夏の朝活『短歌ひと口メモ』(1377字)
おはようございます。☆彡
早朝から読書に励みました。
つる です。お世話になっております。
昨夜にひきつづき、
『短歌の文法』という本の
第2章をざっと読みました。
およそ50ページもありましたので、
たくさんの文法の事が書かれていて、
半分くらいしか理解できませんでした。💦
ここはひとつ、
唯一印象に残った事を話したいと
思います。
今回は例歌を一首挙げてみます。
読みはどうなるかなぁ。
おともなく
ひるはたけつつ
さんちゅうの
うみをとびゆく
かりにおどろく
簡単に読みますと、
しずかな昼の盛りに、
山の中の湖を突然飛び行く雁に
おどろくのだ。
くらいの読みとかできるでしょうか。
雁、ほとんど見かけたことは
ありませんけれども、
昔の短歌、和歌にはたびたび登場する
鳥のようです。
私が注目したい、この記事で書きたいのは、
闌けつつ
の表現です。
闌ける、の意味は、
勢いなど、盛りとなる、
くらいの読みでしょうか。
しかしながら注目したいのは、
その言葉につづく、『つつ』です。
口語(現代語)でも使われますが、
「~しながら」を表す言葉のようです。
よく使われますけれども、
一首の鑑賞の仕方として、
五七五七七の中で置かれている位置に
注目したいのでした。
本にも書いてありましたし、
私もよく使う手なのですけれども、
五七五(上の句と言います)の
七音の中に収まっています。
つつ、という表現はよく使われますので、
上の句の最後や、歌の最後に
持ってきますと、ややベタな表現に
なりがち、という見方もあるかも知れません。
それを踏まえて、この歌では、
一首の途中と思われる位置に置かれている
ようなのです。
つつ、は「~ながら」なので、
後ろの言葉につづきます。
ここでは、「山中の」に係るようですけれども、
読解として、
「闌けつつ」で一呼吸置きたい気持ちに
駆られます。
一つのテクニックと思われるからです。
私の拙い歌で恐縮ですけれども、
青空を見上げて我は空の子と思ってそして風となりつつ
歌の末尾に「つつ」を持って来ますと、
きっぱり言い切る形になります。
成功していれば、
格好よく決まる詠みぶりですけれども、
反面、平凡な詠みにもなりがちと
思われる方もいらっしゃるかもしれません。
まぁ、細かいことはいいかも知れません
けれども、
一応、ここでは文法に突っ込んで
お話をさせていただきます。m(_ _)m
話を戻しまして、
短歌、和歌は五七五七七と
リズムが区切られるので、
その各合間に余情が生まれやすいように
思われます。
先に上げました歌は、
「闌けつつ」、と「山中」の間に
余情、詩心が垣間見えるかもしれません。
五七五七七のリズムに合わせて、
意味を区切って詠む方法も、
全然ありと思ったりするのですが、
私の読んでいる文法本には、
こんな鑑賞の仕方もあるのだ、ということを
引いてみました次第です。
『一口メモ』として、
読み流して下さりまして構いません。
自分の詠みの時にも普段使うテクニックで
共感する内容でしたので、
記事にいたしました次第です。
今回は歌の読み方について、
文法本と合わせまして、
私の私見を述べました。🌳
お読み下さります方へ
感謝申し上げます。m(_ _)m
少しずつ短歌文法に
馴れ親しんでゆければと思います。
悪しからずです。
つる かく ☕
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