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検挙率90%の「タクシー強盗」


こんにちは! つーばきです!


日本で年間100件以上起こっているタクシー強盗。


もちろん、映画のようにタクシー自体を奪うものではなく、利用者が運転手さんを暴行して売り上げを奪う行為のことです。


日本で起こるタクシー強盗の内、約半数の50件は東京で起きています。


最近のタクシーは、電子マネーやクレジットカードでの支払いが多く、お釣り用のお金がそんなに必要なくなったから、どんなに多く持っている運転手さんでも10万円程度なんだそう。


そのため、1件あたりの被害額は平均8,000円くらいなんだそうです。


で、最近はどのタクシーでも車内カメラがついています。当然、暴行したらバレます。


暴行した人の実に90%が捕まっています。


また、タクシーで強盗をする人に共通するのが酔っ払いということです。


たかだか8,000円のために、酔っ払って罪を犯して人生を棒にふりたくはないですね。コスパ悪すぎです。


また、この他にもタクシー運転手さんが困っていることがあります。


それは「乗り逃げ」です。


これも、映画のようにダイナミックに窓を割ったり、ドアを無理やり開けて逃走するのではなく


「すみません。手持ちがなくATMで降ろしたいのでコンビニに寄ってください…」などと言ってタクシーを降りたら最後、帰ってこないパターンです。


そして乗り逃げは「ザ・犯罪者」みたいな人ではなく普通の見た目の人が多いそうです。


例えば、乗るときに「近いんですけどいいですか?」と一言聞いてくれた清楚な見た目の女性客がいたそう。


走行中も世間話をしていたそうです。


そして目的地に着くと女性から「いま万札しかないので、細かいお金を取ってくるので待っていてもらえませんか?」と丁寧に伝えて降りていったそう。


運転手さんはその女性の心遣いに甘えて待つ。しかし、何分待っても帰ってこない。


こんな感じで「こんな人が?」というような見た目の人も多いのが乗り逃げ犯の特徴です。


で、この乗り逃げ犯はなかなか捕まらないそうです。


というのも、乗り逃げの被害額の平均は3,000円前後。


この額でいちいち警察に被害届を出して1〜2時間ロスするくらいなら、新しいお客さんを乗せた方が効率がいいからです。


だから、泣き寝入りする運転手さんが多くて乗り逃げ犯は捕まらないんだとか。


ちなみにですが、乗り逃げは当然犯罪です。


罪で言うと「詐欺罪」になります。


1ヶ月以上10年以下の懲役刑で、手口に関わらず罪に問われる可能性が高い刑罰になります。


絶対にしないでください。


また「手持ちがないから後日払いたい」という人も多いそうで、その場合は身分証明書のコピーと電話番号を控えるそうですが、結局連絡がつかなくなることが多いそうです。


身元はわかっているので、警察に伝える旨をショートメールで送るとすぐに返事がくるそうです。


「3,000円くらいなら払わなくてもいっか」と思うのかわかりませんが、乗り逃げに対する罪の意識が低いことは確かです。


でもよく考えてほしい。タクシーの運転手も人間です。


道が混んでいて仕方がないのに「いつもより遅い!」「普段より高くなった!」などと


たかだか3〜4分遅くなったり300円高くなったくらいで、毎日こんな言葉をあびています。


それでさらに乗り逃げまでされるなんて、あまりにもかわいそうじゃありませんか?


明らかに遠回りをしているような運転手には、それ相応の対応をしてもいいと思いますが、乗り逃げや暴行を加えることは絶対にやめてもらえたら嬉しいです。


いじめもそうですが、何かした方は覚えていなくても、された方は犯人の顔や特徴などをよく覚えているものです。


いつかあなたが接客する側で、運転手さんがお客さんとして来たときに困るのは、あなたかもしれません。



-おしまい-

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