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Liella!2nd大阪公演に参加して思ったこと

はじめに

2022年6月4日・5日に、『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~ with Yuigaoka Girls Band』が行われた。2ndライブツアーの追加公演であり、会場は大阪城ホール。私は両日とも現地参加した。本記事では、その公演に関して思ったことを書き記す。思考と遍歴の整理も兼ねているため、客観的な感想というよりは、自分語りが多くなる。むしろ自分語りしかない。あとよく分からないことを書いている。それに付き合ってくれる人はぜひどうぞ。

私は元々Aqoursを追いかけていたが、2020年のラブライブ!フェスあたりを境にアイドルマスターの方にハマり、鞍替えをしていた。ラブライブ!自体に全く触れていなかったわけではないが、ここ2年イベントには参加していなかった。したがって、2020年2月末のCYaRon!1st福岡公演以来、約2年3ヶ月ぶりのラブライブ!単独現場への参加となった。単独公演以外を含めても、その3週間前に行われたバンナムフェス2ndがCYaRon!ぶりにラブライブ!のパフォーマンスを見た公演となる。

『ラブライブ!スーパースター‼』に関しては、今年の2月末くらいに一気にアニメを見てハマったが、きっかけはバンナムフェス2ndの振替日程発表だったと思う。アニメを見終わったあとは、かなり懐かしい気持ちになった。ラブライブ!シリーズのアニメには、好きなところだけでなく嫌いなところもあるが、『ラブライブ!スーパースター‼』のアニメにも、それと全く同じものを見出したのだった (コンテンツ全体の話はまた少し別。コンテンツ全体に対する思いは以下で触れるかも)。嫌いなところもあるとは書いたが、しかし、5人でグループを組んでいる目新しさや、新設校で0から始まるストーリーの面白さ、これまでの作品の登場人物とは違って各人がそれぞれ卓越した特徴や技術をもっていることの新鮮さ等、これまでと違って良いと思った点の方が多くあった。そして何より、「思い立ったが吉日」を座右の銘とし、スクールアイドルを愛していて、まっすぐで明るく、めちゃくちゃ可愛い唐可可ちゃんの存在により、かなり好きな作品となり、当コンテンツに出戻りする形となった。『Tiny Stars』が大好きです。

2年という短いスパンながらも、一度離れてから出戻りしたという経歴を辿っているので、このコンテンツへの向き合い方の整理も兼ねて、Liella! 2nd 大阪公演の後に考えたことを書き連ねていくことにする。

久しぶりの投稿がアイマスでないことに少しだけ心苦しさを覚えているが、ラブライブ!は自分がライブという文化に触れるきっかけとなったコンテンツであり、自分の中では間違いなくアイマスにもつながるものである。ここで改めて見つめ直させてほしい。

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に関しては別の経緯でハマり直し、それについても書きたいことがあるため、別記事で記す。

以下、本編。

①Liella!他公演との比較

1stがアニメ再現で2次元のLiella!とするなら、2ndの横浜や名古屋のセトリはアニメの文脈を取り入れつつ、1stアルバムの要素を入れて、2次元のLiella!と3次元のLiella!を融合させたようなもの、もしくはアニメの別視点という見方ができるのではないだろうか。個人的に一番好きで、なおかつ別視点であることを表している2nd横浜公演のセトリの一部分が以下である。ここは名古屋も一緒。

Tiny Stars → みてろ! (→ダンス対決) → ノンフィクション!! → Day1

これは、すみれ視点での『Tiny Stars』から、自分がセンターになるまでの流れを表現しているのではないかと思った。

それを踏まえて考えると、今回の大阪公演では3次元のLiella!が前面に出ているような気がした。キャストさんの夢が語られていたことでそう思った次第である。もっとも、自分が見た横浜Day1以外の他公演で夢について話していたこともあるらしいが、今回のように中間のMCコーナーでわざわざ枠を取って演出に組み込むというのはしていなかったのではないか。キャストさんの夢を確認したライブである、という側面があるということだ。横浜Day1以外を見られていないため、これはただの推測である。軽く流してもらいたい。

