祝:海皇水精鱗新規。それはそれとして
RAGE OF THE ABYSSにて海皇水精鱗の新規が登場しました。
今回は新規カードそのもの話題はなく、多少荒れるかもしれないけどそれでも言いたかったので書きました。
海皇水精鱗の新規の枚数少ない。
本当に荒れたら消すかもです。
新規カードの話題については↓に書いたのでそちらを読んでください
新規自体は早速CS、ACSなどで成績を残しており、強いといえます。
それはそれとして
さて海皇水精鱗の新規登場自体は喜ばしいことですが、いったん冷静になって考えてみました。
筆者はストラクチャーデッキR-巨神竜復活-が発売された2015年には遠い未来に海皇ストラクRの登場を期待していました。毎年2つずつ登場していたので指折りしながら待っていたのですが、代行者Rの時から突如年1のペースに鈍化し、炎王Rに先を越されるなど、本当に登場するのか懸念していました。
そういった中でのRAGE OF THE ABYSSでの新規登場ということで、完全スルーと言う最悪の事態は免れたといえるでしょう。
ですが、今回の海皇水精鱗の新規は
《海皇精 アビスライン》《水精鱗の深影隊》《海皇龍神 ポセイドラ・アビス》《皇たる水精鱗-ネプトアビス》《アビスティング-トリアイナ》
の5枚です。少なくないですか?
実際に調べてみました。
同時期のストラクチャーデッキは
ドラグニティ・ドライブ 2010年6月19日発売
ロスト・サンクチュアリ 2010年12月11日発売
デビルズ・ゲート 2011年6月18日発売
ドラゴニック・レギオン 2011年12月10日発売
海皇の咆哮 2012年6月16日発売
炎王の急襲 2012年12月8日発売
青眼龍轟臨 2013年6月15日発売
機光竜襲雷 2013年12月7日発売
で、それに対応するストラクチャーデッキR
ストラクチャーデッキR-ドラグニティ・ドライブ-2020年8月29日発売
ストラクチャーデッキR-ロスト・サンクチュアリ-2021年8月7日発売
ストラクチャーデッキR-デビルズ・ゲート-2022年8月6日発売
ストラクチャーデッキR-炎王の急襲-2023年9月9日発売
海皇水精鱗:RAGE OF THE ABYSS?
ストラクチャーデッキ-青き眼の光臨-2024年9月7日発売予定
※ドラゴニック・レギオンは音沙汰なし
が御覧のように発売(あるいは発売予定)されています。
それらのストラクチャーデッキRによって登場した新規は
ドラグニティ・ドライブ:新規8枚。BLAZING VORTEXで1枚
ロスト・サンクチュアリ:新規8枚。BATTLE OF CHAOSで1枚。
デビルズ・ゲート:新規8枚。DUELIST NEXUSで1枚。後にアニメーションクロニクルで1枚
炎王の急襲-:新規8枚。(PHANTOM NIGHTMAREに賜炎の咎姫登場)。後に書籍付録で1枚
海皇水精鱗:RAGE OF THE ABYSSで新規5枚
ストラクチャーデッキ-青き眼の光臨-:現在(2024/08/05)判明しているもので新規8枚
ということから分かるように、従来のストラクチャーデッキRの方式では新規8枚+直後のレギュラーパックで1枚の新規合計9枚がデフォルトなのに対して、現時点では
海皇水精鱗はレギュラーパックの5枚だけ
と半分に減らされたいうことがわかります。
じゃあ何が欲しいのか?
