沖縄のDNAを豊岡に 『パーラー アキサミヨ』
今回ご紹介するのは、日高町で沖縄料理のテイクアウト専門店を営まれている『パーラー アキサミヨ』さんです。
こちらのお店は去年の10月にオープンされたお店なのですが、なぜテイクアウトのお店なのかというと、お店にエアコンとトイレがないためだそうです。また、エアコンがないため夏と冬には2ヶ月ほどの長期休暇もとられるそうです。このような経営にはオーナーさんの素敵な人生観があらわれています。今回はそのことについてご紹介します。
オーナーさんの開業までの人生
父と母が沖縄出身というルーツをもつオーナーさんは中学生のころから沖縄料理屋を夢見ていました。その後、調理専門学校を卒業され、1年間沖縄へ移住し様々なお店の沖縄料理を研究されていました。しかし、豊岡に戻り結婚されお子様にも恵まれたことで、調理の夢を追うよりもお金を稼ぐ必要が出てきてしまいました。そこでオーナーさんは会社勤めを10年ほどされていたのですが、そこで仕事に追われるストレスから心を壊してしまい、会社勤めを続けられなくなってしまいました。このことから自分を大切にして、やりたいことをやりたいと思うようにやろうと沖縄料理店を開業することを決意されたそうです。ここで偶然の出会いを果たします。
現在の店舗との出会い
こちらの『パーラーアキサミヨ』さんの店舗はもともと旦那さまのご両親が40年ほど喫茶店をされていたのですが、エアコンが壊れてしまい修理費用に大きなお金がかかってしまうため、4年ほど前にやむなく閉店されてしまっていました。この店舗をテイクアウト専門のお店として開業することで設備の問題を解決できるのではないかとオーナーさんは考えられました。それでも豊岡の夏や冬は大変であるため、経営を成り立たせるためだけにお店を開くよりもいっそ長期休暇をとって他の場所に行ったほうが良いという判断をされたそうです。
活動の広がり
オーナー自身が納得できる形での営業に振り切ったこの経営に賛同してくれる方が多く、「こっちゃんキッチン」さんというこども食堂をされていた方が、解釈を広げて「まちのみんなを元気にするため」にお弁当をつくってこちらの店舗で売っていたり、大阪で沖縄の伝統の踊りであるエイサーをされている方が来店され、このお店を起点に豊岡でエイサーを広めようという活動が始まったり、三線教室が始まったりと、飲食だけでなく沖縄文化を広げる起点になったりもしています。
まとめ
今回のナイトマーケットでは、八鹿豚のソーキそばとオーナーさん手作りのサーターアンダギーがいただけるそうです。こちらのサーターアンダギーのレシピはオーナーさんのおばあさまの代から受け継がれてきたレシピだそうで、本場沖縄のサーターアンダギーが楽しめます。ソーキそばを試食させていただいたのですが、お出汁がかなりあっさりとしていて、それでいて八鹿豚の角煮がほろほろで旨味たっぷりで1杯でほっこりもがっつりも堪能できるものでした。本当に美味しかったのでみなさんもぜひご賞味あれ!私も絶対行きます!
https://www.instagram.com/akisamiyo_1003/ (お店のインスタグラム)