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プレゼンやブログの作成で沼ったら意識したい「誰に」「何を」伝えるか

こんにちは!株式会社フィードフォースでマーケティング & 採用広報を担当している つつみ けんいちろう です。

ここ 1~2 ヶ月で立て続けに、プレゼンやブログの作成に沼っている若手メンバー 3 人と壁打ちをする機会がありました。3 人に同じアドバイスをして、いい感じのプレゼンやブログに仕上がっていたので、同じように沼っている人の役に立つかもと思い記事にしてみます。

プレゼン慣れしている社会人の大先輩や、ブログを書きまくっている敏腕マーケターの方々にとっては、当たり前すぎる内容なので、つまらなくてもご了承ください!

「誰に」「何を」伝えるかが決まっていないと沼る

沼っていた 3 人のうち 1 人は、新卒研修の成果を社内で発表するプレゼン資料の作成をしていました。弊社では 4 月に入社した新入社員はビジネスマナーに始まり、Web や業界の知識、Excel の操作まで多種多様な研修を受けます。

その成果を発表するとなったときに、「何をして」「どんな学びがあったか」をプレゼンにまとめていました。一見、問題ないように見えますが、「やったこと」や「学んだこと」の羅列に近い状態になっており、「ふ~ん」というイマイチ刺さらない内容に。

作って満足しがちな、やったことの羅列スライドの例

社内向けの発表のため、聞いている側は「たくさん研修をやっていること」を知っている状態なので、やったことの羅列は不要な情報になります。

これがもし他社の新卒との合同研修であれば「たくさん研修をやっていること」は新鮮な情報になるかもしれませんが、社内が対象になった瞬間に意味のない情報となります。

「誰に」「何を」伝えるかが決まっていないと、ただ事実だけを並べてしまう、典型的な沼った例です。

普段、気持ちよく情報を受け取れているのは「誰に」「何を」が明確だから

普段、自分が好きな雑誌やテレビから気持ちよく情報を受け取れているのは、実は情報発信をする側が「誰に」「何を」をきちんと設計しているからです。

たとえば、サッカーのテレビ中継の解説に注目してみます。スカパーや DAZN のユーロの解説と、民放のワールドカップの解説だと、内容が全く異なります。

スカパーや DAZN の場合は、わざわざ課金してまで海外サッカーを見る人が対象なので、解説が玄人よりになります。松〇安太郎のような、感情的な解説は求められていない訳です。

一方で、民放のワールドカップはサッカーに詳しくない人も見るので、「オフサイドとは hogehoge・・・」のようなルール説明をしたり、「3 バックから 4 バックにシステム変更して fugafuga・・・」といった戦術の解説をしたりします。

他のスポーツでも、CS 放送と民放の解説を比較すると、「誰に」「何を」に合わせて設計されていることに気づくのではないでしょうか?

「誰に」が明確になると、「何を」の説明の粒度が決まる

「誰に」が明確になると、どれくらいの粒度で用語の説明をするか判断がしやすくなります。実際に壁打ちを経てメンバーが執筆したこちらの記事では、「誰に」を「就職活動中の学生さん」と整理しました。

この記事の文中に「テクニカルサポート」という言葉がでてくるのですが、就職活動中の学生さんが読むことを考慮して、「契約中のユーザーの問い合わせに対応する」という補足の説明をしています。

1 年目の社員が最初に任せられるのが、契約中のユーザーの問い合わせに対応する「テクニカルサポート」という仕事です。メールでいただいた問い合わせに、メールで回答をするという一見シンプルな仕事ですが、実は様々なスキルが求められます。

フィードフォースのnote より

これが中途採用を目的とした記事であれば、「テクニカルサポート」という言葉を知っている可能性が高いので、補足の説明は不要という判断ができます。

どれくらいの粒度で説明が必要かを判断するには、「誰に」にできるだけ近い人にレビューをお願いするのもコツの 1 つです。うちの会社では、就職活動中の学生さん向けの記事であれば、内定者や新卒で入社したてのメンバーに読んでもらい、伝わるかどうかを確認することもあります。

「誰に」の解像度を上げるには、とにかく色んな人と会う機会をつくるべし

この「誰に」は自分の知っている具体的な人を 1~2 人イメージできると、資料や文章が作成しやすくなります。この note 記事も実際にアドバイスを送った 3 人に伝わるかどうかを意識しながら書いています。

「誰に」の解像度は色んな人と出会い、会話した経験によるところが大きいです。そのため、会社以外のコミュニティに参加しておくと、「誰に」の解像度が上げやすくなります。

私の例だと、採用広報で就職活動中の学生さんをイメージするときは、部活の後輩の大学生を思い浮かべます。高校のバドミントン部でコーチをしており、高校を卒業した大学生とも定期的に話す機会があるので、「あの後輩に伝わるかなぁ」と考えながら広報活動をしています。

自分の会社だけにコミュニティが閉じると、どうしても暗黙知で会話をするクセがついてしまうので要注意です。「マーケティング」や「カスタマーサクセス」のような単語も、会社によって業務範囲が違うはずなのに、その違いに気づかずに会話してしまうこともあるのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?文章や資料を作ることに意識が集中しすぎると、「誰に」「何を」伝えるかは意外と忘れがちじゃありませんか?「んー、沼ってきたな・・・」と思ったら、深呼吸をして「誰に」「何を」伝えるかを見直してみてはいかがでしょうか?

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