天皇賞秋2021 回顧

諸事情により今月競馬を出来なくなった私による
天皇賞秋の回顧になります。

勝ち馬エフフォーリアの強さに只々脱帽。
菊を使わず、また前哨戦も使わずにぶっつけで
天皇賞秋参戦。その勇気と覚悟が勝ちに繋がった
のかな。相手がやや衰え見えてきたコントレイル
グランアレグリア相手だったがそれでもまだG1で
中心的存在に対して真っ向勝負で勝てたのは素直
に勢いが凄かったの一言。
適性外の菊に向かわず、その後に待っている有馬
よりもここがメイチの勝負だったのだろう。
あの雄大な馬体からは想像出来ない程器用に立ち
回れるタイプで有馬も合っていそうだが私は今の
ところ本命にはしないかも。。
理由としては菊に向かわなかったのが距離が適正
外なのだとしたら非根幹距離で菊花賞や宝塚記念
と相関関係が強い有馬記念となると有馬がベスト
な条件とは思えないから。それでも有馬も勝って
しまうのではと思える程の強さと勢いだったが。

2着のコントレイルは、TwitterやYouTube見てる
と弱いという声もちらほらと見かけるが個人的に
そうは思わない。たしかにピークは2〜3歳時で
あったのは間違いないだろう。だからこそ成績が
汚れる前に引退させたかったのだろうし。
古馬戦線で勝てなくなり弱いと言われている当馬
だが果たしてそうなのか?去年のジャパンカップ
は本来使う予定では無かったものの、アーモンド
アイと一度で良いから対戦させたい、コロナ禍で
空気が落ち込んでいる競馬界や社会を勇気付ける
ための参戦だった。ただ菊花賞が予想以上にタフ
な展開になりジャパンカップは出来は決して良い
と言えるものではなく言ってしまえばレースに
出てきて大丈夫か?というくらいの状態だったの
のは素人でも分かるくらいだった。それでもあの
アーモンドアイに食らいつく2着だったのだから
負けて強しと言えるのではないか?
年明けの大阪杯は3着になったものの、やはりあれ
は馬場が1番の要因だろう。そこにもちろんピーク
アウトしたのもあっただろうがそれでも3着に粘る
のだからこれも弱いと言えるのだろうか?
天皇賞秋も最内枠という全ての馬からマークされ
やすい枠に入ってしまったのも結果的に敗因の
一つだった。エフフォーリアには完敗の形には
なったが休み明けで58キロ背負わされる中で
直線向く時にはエフフォーリアの外を回す形で
上がり最速の脚を使ったあたり能力の衰えがある
とは言え、やはり3冠馬は強いんだというのを
見れた気がする。
そもそも古馬戦線で戦うようになってからベスト
なパフォーマンスを発揮出来る舞台も揃ってない
中で馬券内を外していないのだから素直に評価
して良いと思うのだけど。今までの牡馬3冠馬が
異常な強さだっただけに比較されると勝ち切れ
ないからかみんなの評価がバラバラだけども。
次のジャパンカップの本命は今のところこの馬。
次は58→57キロになるし、ジャパンカップの方が
賞金も高い、正真正銘のラストラン、確実メイチ
仕上げ。
今回のエフフォーリアの勝ちでシャフリヤール
との人気はもっと僅差になるだろう。
ただコントレイルは東京コースでは走りが全く
変わってくる事を今回の天皇賞秋でまたしても
実感した。

グランアレグリアの負け方はサートゥルナーリア
に似るようなものがあった。グランにとっては
ギリギリの距離だった2000で平均ペースで流れて
いた為に溜めが効かなかったというかグランの良さを引き出すための溜めるタイミングが無かった
ように感じた。まさかルメールがあの位置に居る
とは思わなかったが流れ的には前が有利なペース
や展開だった。なのに負けてしまったのは能力
云々よりも1番はやはり距離だったのだろう。
やはり事前のインタビューでも、牧場関係者は
1600〜2000がベストと言っててルメールも
レース後には1600がベストと。
能力が飛び抜けている馬なのでスプリンターズSは
馬場や展開も恵まれた感もあり、勝ちには勝ったがやはりあの距離は忙しいとノーザンファームの
牧場長が言っていた。やはりグランは1200でも
2000でも無く1600がベストだったという結論。
それでもルメールがスタートしてあの位置を取り
に行った時にサートゥルナーリアとスミヨンが
アーモンドアイ相手に勝負挑んだ天皇賞秋と被る
ものがあった。レースが始まった時の流れを読む
感性とか勝負になる位置に自分の馬を置く事、
あの勝負勘というところにフランス人らしい
クレバーさ、したたかさを感じた。
牧場長のインタビューでもあったように喉の手術
は全身麻酔では無く、局部麻酔であり、手術と
言うとやや大袈裟に聞こえるがそこまで大掛かり
な手術では無かったと。それが本当なのか建前
だったのかは分かり得ないがそれでも距離や状態
に不安を抱える中で3着に粘ったあたりこの馬も
衰えがありながらも強さが際立った一戦だった。

という事から今年の3強対決はエフフォーリアが
勝ったものの、負けた2頭も充分賞賛に値する
内容だったと個人的には感じました。

そしてそれらに食い下がったサンレイポケット
ポタジェ、ヒシイグアスは確実に覚醒しつつ
あるしトーセンスーリヤにも注目しておくよ。

以上、回顧とさせて頂きます。

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