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潮騒ぎな釣りロック【Live Alive Drive】

小さいころからピアノを習い、稽古も苦ではなくどちらかというと好き。コンクールなどで常に上位に入賞し、思春期や反抗期を過ぎてもピアノを続け、音楽大学に入学。著名な音楽プロデューサーとして生計を立て、演者として超有名なアーティストのレコーディング&ライブピアノを担当することもある。そういう漫画みたいな人と出会うことが東京という街では稀にある。
話も非常に興味深く「音楽理論の和音とはいっぺんにいくつかの音をだすことだけど、どの音とどの音を組み合わせるとキレイな音になるか、どういう和音を続けたら美しい音色、旋律になるかは理論なので法則があるんだよ。それをまず完璧に覚え、応用し、真逆の汚い音を追求したりして、また新しい音が生み出される。名曲を残したピアニストや音楽家、アーティストはすべからずある法則や理論を発明する数学的な能力を持ち合わせてると思うよ」とかさらっと言い、感心して話を聞くわけだが正真正銘のホンモノな人間のとの出会いは刺激的で官能的やん。

先日も外苑前のBARを経営する著名な写真家さんを紹介され、お酒の話からカメラ、生き方、文化、外国、政治、などなどそれはそれは目からメカブが飛び出る含蓄の深いお話を伺った。実際の写真集や作品を見せていただいたがプロフェッショナルの仕事とはこういうことよ、「お前はホンモノかい?」って問われてる気がし、ご馳走になった「泡盛」が飲んだことも見たこともない代物で頭も目もグルグル回りだしたので、丁重にご挨拶をし失礼の無いように退散したが、先輩より先に帰るなぞやっぱ失礼、ダメやのぉわしゃ。

アカデミックでインテリジェンスでカルチャナルな人が好きとか毛頭ございやせんが、共通してることは「サービス精神旺盛、ふるまいが洗練されてる、男から見て感じるセクシーさ、俺ってグレイト感がゼロ」とかと思うけど「漲る生命感」って言えばいいのか、ハンターみたいなするどい眼と匂いを感じさせ優しさに包まれてる。合ってるのかなぁ?、まぁ何が言いたいのかというと「LIVE」生々しい感じがするのですよ、そういうホンモノの方というのは。人間も生物なんで今にも死にそうな痩せ細ったブラックバスよりもガンガン暴れまくって俺を釣りやがったなこのヤロー!とにらみつけてくるブラックバス。あーいうやつです。17年間ブラックバスは拝んでないけど今年は釣りたい。3回の釣行でアタリすらないが。

「LIVE」に勝るものなし。これはもう昔から間違いのないことの一つで、アーティストやバンドのライブは言うに及ばず、サッカーのチャンピオンズリーグやワールドカップ、プロ野球、F1、格闘技、釣ったばかりの魚を食べるのとスーパーに並んでる魚では地球とブラックホールの生物ぐらい違うとあったりまえの事書いてるけど、ここ数年海釣りに嵌ってスーパーで魚を買うことがほとんどなくなったぐらい、LIVE(ナマ)がよかとよ。

今年一の猛暑日を観測した8月19日。幕張サマーソニックでレッチリのライブを観た。あまりの酷暑と熱波と西日にやられアリーナに行く元気は40代後半の俺らにはなく3階席の一番上で鑑賞したが、それなりに満足して帰宅。それなりにって言うのは後日「やっぱ、頑張ってアリーナで観ればよかったね」と共通の後悔を友人と持ったからだ。

レッチリで一番好きな曲は「Universally Speaking」。こんな素敵なラブソングはそうないなぁー。めちゃくちゃかっこいいロックバンドはバラードがイケとんのよねーこれも法則やろか。と思いながらyoutubeでプロモビデオ見たらこれダっ!
https://www.youtube.com/watch?v=CoOibAstPJ4ホンモノのフェスに向かう意気込み、遊び方、楽しみ方をうっかり忘れてましたがな。猛省。

夜ヒットで古舘伊知郎が「今回のアルバムのテーマな何ですか?」という質問にPOGOのボーカルがけだるい感じで「ライブ アライブ ドライブ」って答えたのを思い出した夏の終わり。
生きろ!満ち満ちて!駆け抜けろ!ってな感じですばい。

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