「サラバ!」が直木賞候補に。
西加奈子さんの大長編「サラバ!」が直木賞の候補になりました。
一体何回目なんやと思いましたが、なんとまだ「ふくわらい」に次ぐ2回目。
前回の選評をネットで見ましたが、とれなかったのは渡辺淳一のせいじゃないのか、これ。
宮部みゆきさんは「この作品は芥川賞を取るべきではないのか」と語られていました。
正直、この力作で直木賞取ってもなあ、という気がします。
すでに第一回の河合隼雄物語賞も取られています。
「サラバ!」は広義の私小説だと思います。
「ノルウェイの森」が私小説的であるのと同じ意味で。多分。
登場人物の多くは大変魅力的で、そして誰一人として人は死なない。
人は死なないけれど、彼らは彼らなりの「地獄」を生きています。
直木賞を取ってしまうのは僕には決定的のように思えるので、それまでに再読しておこう。
しかし柴崎さんといい、遅すぎないか。
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