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#愛読書で自己紹介(三冊)

山根あきらさんの企画に
参加したいと思います。

#愛読書で自己紹介

① 『羅生門』 芥川龍之介
② 『滑走路』 萩原慎一郎(歌人)
③ 『異端者の悲しみ』 谷崎潤一郎

①『羅生門』を読んだのは、
中学生の時。
心がすっとする本には、
この本以来出会ったことは無い。
退廃的な舞台設定と物語は、
よくあるかも知れなかったけれども、
ぎりぎりの人情も挟み込まれている
ところが、他では得られない読後感だった。
私は、人間味のあふれる本が好きだ。

②歌集。
これも心の内面をそのままに披露していて、
短歌の創作への思いも連なって、
ある種の青春群像としても捉えられる、
いまだに画期的な歌集と思う。

歌に閉じ込められた真は、
いまだに心揺さぶるし、
才能とは、自身の全人間でもって表現
成し得る人のことを指すのだと思う。

③これも『羅生門』に同じく、
短い小説。
他の作品群と比べると、この作品だけ
毛色が違う。
私が感動したのは、生活臭、そして
人間臭いところが、あますところなく、
短い文章の中に綴られているからだった。
今で言うエッセイ的な物かも
しれないけれども、その内容は
似て非なるもので、
心から生活の窮状を訴えて来る、
創作家(小説家)の苦悩が浮き彫りに
なっている所が読み甲斐があった。

持論ですけれども、
本の内容、テーマなどは最優先事項ではなく、
真心を持って書かれているかが、
私の本を読むか否かの判断基準と
なっています。

エンターテインしている本や
ライトな本も読んだり、
実際は色んな本を読んでは来ましたけれども、
「わたし」を自己紹介する上で、
避けられない三冊は以上の作品です。

山根あきらさん、お世話になります。
お読み下さりますお方へ
感謝いたします。

ありがとうございます。

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#愛読書で自己紹介

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