THE AMBIENCE OF SPORTS vol.126
冬の夕日を使った写真が撮りたくて、競馬場へ向かった。刻一刻と西に傾く太陽。レースは30分毎に組まれているから、ベストの光線は1レースしかない。シャッターチャンスは1回きり。
各馬一斉にスタート! 実況の決まり文句が聞こえた気がした。
ドドドドドドド!
馬群の足跡が近づいてくる。
第1コーナーに突っ込む後ろ姿を狙う。光線と土煙の共演は想像以上だったけれど、思い描いていた構図の写真は撮れていなかった。
「残念! また日を改めよう」
そう思ったとき、レースを終えたサラブ