みっぷり良いななかなか、半分近く一気したぞおい!!!!グァァハッハ」
ひな「え、勘太郎すご〜い!!!」
客「俺も負けてられねぇな、おいひなボトルごとよこせや!!グラスなんていらねぇよ直接いったる直接!!!」
グビッグビッグビッグビッ
ゴクッゴクッ
客「うらぁぁぁまだまだ俺も負けてられねぇからよこんな若造に!!!!おい勘太郎5本目持ってこい5本目!!!」
ひな「え〜〜〜5本目なんて聞いたことないよ!!!本当にありがとう〜さん!!!」
(ちょっとこの酔い方はあぶないんじゃないの〜。てか店長にダメって言われてるのに勘太郎何してんのよ。面倒な事にならないと良いけどなぁ〜)
僕「ありがとうございます!!5本目すぐに持ってきます!!!!」
(店長には内緒だけどやっぱり飲んでよかったや、〜さんと呑めたのもそうだしひなさんも喜んでくれてたし凄い良いことしたんじゃないかおれ??ウヘヘヘヘ)
僕「店長!5本目頼まれたのですぐに持っていきます僕が!!!」
(なんならもう一杯飲んで売上貢献してやるウヘヘヘヘなんて俺は良いことをしてるんだフフフ)
店長「それは困ったなぁ〜。まさか5本もおりると思ってないからもうストックないよあのお酒、、、。系列店にあるのもさっきのが最後だったし酒屋には売ってるわけないし、、、。」
(あちゃちゃーこりゃ本当に参ったな、、、。)
店長「もう同じのは今日はどうしても手に入らないから違う物で対応するしかないなぁ〜。勘太郎このお酒とこのお酒が値段も味も近いお酒になるからこのお酒で代用でいいか聞きに行ける??あ、いいや柿原副店長に頼むはこれわ!!」
僕「や。ここは僕に行かさせてください!!ここだけの話、あのお客さん柿原副店長のことあんまし好きじゃないみたいなので、、、。さっきとても仲良くなったのでなんとか僕が言ってみます!この大仕事漢勘太郎に任せてください!!」
店長「、、、んーーーー、、、。わかったじゃあここは勘太郎に頼む事にするよ!!!なんか困ったらすぐにインカム飛ばすんだよ??わかった???」
僕「はい!わかりました!!」
(〜さんも俺のこと認めてくれてたしなんとかなるだろフフフ)
僕「失礼します!〜さん5本目なんですけど同じものがどうしても手に入らなくて違うもので代用させて頂きたいんですけど大丈夫ですか、、、?」
客「あ?」
後にも先にも僕の人生の中で人が発する1言でここまでも空気が張り詰めることはなかっただろう。
張り詰めた空気、重い空気、今まで言葉だけで聞いていたこの言葉達をまさか肌レベルで感じる事になるとは思っていなかった。
僕の周りの空間だけが酸素が溶けていく。
これはとんでもない事になるぞ。
いつも踏み潰しているアリンコでさえ震え上がるはずだろう。
客「おめぇなめてんのかこらおい」
次回、、、勘太郎、、、、、。
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