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今、想う。開店への道

茅ヶ崎に工房兼直売所を開店したのは2021年2月。コロナ禍真っ只中。非常事態宣言中でした
コロナのNEWSが飛び交うようになって1年目。
まだまだ不安な世の中だった。
不要不急の外出は避けるよう叫ぶメディア。
当時高校生だった長男は学校が休みにはならなかったけど全ての行事は中止。楽しみにしていたオーストラリアへの修学旅行も。勉強しかない高校生活。
入学式だけグラウンドで行い次の日から休みになった中学1年になった次男。あんなに大好きだったサッカー。ボールを触らない日なかったのにそれもできなくなった。気持ちは変わりサッカー部へは入らなかった。
夫は仕事が0になった。
個人事業主から法人化してすぐのコロナだった。
私はキッチンを借りてさわさわを再開して、友のお店も始まりスタッフとして働いていて変わらず現場での仕事だった。
さわさわの再開もまた、一からだし、コツコツ知ってもらい、やって行こう。イベント出店も再開!これから!って時でした。
フードマルシェなどイベントは軒並み中止。
え、どうしよう。これから、どうしよう。
やりたくてもできない。
こんな中途半端な私なんか周りの都合でフッて吹かれて飛んじゃうんだ。
また、自分が嫌になった。結局、なんもできてない。偉そうな事いってもなんもやってない。
世の中のせいにして終わるのか??
出店が出来ないから通販の回数を増やしていくと
明らかにお客様が増えていった。
ステイホームでどこにもいけないからせめてお家で美味しいもの食べたい!と思う方々がポチっとしてくださった。いままで通販でお菓子なんか買わなかったーなんて方が買ってくれた。
そして皆さんがあったかかった。
メッセージやレビューを送ってくださるお客様の言葉に本当に助けられ、奮起させてもらった。
今もあの頃からのお客様はたくさんいてくださる。一度もお会いした事ない通販のお客様。会ったことないけど特別な繋がりを感じています。

先が見えない社会情勢。夫の仕事もやり方を変えて発注が来るようにはなったが数が増えない。
そんな状況でふつふつと。
こんな状況だから。いまだから。ちゃんと自分で立って、そしてお客様が来れる場所を作りたい!と思っていったのです。
私の実家も飲食店をしていました。たまに手伝う私に父は「待つって大変やろ。でもこれが商売や」って言いました。そして今でもいつも
「いい時もあって悪い時もある。それが商売や」
大変だと思うけど、やりたい。
そして一生お菓子つくったり、料理したり、人と繋がってたい。
コロナ禍の不安な中
そんな時だったけど背中を押されていく流れを確実に感じていました。

つづく。

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