「紫式部ダイアリー」感想文

尊敬までしている三谷幸喜脚本、敬愛する斉藤由貴さん出演、スタイル抜群で映画・ドラマも欠かさず観る長澤まさみ主演。これはいざ鎌倉と、名古屋・大阪のチケットを手配。東宝ファンクラブ(登録は無料!)席で、大阪は6列目、名古屋はなんと最前列で観劇しました。

とにかく斉藤由貴さんファンの僕でも、最前列で見ると長澤まさみにしか目が行かない。足が長いとかスタイルが良いとか胸が・・・よりも鼻がこんなに高かったかというところに目が行きました。後、名古屋では背中の左右に肌色のシール?のようなものが貼ってあったのが気になりました。ドラマや映画でのあまったるいしゃべり方でなく、野太い声で躍動する感じはいきいきした小動物のようでした。おしゃれな小動物。背は高いけど。

斉藤さんは、咬ませ犬的な役割に一見思えるのですが、見せ場は多い。最もいいところはもっていったという感じ。風格があります。

この話は紫式部と清少納言という形を借りていますが、これは長澤まさみの話であり、斉藤由貴の話であり、そして三谷幸喜の話だと思いました。



(以下はネタバレ)


紫式部が清少納言に「あなたの話はおもしろいけどそれだけ。私はそこから先が大事だと思う」と詰め寄る部分あります。

清少納言はそこはまったくひるまず、というか不思議そうに「それのどこが悪いのか私には分からない」と語るのですが、二回目に観た時(遅い)、

「あ、これは三谷幸喜が自分のことを言ってるんだ」と気づきました。

また紫式部が「私がどんなものを書こうが誰もそんなことは気にしない。ちょっときれいな女がなんか書いてるなっていうだけ。文章が荒れても誰も何も言わないのに肌が荒れたら大騒ぎされる」という部分(ここでは彼女は涙ぐむ、当たり前かも知れないけど名古屋でも大阪でも)も「これは長澤まさみの話だな」と思うし、パンフレットに斉藤さんも「『私には書くことしかない』というせりふ、私にとってはそれは演技だった」と書いています。

そのような、現実と虚構のクロスし具合が大変おもしろかったです。

それと、パンフレットの宮藤官九郎から斉藤由貴へのメッセージがめちゃくちゃおかしい!全文書き写したいくらい。

名古屋は舞台から最前列が近く、二人の化粧品の匂い、香水の匂いも漂ってきました。

しかし長澤まさみは良かった。

紫式部が紫色で「P」(パープルのP)と書かれたMacを使っているなど、細かい部分も楽しめました。


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