『GOING UP』から始まった他公演と、『Shooting Voice!!』から始まった本公演。ここにも意味合いの違いがあるかもしれない。けれども、それが何かはいまいち言葉で表しにくいため、『Shooting Voice!!』が聴けてこの上なく嬉しかったことを述べるにとどめておく。バンナムフェス2ndでも聴くことができたが、本当にいい曲ではないだろうか。

大切だよってずっと伝えたかった想いを
声に乗せて夜空 飛ばすのさ

の歌詞がかなり好きである。今回の公演も、各メンバーの「想い」を伝えてくれるものとなっていたと言える。それが、『Shooting Voice!!』を1曲目に置くことでより際立ったと、個人的には感じられた。

②LiyuuさんのMCについて

1日目のMCについて、一言で言うと「今まさに夢の中にいる状態。この夢が続いてほしい」という旨。まず言葉の面について。「日本語ノンネイティブだから余計な前置きや修飾がなくてストレートなことばを使うために、まっすぐ突き刺さる」という指摘をツイッターで見たが、一理あると思った。また、外国語を試行錯誤して使って言いたいことを表現しようとするも、上手く言えずにもどかしい思いをするという経験は個人的にかなり分かる。もちろんLiyuuさんの日本語は自分の勉強しているデンマーク語の実力なんかよりはるかに上のレベルだが、おそらく似たようなもどかしさや制約を感じながら話しているのではないかと思う。それでいてあそこまで話せるのは本当にすごいことである。語学的な面も、パフォーマンスなどの面でも、かなりの努力をして、今憧れの舞台に立っているということなのだと推測される。今回、特に1日目は、ライブ中ずっと感極まっていたのはそれを思ったからだろうか。もしかしたら他のことが理由としてあるのかもしれない。例えば、2期直前、5人体制実質最後、、とか。でも、アニソンシンガーとして声がかかったことも、ラブライブ!のキャストとしてステージに立っていることも、全部ひっくるめて「夢」で、Liyuuさんにとってはそれが今叶っている状態だということだろう。インタビュー記事や1st宮城公演でのMCも要参照。私はまだ見ていないのでこれから見ることにする。

私自身、特定の外国語を使いこなせるようになりたいと思っているし、それを通じて色々やりたいことがあるため、烏滸がましいとは思いつつも、少しはLiyuuさんの気持ちが分かるところがある。繰り返しになるが、少なくとも、慣れない外国語であれこれ複雑なことを伝えようとするときの苦労はよく分かる。大変なことはそれだけではないだろうが、そんな壁を乗り越えて、今ステージに立って活躍しているLiyuuさんのことは、この先も応援したいと思っている。

このように、1日目のMC中に涙するLiyuuさんに心を打たれた次第である。「この先」というのがどうなるのか、本作品のストーリー的にも、メタ的にも、分からなくて不安なことは多い。かなり涙していたのは、2期がヤバいからかもしれない。分からないけれど、今回、頑張ろうと思わせてくれたLiyuuさんをこれからも応援します。

③ラブライブ!自体に関する感情

上で述べたように、『ラブライブ!スーパースター!!』を見たとき、「ラブライブ!の好きなところも嫌いなところも全部詰まっている」と感じた。これはアニメに対する感想であり、具体的な内容は異なる。しかし、今回のライブ、とりわけ1日目でも同じように感じてしまった部分がある。これはピンチケ脳かつ前夜徹夜カラオケをして疲れがたまった状態で参加した自分にも非がある。それはともかく、セットリストであったり演出であったり、運営サイドへの疑問はしばしば生じる。これはどのコンテンツでもそうだろうが。でも、外側への少々ネガティブな感想にもかかわらず、やっぱりコンテンツの内側にいるアイドルたちとキャストさんは大好きなのである。

このような感情は、Aqoursを追っていたときにも同じように抱いていた。しかし、AqoursとLiella!は異なる特徴を持っているため、一度整理しておきたい。

異なる点は、Liella!ではアイドルとキャストのオーバーラップが他のシリーズとは比べ物にならないくらい大きいということだ。例えば、Liyuuちゃんの上海出身という出自は可可ちゃんにそのまま受け継がれている。伊達さんの歌が好きというところ、なこちゃんがダンス経験者であること、ペイトンさんが元アイドルだったこと、青山さんがバレエ経験者だということなど。そして、各位、ラブライブ!以外でも最近は活動が見られるが、ラブライブ!の活動は特に最近かなり多い。彼女たちにとってはラブライブ!が中心になっていると言っても過言ではないのかもしれない。キャストさんの事情は分からないにしても、少なくとも、他のシリーズと比べて、コンテンツ側の支配がかなり強く、キャストを売り出していこうという気概もかなり感じる。比較対象として今一度取り上げると、Aqoursはその路線に途中から切り替えようとしていたがいまいち上手くいかなかった、みたいな印象がある。最近のAqoursは追えていないため、違っていたら申し訳ない。一方で、Liella!はこの路線を最初から適用しようとして作られたようにも見える。

