見出し画像

14の課金を切った/再開したい話


-----------------------
このタイトルでまさか黄金のレガシーに関するネガティブじゃない記事だと思う人がいるとは思えないが、間違えて開いてしまったならお帰りね。
黄金好きだった人が読んで楽しいとは思えないし、わざわざそういうの摂取しなくていいと思うよ。

しいて言えば嘆きはあってもネタバレはないよ。
-----------------------




よくFF14プレイヤーの14への信頼ぶりは『宗教じみてる』、つまり「信仰」にも例えられる。

私が信仰で思い出すのは”ヨハネによる福音書 20:24-29”にあるイエス・キリストの弟子、トマスの話だ。

14における4月のシーズナルイベント『エッグハント』は、現実における『イースター』になぞらえたもので、イースターとは十字架に磔で処刑されたイエス・キリストが三日後に復活したことを祝う復活祭だ。なんで卵、とか、なんでウサギ、とかは一旦さて置く。それも元々イースターの要素だが各々でwikiでも見てもろて。

トマスは12使徒の1人だ。数多い弟子の中から、イエスによって伝道師として任命された12人の高弟が『12使徒』で、あの何かとオマージュされるので誰しも何かしら見たことはあるだろう『最後の晩餐』の絵画にも描かれている人物でもある。

話を戻して、復活したイエスが弟子たちに会いに行った時、トマスはそこに居なかった。そして後から他の弟子たちから生き返ったイエスが来た話を聞いて、こう言ったという。

「私はあの方の手に釘の跡を見て、指を釘跡に入れてみなければ、そして脇腹(の槍傷の跡)に手を差し入れなければ、信じない」

その後、イエスが再び現れ、トマスに、トマスの言葉になぞらえて自分の傷口を触れるように言った。トマスは感極まって復活を信じたが、イエスはこうも言った。

「あなたはわたしを見たから信じたのか。見ないで信じる者は幸いである」


この話には信仰、信頼の難しさと美しさの示唆がある。どれだけ崇めている存在であろうとも、決定的な瞬間を目の当たりにしたのなら、奇跡を伝聞では信じることができない。それが普通で、見ずに信じるのは美しい篤信であっても、傍から見れば盲信だ。




私がFF14を信仰していたのは、単純に言えば、「めちゃくちゃ面白い」が更新されていくMMOだったからだ。コンテンツにおいては向き不向きがこれまでもあったが、メインクエストはハズレがない。

というより、黄金を遊んだ今にして思えば「躓き」がなかった、少なかった。料理に例えた方がいいかもしれない。炒飯を夢中でかっ込み続けられるようなプレイ体験をこれまで、10数年味わわせてもらった。

もちろん「なんか付け合わせのスープが今回はいまいちだったな」「このデザートは口に合わなかったな」程度のことはこれまでも無くはなかった。ただメインの炒飯は変わらず美味しかったのだ。

過去作要素は付け合わせの小皿で、味わったことがある餃子、春巻きも美味しければ、食べたことが無い料理も美味しいと思わせてくれた。


黄金のレガシーは、食べる一口ごとに混ざった卵の殻を噛み砕くような、そんな炒飯だった。
味の良い具材は折々あったが、全てを卵の殻の食感が台無しにしていた。

付け合わせの小皿は、さながら好物の麻婆豆腐の豆腐を杏仁豆腐に変えた代物だった。
炒飯に合うよう寄せるどころか、各々単体で食べればおいしいものを無理に掛け合わせて台無しにしていた。



いや突然どうした。



本当に不思議でならない。いやまあ6.xから台詞やテンポが気になっていたが、「まあ中間パッチは新人さん育ててるんだろうしな、そんなような事言ってたし」で飲み下していた。ここで問題を洗い出しておけば、改善したメインクエストになるだろうと。in率自体かなり落ち着いていたが、そこで課金を切ることもなかった。


のが良くなかったのかなと思ったので、旧では何ヶ月か、新生からほぼ続けていた継続課金を切りました。累積利用日数は3930日だった。


製造責任者は変わっていない以上、最終的な責任はもちろん吉Pにあるだろう。だがここまで、味以前の「質」が変わったからには、製造現場そのものも何かが変わっていないとおかしい。それも悪化の類だ。

少なくとも従来のコアスタッフが通しで遊んでないだろう、というのが個人的な感想で、一番大きな落胆だ。事実がどうであれ、これまでメインクエストにおいてこんな考えが過ったことは、一度も無かった。

こんな感想が浮かんでしまったこと、浮かぶようなゲーム体験だったこと、それ自体が空しい。



吉Pはこれまでのインタビューも多いので悪化した状況の憶測は色々できる・憶測noteやポストも見られるが、その真偽は本質では無くて。じゃりじゃりの炒飯を噛みしめ、辛い杏仁豆腐をキレながら飲み下した客としては、ただ「今後はどうなのか」に触れて欲しい。

畢竟、出されるコメントが「何も変わっていない、万全のチェックをして、確実にこれまでのユーザーに楽しんで貰えると思って出した」ならそれでもいい。卵の殻を運よく噛まずに/あるいは気づいても「まあこのくらいなら」と美味しく炒飯を食べられる人向けに今後なるのだというなら、それはそれでいい。「んなわけあるか」と思うような人間は、もうこれからの14の客ではないだけの話だ。


だから、「そうじゃない」であって欲しい。

黄金が楽しかった人、過ぎたネガティブ発言にスタッフを懸念する人の面子を潰す必要はなく、ただ良くなかったところもあったと認めて、今後のメインクエスト監修において改善の予定があるのかどうかを教えて欲しい。

それだけでまた信じるくらいには、十余年の信頼がある。

そもそもこっちは、信じさせてほしいのだ。



こと黄金においては、この記事の「メインクエスト」を「グラフィックスアップデート」に置き換えて同じ重要度の問題を感じている層も居る。反響が大きい、半ば炎上しているような話に一両日でコメントが出来るものでもないと分かっている。

継続課金を切ったところで、そもそも吉P自身が過去に「ずっと課金している必要はない」という発言をしている。なんら意味のない意思表示なのかもしれないが、フォーラムを除けば客として、これしか企業に示せる手段はない。


どうか、信じられる内に何かしら、どちらの件にもコメントがあって欲しい。

と、今はもう祈るほかない。


新生からの皆勤賞がかかってるので、紅蓮祭終わるまでにコメント出してくれたらうれしいです、吉P。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?