さて、枚数が少ないのだからその分追加の新規が欲しいわけですが、当然のことながら名前さえついていれば良いというわけではありません。
じゃあ新規っていうけれども何が欲しいのさ?と言う話ではあります。これについて1週間程度海皇水精鱗回しながら思ったことを絡めて話したいと思います。
メインデッキとエクストラデッキの話
「メインデッキに入るモンスターは基本的に素材でエクストラデッキから強いカードを出す」というテーマが多くあります。特に5Ds以降のアニメテーマなどに顕著です。
このような構築には
サモンリミッターなどの永続罠の影響を受けやすい
増殖するGなどの受けが悪い
というデメリットがあります。また最近ではある程度是正されているとはいえ
エクストラデッキの強いモンスターは汎用性が高いモンスターが多く、そのためエクストラデッキへの依存性の高いデッキは他との差別化が難しい
という問題があります。
そういうわけで実際に環境のテーマを見ますとエクストラデッキを使うことはもちろんですが、メインデッキからある程度のことをできることも求められます。
海皇水精鱗の強み
そのことを踏まえたうえで、海皇には
除去:重装兵(表側表示)、狙撃兵(セットカード)
ハンデス:ムーラン、ミンストレル
をメインデッキから有していることは強みと言えます。
加えて制約のあるモンスターがない(なかった。少なくとも新規登場までは。)こと、エクストラデッキに余裕があったため、汎用的なエクストラを積めるということがメリットだったといえます。
望みを言うなれば
① 破壊以外の除去手段・メインの妨害
重装兵や狙撃兵だけでは対応できない範囲のカードは現状多くあり、そういったカードへの対応方があるカードはあればあるだけうれしいところです。また、従来から展開型が主流ですが、Gやフワロスと言った誘発が重く感じるところです。ガネーシャ見たくメインから使える妨害があれば展開型からミドルレンジとして戦えることになり、現状のハンデス妨害一辺倒(これも大好物です)から重装兵などでアドをとるようなやり取りの生まれるデッキになるとは思います。
② サラキのサーチ先
サラキはテーマ内のリンク2で非常に出しやすく、相手ターンに重装兵を捨てることで妨害としても機能する有用なカードです。ただ、サーチが相手ターンにしか使えないという難点があります。水精鱗にはディニクや新規など有用なカードが多数あるものの、手札に来てすぐ出して有用なカードは現状ありません。ディーネはサーチから出せますが、それだけですし、ネレイは攻撃力アップありますがコストが重すぎてほぼ使われません。
このことからサラキ自体の採用を見送られる場合もあります。サーチ後に相手ターンに妨害として使える水精鱗が一枚あれば状況はかなり変わってくると思います。
③ 原罪宝の水属性版
いうまでもなくネプトを出します。一番欲しいです。
④ 彩宝竜の代替
長年ハリファを立てるために役立った彩宝竜ですが、流石に採用が厳しいレベルにはなってきています。竜騎隊の存在+リンクにつながることから海竜族ではムーラン、彩宝竜、未開域のオオボコと手から安直に出せるカードが徹底的に作られていない状態です。
⑤ 「このターン水属性しか特殊召喚できない」じゃない新規
元々海皇水精鱗やシーラカンスもそうですが、海竜族、水属性レベル3、下級魚族と言ったように水属性にはカテゴリーにとらわれないカードが多く存在しました。これは例えば海皇水精鱗の強化期間が終了したとしても、海竜族や水属性レベル3のカードが登場するたびに海皇水精鱗の強化になるということを意味します。
この将来性に期待して握り続けていたわけですが、現実には海竜族、魚族の強化はグロイレベルで登場しない期間が長く続きました。とは言え、海皇水精鱗には制約が無く自由度が高かったため、水属性関係ない新規も組み合わせることが可能で、楽しく遊べていました。
でここ最近の水属性のテーマにはご存じの通り「このターン水属性以外のモンスターを特殊召喚できない」制約が軒並みついています。例外的は海外新規のゴーティスくらいです。
水属性のアイデンティティを否定形でとらえられています。
元々、カードプールの少なさを構築の自由度で補っていたところが大きかった水属性ですが、新規はことごとくこの制約を付けられたため、カードプールが少なく、自由度も少ないキュークツなゲームを強いられています。
まずテンプレートから「このターン水属性以外のモンスターを特殊召喚できない」の一文を消してほしいとは思います。
(終わり)
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