#曲からストーリー7th『鞄に詰めた物』(322字)
『 鞄に詰めた物 』 詩 つる
鞄いっぱいに詰め込んだ物
夢も希望も絶望もみな
いっしょくたにしていた
誰も僕の鞄の中は知らない
僕自身も何を詰め込んだか忘れるほどに
鞄はいっぱいになっていた
鞄の底に穴が開いていることにも気付かず
ある時その鞄の重すぎて
動けなくなっていた自分に気付いた
もうくたくただった僕は
その鞄の荷物から一つずつ
選んでは捨てて選んでは残し始めた
友よ
僕に構わず行っておくれ
今ようやく自分の出発点に
旗を立てたばかりなんだ
鞄を軽くしたらまた
そちらへ行くよ
今度は電車に乗ってでも行こうか
少し楽をさせてもらうよ
必要だった涙はもう拭い去った
また僕は旅に出る
次は星空の見える空の下を行くよ
君の夢と
僕の夢だけは鞄に詰めておくことにするよ
新しい鞄にして再び
(おわり、322字)
☆彡
こんにちは。
お世話になっております。つる です。
PJ さんの企画『曲からストーリー』
7つ目の投稿をさせていただきます。
選んだ曲は、バンプ・オブ・チキンの
『銀河鉄道』です。
詩を添えさせていただきました。
夢のある感じにしたかったです。
PJ さん、受付のほど、また
よろしくお願い申し上げます。
お読み下さります方へ感謝いたします。
つる かく 🚋
お着物を買うための、 資金とさせていただきます。