ウマ娘は令和のポケモンになる可能性を秘めている

(これは、「よく知らない商品を他人に紹介すること」を目的とした添削課題に対して筆者が提出した文章である。ウマ娘を知らない筆者の努力の跡が少しでも垣間見えるのなら、光栄である。)

 ウマ娘というゲームをご存じだろうか。
「ウマ娘 プリティーダービー」が正式名称の、Cygamesが2021年に発表したスマートフォン向けのゲームである。
 その名の通り、競馬を題材とするゲームで、プレイヤーは競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成し、トゥインクルシリーズと呼ばれるレースで優勝することを目指す。
 そのあまりの人気から、現在ではドラマCDが発売されたり、テレビアニメが放送されるといった、スマホゲームの域を超えた人気を誇るコンテンツだ。

 そんなウマ娘の大きな特徴が、登場するキャラクターの名前が実在する有名な競走馬の名前を採用していることである。
 キャラクターは個性豊かな競走馬の特性を引き継いでおり、その魅力は若者だけでなく、古くからの競馬ファンの心さえも掴んで離さないのだ。

 例えば、「ゴールドシップ」という競馬好きなら誰でも知っている馬が存在するが、とにかくこの馬は個性が強い。本気を出せばレースで圧勝することも多々あるのだが、やる気が皆無のときは全く本気を出さず悲惨な結果に終わることもあるという、いまいち馬券の買いどころが掴めない競走馬である。

 ウマ娘に出てくるゴールドシップも、そんな自由奔放な特性を引き継いでいる。不可解な行動で周りを戸惑わせることも多々ある一方で、レースでは本気を出してあっさり優勝することもあるといった、とても魅力的なキャラクターに仕上がっている。 

 個性的な魅力を持つキャラクターが多数出てくるゲームは数多く存在するが、その中でも世界的に最も有名なのは間違いなくポケモンシリーズだろう。
 発売から25年以上が経過した現在でも、ポケモンの人気は衰えることを知らない。世界中の子供だけでなく、大人でさえも夢中になり、ポケモンの新作が発売される日には店の前に大行列ができるのである。
 そんなポケモンが題材となるスマホゲームと言えば、ポケモンGOだ。社会現象とも呼べるほどの大きなブームを引き起こしたポケモンGOは絶大な人気を誇り、2021年には1300億以上の売上を叩き出した。
 

 一方で、ウマ娘の2021年の売上は約1000億である。世界中に展開しているポケモンGOとは違い、ウマ娘に課金しているのは大半が日本人である。ウマ娘は令和のポケモンになる可能性を秘めていると言っても過言ではないだろう。その行き先を楽しみに追っていきたい。

 

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