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【いま地球上では36億人が水不足に悩んでいる?】


こんばんは! つーばきです!


みなさんはアフリカなどに住む子どもが、バケツに入った泥水を飲んでいる写真を見たことがあるでしょうか?


ユニセフによれば、世界人口の半数以上が水道を使えるようになったいまでも、約6億6,300万人もの人々が池や川、湖や整備されていない井戸水などから水を汲んでいるそうです。


つまり、私たち日本人からすれば触りたくもないような汚い水を、6億人以上がいまもどこかで飲んでいるということです。


多くの途上国では、水汲みは子どもたちの仕事です。学校に通ったり放課後に友だちと遊ぶのではなく、何時間もかけて家族が生きるための水を家まで運んでます。


一度に運べる水の量には限りがあるので、水場と家を何度も往復しています。そのため、子どもたちには学校に通う時間も体力も残されていません。


1日の大半が水汲みだけで終わってしまうほど苦労して運んできたのに、その水を飲んだ子どもは毎日800人以上、年間30万人が亡くなっています。なぜなら、動物の糞尿や泥、菌が多く含まれいる危険な水だからです。


ユニセフはこうした問題を解決するために様々な活動しています。私たちがユニセフに3,000円を募金するだけで、35,125リットル分もの汚れた水を安全な飲み水に変える薬が買えるそうです。ちなみに広めの浴槽は300リットルくらいなので、3,000円でお風呂117杯分もの飲み水を生み出す手助けができます。


気になる方はユニセフの公式HP(下記のURL)を見てもらえたら嬉しいです。


https://www.unicef.or.jp/special/17sum/


こうした水不足問題を世界全体で見ると、36億人もの人々が水不足に悩まされていて、今後も上昇すると予測されています。


そして世界では水を巡る争いも起きています。公園などでタダで水を手に入れることができる日本人からすると考えられませんよね。


アフリカの水不足問題は、水を綺麗にする浄水設備や水道をひく設備が整っていないからです。土地が広いのでインフラを整備するためにはお金と時間がたくさんかかるのですが、途上国でお金がないのでなかなか進んでいないのです。


ところが、アフリカほど貧しい国ではなくても水不足問題は起きています。世界で最も水が不足している17カ国のうち、12カ国はアラブの国です。アラブでは2018年に大量の水を確保するため、南極の巨大な氷山を船で引っ張ってくる計画があったそうです。


アフリカほどお金に困っていないのに、わざわざ南極から巨大な氷山を引っ張ってくる計画を立てるほど水不足なのは、一体なぜでしょうか。


それは気候変動によって水が干上がってしまっているからです。


世界で水不足問題が起きている原因は何個かあるのですが、そのうちの一つが気候変動です。気候変動によって降水量が減り水が干上がってしまうので、生活に必要な水を確保することができないのです。


また、人口が増えていることも原因の一つです。人が生きるためには、体や食器、洋服などを洗う水や排泄物を流すための水も必要です。野菜を育てたり工場で使う水も必要なので、人口が増えたことで必要な水の量も増えて水不足になっているのです。


ちなみに、トウモロコシを1kg生産するためには1,800リットル、牛肉を1kg生産するためには15,500リットルもの水が必要なんだそうです。豊かな食生活の裏には、普段気づかないだけで大量の水が消費されていたんですね。


それに、お皿についたマヨネーズなどの油を台所で洗い流すのも問題です。たとえば、天ぷら油500ミリリットルを台所に流すと、魚が住めるような水にするためには約10万リットル(お風呂333杯分)もの綺麗な水が必要になるそうです。みそ汁を1杯流しただけでも、4,500リットル(お風呂15杯分)の水が必要なんだそうですよ。


ちなみに、あたりまえですが私たちが流した水だけを綺麗にしているわけではありません。工場などから出る廃水も同じように綺麗にしてから川に流しています。そのため、ものすごい量の汚い水をとんでもない量の水を使って綺麗な水に変えているのです。


しかも、水を綺麗にするためには大量の電力を使います。その電力を生み出すために大量の二酸化炭素が出るので、地球温暖化を加速させてしまっているのです。


こうした水不足問題は、私たちが普段の生活の中で気をつけなければ解決しません。


歯磨きやシャンプーをしている間は水を止めて節水をしたり、お皿についた油は拭き取ってから洗うようにしたり、これからくる暑い夏にはクーラーの温度を1度上げて節電をしたり、そういうことが水不足問題の解決に繋がります。


未来の話をしてもいまいちピンとこないと思いますが、ある研究機関によれば30年後の2050年には、水不足に悩む人が50億人になると言われています。


世界中の人々が水不足に悩まない生活を送れるようにするためには、私たち一人ひとりの節水と節電に対するちょっとした気づかいが大切なんですね。


お客さんとの会話にも使ってもらえたら嬉しいです。


それではまた。




- おしまい -

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