Aqoursの場合、キャスト推し路線に違和感を抱いたのだが、Liella!の場合も違和感がないわけではない。アニメとアイドル (キャラクター) がすべての根本にあると、私自身は思っているからである。ただ、アルバムのフォト盤や実写MVのように、運営サイドは明らかにその方針を打ち出していることが見て取れるし、キャストさんたちもその方針の中で頑張ろうとしているように思えるので、それでいいのかなとも思うようになった。これは薄々思ってはいたことだが、今回、夢について話すキャストさんたちを見て改めて感じたことである。キャストさんが納得しているならそれが一番。そして、この感情は私の中でポジティブなものとして昇華できそうなので、この運営サイドの方針がもうラブライブ!から目下のところ離れる原因にはならないだろう。むしろ強い武器になっていると思う。ここが、出戻りしてLiella!を好きになった理由と言えるかもしれない。

結論としては、Liella!に対しては従来のラブライブ!(特にAqours)と同じものを見出し、似たような (ポジティブ・ネガティブ両面の) 感情を抱いたが、キャストさんたちはLiella!をメインに回っているように思え、なおかつそれに納得して動いているように見えるので、(Liella!に対してではなくラブライブ!スーパースター!!というコンテンツに対して) 少し嫌な感情を抱いたとしても、Liella!の5人が好きという最大の理由により、目下のところは大丈夫そうだということである。

おわりに

今回の公演は「夢」がメインテーマであり、メンバー各位の夢も語られた。私自身やりたいことがあるため、ライブで彼女たちが夢について話し、それに向かって進んでいる姿を見て自分も頑張る元気をもらえるところがある。そういう人は多いのではないだろうか。Liella!はまっさらな状態からのスタートだった。そこから、何かを0から始めることや、やりたいけれど一歩を踏み出せなかったようなことに挑戦する勇気をもらえる。

しかしながら、今はかなりおかしな世の中で、正直この先、今までと同じようにやりたいことをやっているだけでいいのかどうか悩むことが多かった。そもそも、何事も今までと同じようにはいかなくなる可能性が高いと思っている。だから、諦めの気持ちが強かった。自分が好き好んでやっていることが正しいのかも分からないし。しかし、今回のキャストさんたちのMCを聞いて、諦める必要はなく、やりたいことをやればいいのではないかと思わせてくれた。むしろ、抗うべきなのかもしれない、とも。今までと同じようにいかなくても、どうにかして乗り越える努力をして、自分が望むような世界を少しでも模索していけたらいいなと思う。Liella!の皆さんがこの先夢を追いかける姿を見届けたいし、私自身の夢も叶えたい。抽象的になってしまって申し訳ないが、とにかく元気と前に進む活力をもらったという話。

今はちょうど、2期生のキャストさんたちが出演する生配信を見たばかりである。ここからまた新しい夢が始まり、色々な物語が生まれることを非常に楽しみにしている。

一方で、ここで書くことでもないと思うが、個人的に「n期生」という響きからは、「m期生の卒業」という概念が共起する。元々スクールアイドルなので、「終わり」は避けられないものだけれど。まあ、どんなものでも、この物質世界において永遠に存在するものなどというものはないだろう。今できることをやろうと思う。

ライブ直後に勢いでメモ用に書いたものを少し改変した文章なので、読みにくい箇所や、かなり「好きだ......」の気持ちが滲み出ている気持ち悪い箇所、重たい箇所が多いかもしれないが許容してほしい。可可ちゃんとLiyuuちゃんが好きです。2期どうなるかな。。

やっぱり『ラブライブ!』からは逃れられない運命なのかも。

tejas

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