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『春』という字を書いてみよう(1267字)

こんにちは。
メンバーシップ『おままごと書道教室』の
つる です。

4月に入って、投稿が落ち着きましたけれども、
久々の更新です。
前回までは、ひらがなの『あ行』を
書いてみよう、ということでした。

そして、『か行』へ行く前に。

今は春ですので、思い切って
『春』を書いてみませんか。

例によりまして、今回も
公開講座とさせていただきます。
メンバーシップのみなさま、
どうぞよろしくご容赦のほどを
お願い申し上げます次第です。

それで、何で書くかということです
けれども、おそらく持ってらっしゃる方の
多いでしょう、ボールペンで書きましょう。
鉛筆でも構いません。

紙は、普通の大きさのノートがいいです。

ポイントですけれども、
1ページいっぱいに書いてみましょう。

そうしますと、自分の字の形を
よくよく見ることになりまして、
勉強になるかと思われますからです。

私の書きました物をアップしますね。

ボールペンなので、細くて見づらいですね。💦

これが私の『春』です。
もうちょっと美しくしたかったのですが、
大きく書きますと、よくよく自分の字が
分かります。細いボールペンならなおさらです。

一応、ガイドを書いておきますね。

まず、赤丸を打ちました所は、
起筆(きひつ)と申しまして、
いきなり線を書くのでなくて、
一旦、ペンを斜めに入れて、
「線を書くよ。」の準備とします。
と同時に、文字の形を見た時に
メリハリが生まれますので
おすすめです。

書き順ですが、
横棒三本、左払い、右払い、
そして『日』を書きます。

A、B とポイントを打ちました。

A は、いきなり角ばらせずに、
右斜め下に少し下ろしてから、
下方向の棒を書き下ろします。

筆で書くときの名残りなのですけれども、
これも、字を書く時の基本に
なりますので、ボールペンや鉛筆、
細いペンで書く時も習慣づけて
おきましょう。
筆で書く時にも活かせます。

そして B ですけれども、
最後の横線です。

字全体が右上がりになっています。
全ての線を右上がりを意識した
書きぶりにしてしまいますと、
真下への重心に対して、
不安定な文字の形になってしまいます。

というわけで、どこかで補正をする訳です。

私の場合は、最後の横棒だけ、
気持ち水平に書くことによって、
一文字の安定感を表してみました
次第です。

喩えますと、
最後の右横線を水平に書くことで、
左から右への立体感を生み出す
算段なのでした。
こう書くことで、
右側の方へも重心を意識していることを
暗に知らせる役割を担わせています。

この『補正』作業。
実は、とてもよく使う技です。

字を書いている途中で、
うまく書けそうにない、と
思われましても、最後まで
諦めず書くことで、
つまり補正作業をすることで、
見映えに格好を付けることが
できます。

この補正作業は、一文字の中の
いろんな場所で活躍してくれます。
一字全体のバランスを整えてくれる、
ちょっとしたコツを申し上げてみました。

あ、千字を超えました。
今回の所はこれにて。

また、夏になりましたら、
『夏』を書いてみましょう。

それではいったん失礼をいたします。
みなさまの書が幸に恵まれますように。

つる でした。

つる 拝

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