「ちゃんとしたやり方で、ちゃんとしたものを続ける」学習塾の経営者に聞きました【100職インタビュー#4 虚意 英慈さん】
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こんにちは、にーや(@ayuy_lf)です。
「○○ やり方」で検索すると、
無数に「検索結果」として表示される時代になりました。
僕もつい最近、
「聞き取りやすい声の出し方」で調べたんですが、
「いったい、自分に必要なものはどれなのか…」
と頭を悩ませてしまいました。笑
「ちゃんとしたやり方で、ちゃんとしたものを続ける」
そのときふと、
今回インタビューさせていただいた方の言葉を思い出しました。
インタビュイー紹介
今回は、
虚意 英慈さん(@enmay3)にお話を伺ってきました!
英慈さんの経歴紹介
・現在は個別(完全マンツーマン)学習塾を経営(6年目)
対象:小~大(メインは高校生まで)
大学生に対してはカウンセリング中心
身内に対しては小論文指導も実施
・経歴
大学中退
↓
(ほぼ)歩合制の訪問販売(1年)
↓
居酒屋(6ヶ月)
↓
引きこもり(1.5年)
↓
カウンセラーの資格取得、リサイクルショップ経営、車の製造員、家庭教師などを経験
『「拒絶されるんじゃないか」という恐怖がありました』
ー本日はよろしくおねがいします。
英慈『よろしくお願いします。』
ーいろいろ経験して、自立されたんですね。
歩合制の訪問販売はどうしてやめてしまったんですか?
『理由はいくつかあるんですが、
・拒絶される恐怖
・1件1件の単発なので、成果が積み重ならない
この2つが大きいですね。』
『「こんなにこっちはオープンにしているのに、相手は閉ざしていく」ことに耐えられなくなって、嫌になってしまいました。』
ー積み重ならない、というのは?
『車とか5年10年で買い換えるじゃないですか。
当時、売っていた商品の耐用年数は20年だったんです。
同じお客さんに売ることはまずないし、単発で終わってしまうんです。』
ー生活がかかってる中で拒絶され続けると、メンタルやられますよね…。
成果は積み重ならなかったけど、スキル的にはどうですか?
『売り方の教育も受けてこなかったんです。
「いいからとりあえず行ってこい!」みたいな。
結局、売り方については塾経営をきっかけに、独学で勉強しました。
現在経営している塾では成約率95%にもなってます。
訪問販売の会社で教えてくれてたらもしかしたら違ったのかな…
とも思います。』
ー95%!めちゃくちゃ高いですね!
『流れに乗っていたらたどり着きました』
ーところで、どうして学習塾を?
『もともと「何か自分で仕事を始めてみたい」と思っていて、
「じゃあ、自分に何ができるか」を考えたときに、勉強が浮かんだんです。
私立の中高一貫校にも通ってた経験があったので、受け入れられやすいと思って始めました』
ー起業してみたいって想いがあったんですか?
『積極的なものではなくて、居心地の悪い場所を排除していったら、自分せやっていく道しか残らなかったんですよね。
あとは、製造員の手取りが安くて、副業として家庭教師をやっていたんですが、「あ、これ箱(教室)作ったほうが早いな」ってことに気付いたこともきっかけですね。
「これ!」というきっかけよりは、「流れに乗って色々やっていたらたどり着いた」のほうが感覚としては近いです。』
ー何があるかわからないですね…
勉強が好きになったきっかけは、「生活にひも付いた教育」
『親が教師ということもあって、家庭での教え方が凄い上手かったんです。
小学生のときから授業が物足りなくて、塾にも通っていました。
受験も「それだけできるなら…」と勧められて、受けてみたら受かったんです。』
ーすごいですね!何か秘訣があったんですか?
『今思うと、親が「生活にひも付いた教育」を日頃からやってくれていたんですよ。
例えば、
「おばあちゃん家まで50kmあるんだけど、この速さで行くと何分で着くかな?」といった風に。
なので、「勉強が楽しいもの」という認識を持っていたんですよね。』
ー日常的に考えてると、確かに好きになりやすいですね。
『大体のものごとって指数関数的に伸びるじゃないですか。
でも、勉強はやったら、やった分だけ伸びていたんですよね。』
※編注:指数関数はこれです
最初はなかなか伸びないんですが、あるときを堺に急激に伸びるアレです。
『勉強は「学んだ内容」よりも「考え方」と「経験」』
ーやった分だけ伸びる状態は強いですよね。
『ちゃんとしたやり方で、ちゃんとしたものを続けることが秘訣ですね。
どうせやるなら、ちゃんと身についたほうがいい価値観も身に着けて欲しいと思ってます。』
ー勉強しているときは思わなかったですけど、今はその言葉が身にしみます。
『大人になってから「学校での勉強は何も役立たなかったわ」って言われてるのも切ないですよね。
学んだ「内容」は使わないかもしれませんが、「考え方」だったり、「やればできる」という「自信」は一生モノですよね。』
ーたしかに…!
『あとは親から抑圧されているケースが多いんですよね。
「勉強しなかったらスマホ取り上げるから!」とか。
「もう無理、病む」って塾で言っている子もいます。』
ー脅されるとなかなか伸びないですよね、僕も経験あります。
『ただ、「何もしなければいい」ってわけでもないですけどね。
「勉強やるときはやって、遊ぶときは遊ぶ」ことが大事だと思っています。』
『実感が伴ったら勝ち』
ー結局、継続しないと見えてこないものもありますよね。
『「実感が伴ったら勝ち」だと思っています。
今の経営もそうなんですが…。
例えば大学受験のときは、問題見た瞬間に「あ、これはいけた(合格する)」って実感があったんですよね。
倍率28倍でしたけど。笑』
ーその実感、強すぎます…!
(入試本番2日前に謎のスランプに入ったけど、量、足りてなかったな。)
正しいやり方で、正しいものを継続したからこそ、ですね。
『そうなのかなあ…笑』
編集後記
英慈さんは、企画の募集を始めてから、かなり早い段階で申し込んでいただいた方のうちの1人です。
改めて、ありがとうございます!
僕がこのインタビューで感じた、大切なことは、
「正しいものを、正しいやり方で継続すること」
「流れに乗って、たどり着くこと」
この2つです。
この「正しいもの」というのは「今の自分に合った、必要なもの」だと解釈しています。
ただし、自分では「何が必要かわからない」という状態にある人もいると思うので、そこを考えたり、聞いてみる必要はあります。
もう1つ、「流れに乗って、たどり着く」
昨今の「好きなことで、生きていく」という流れは、
「好きなことを見つけなきゃ」とか
「やりたいことを探そう/見つけよう」と、
変に焦ってしまうんですよね。
(僕も、その1人でした…笑)
でも、そうではなく、
「眼の前にあるものをこなしていく中で、思いついたもの」
が自分に合っているものだったりするのかなと。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また、次回の記事でお会いしましょう。
それでは!
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