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初めて一人でイギリスに行き、黒人に囲まれた話

25歳の時に初めてイギリスに行き、初日の夜に食事兼散歩をしていました。

初めてという事もあり、多少は緊張しながら歩いていたと思いますが、見るもの触れるもの全てが新鮮なので、気持ちはドキドキ、ワクワクと好奇心に満ち溢れていました。

夕方くらいにホテルにチェックインし、ロンドンの街を散策しましたが、気付けば夜になっており、ご飯屋さんも全く見つかっていない状況でした。

「ご飯食べないとなー・・」
と、頭の片隅にはあるんですが、それよりも
路上で犬をかたどったアートをしている人に夢中になったり、
観光名所と言われる場所巡りをしたり、
街並みがオシャレだったので写真を撮っていたり
など、

自分の中では、お腹では無く、色んなものが満たされていく状況でした。

子供みたいな感覚です。

そんなエモい気持ちになっていた時に、声をかけられます。

「how do you doing(何してるの?)」

パッと見上げると、黒人3人が僕を囲っています。

そう!見上げてるんです。

外国人はデカイんです。

そして、距離が近い!

さらに夜だったので、暗闇と保護色してるように見えて、なお怖い!

テレビとかで知識としてはあったが、実際に会ってみると、一瞬どうしてもたじろいでしまいます。

ウッ!

とは思ったが、1秒くらいで気持ちを立て直します。

「how do you doing」
って言われた様だが、僕は英語が出来ないし、特に現地のネイティブな英語は聞き取り辛かったので、尚更何言ってるかよく分かっていない状態です。

その時の僕は
「オッス!」
くらいの感じだと思っていました。

なので、
「yeah」
とだけ返しました。

すると、その外国人はさらに、僕の肩を叩いてきて
「how do you doing」
と聞いてきます。

そこで
「how do you doing」
の意味がやっと分かります。

ただ非常にめんどくさいのも事実あります。

「何やってるの?」
と聞かれたところで、英語が出来ないので上手く返せれないし、
なんなら、その先の会話ができる自信がありません。

「ってか今、ロンドン観光で凄くエモい気持ちになっていたのに何やってくれてんだ!」

そんな気持ちさえあります。

なので、
「I don't know(私は分かりません)」
とっさにその英語が出てきました。

会話としてはほぼ成立していません。

「何やってるの?」
「私は分かりません」

僕としては
「僕に話しかけても面白い事なんて何もないよ」
という気持ち!

そうすると黒人は去って行きました。

おそらく
「こいつ会話できねー奴だ」
と思ったのかと思います。

ここで学んだのは、
『めんどくさい相手は、めんどくさく返した方が良い』
です。

下手に相手をしてしまうと、どんどん相手のペースにハマってしまうので、ぼったくりの危険性なども出てきます。

嫌な感じに聞こえるかもしれないですが、紳士の国イギリスでもそう言ったことがあったので、観光業で回ってるような国であれば尚更、あるのかなぁと思いました。

そんな初海外の話

今、何個か海外を経験して、多分この絡みはあるあるだと思います。
しかし、当時の僕はドキドキしましたし、5年たった今でも鮮明に覚えています。
そのくらい衝撃だった海外での出来事です。

今書いてて懐かしいなーという思いと、アレが僕の最初の、旅の処世術だったんだなーという思いで、エモい気持ちになっています。

旅の処世術1ページ目をイギリスで学んだ話

タロ

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