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韓国・朝鮮語の学びのために(待遇法1:합니다体)

朝鮮語にも日本語と同じく丁寧な言い方、ぞんざいな言い方があります。丁寧な言い方として「합니다体」「해요体」の二つがあります。「합니다体」はあらたまって言うようなややかしこまった表現、「해요体」は親近感のあるやや柔らかな表現です。

* ~ㅂ니다/ 습니다
この形を「합니다体」と言います(最敬体、上称、합쇼体とも)。母音語幹には「~ㅂ니다」、子音語幹には「~습니다」、ㄹ語幹にはㄹが脱落して「~ㅂ니다」が接続されます。

가다 (行く) → 가+ㅂ니다 → 갑니다(行きます)
먹다 (食べる)→ 먹+습니다 → 먹습니다(食べます)
만들다 (作る)→ 만들+ㅂ니다→ 만듭니다(作ります)

* ~ㅂ니까?/ 습니까?
疑問文は、「~ㅂ니까?/ 습니까?」になります。

갑니까?(行きますか?)
먹습니까?(食べますか?)
만듭니까?(作りますか?)

* ~ㅂ시다/ 읍시다
勧誘表現で「~ましょう」の意味になります。母音語幹には「~ㅂ시다」、子音語幹には「~읍시다」、ㄹ語幹はㄹが脱落して「~ㅂ시다」の形になります。ただし、こうした勧誘表現は一般に目上の人には使いません。その場合には、「~(으)시지 않겠습니까?」や「~(으)시죠」など、別に言いかえるのがいいでしょう。

갑시다. (行きましょう。)
먹읍시다.(食べましょう。)
만듭시다.(作りましょう。)

* ~(으)십시오
命令表現で「~てください」程度の意味になります。あくまで命令ですから目上の人に使用するにあたっては望ましくない場合もあります。子音語幹には「으」を挿入します。ㄹ語幹はㄹが脱落して「~십시오」が接続されます。

먼저 가십시오. (お先にお行きください。)
여기 앉으십시오. (ここにお座りください。)
빨리 만드십시오. (早くお作り下さい。)


以上が、基本の形になります。それぞれ、平叙文、疑問文、勧誘文、命令文ということで四つの形で理解できます。これを否定の形にしてみましょう。

* ~지 않습니다/ 안 ~ㅂ니다( 안 ~습니다
否定文は「~지 않다」もしくは「안~」の形をとります。前者は少しだけ説明的な感があり、後者は短い分だけ言い切るような感があります。

가지 않습니다./ 안 갑니다.(行きません。)
먹지 않습니다./ 안 먹습니다.(食べません。)
만들지 않습니다./ 안 만듭니다.(作りません。)

* ~지 않습니까?/ 안 ~ㅂ니까?( 안 ~습니까?
否定疑問文は否定文の疑問の形になります。

가지 않습니까?/ 안 갑니까?(行きませんか。)
먹지 않습니까?/ 안 먹습니까?(食べませんか。)
만들지 않습니까?/ 안 만듭니까?(作りませんか。)

勧誘文と命令文の否定といえば、禁止を表す表現になります。それぞれ禁止勧誘文、禁止文といいます。

* ~지 맙시다
禁止勧誘文は「~ないでおきましょう」の意味になります。尊敬の補助語幹「~(으)시~」を補うと「~지 마십시다」になります。

가지 맙시다.(行かないでおきましょう。)
먹지 맙시다.(食べないでおきましょう。)
만들지 맙시다.(作らないでおきましょう。)

* ~지 마십시오
禁止文は「~ないでください」の意味になります。

가지 마십시오.(行かないでください。)
먹지 마십시오,(食べないでください。)
만들지 마십시오.(作らないでください。)





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