フェザントテイル・ニンフ
【フェザントテイル・ニンフ】
ニンフ・フィッシングを提唱した歴史に残るフライパターン
ドライで釣ることが美学とされてきた、イギリスにおけるフライフィッシングの歴史。そこへ、20世紀の半ばに、魚の捕食率の高いニンフで釣ることを提唱したスキューズという人物が現れる。初めてニンフに着目した彼の功績はたたえるべきものだが、残念なことに、スキューズが考案したフライは、機能的にはニンフではなく、イマージャーと呼ぶベきものであった。
そこで登場したのがフランク・ソーヤーだ。彼こそが、このフェザントテイルの考案者であり、同時に水中に自然に沈めて使う、本来のニンフフライを提唱した人物である。ソーヤーが導いたニンフの方向性は、このフェザントテイルに表されている。水中を泳ぐニンフの様子をリアルに模した、ノーレッグのプロのポーション。また、オリジナルではより沈む機能を高めるため、コッパーワイヤをスレッド代わりに巻き付けている。ワイヤは重さをつけるためのものであり、補強のためでもあり、また水中できらめきをもたらす役割を担うのだ。
[引用:フライロッダーズVOL12別冊付録]
1
この位置に、スレッドを巻き。ここで巻いた位置により、ソラックスの長さ、全体のバランスが決まる
2
テイルとなる、フェザント・テイルをカット。テイルの長さはシャンクの長さとほぼ同じ
3
カットしたテイルを先に巻いたスレッドの後方から取り付ける。あまり密に巻き留める必要はない
4
巻き留めたテイルの上から、今度はボディ材となるフェザントテイルと、コ
ッパーワイヤを巻き重ねる
5
あとから巻き重ねたフェザント・テイルを指で押さえながら巻いていく。デリケートな素材はこの方法で
6
羽根の表が見えるように巻く。羽根の毛羽立ちをつぶさないように巻き進み、この位置でいったんストップ
7
スレッドを境とし、今度はアイ寄りのスペースにウイングケースとなるフェザント・テイルを取り付ける
8
あと付け部分をまたぎ、さらに残りのボディ材を巻いていく。素材が足りなくなったら新たに取り付けてもよい
9
ボディ材の余分をカットし、先に巻き留めておいたワイヤをボディ後方から前方へ向かって巻き進める
10
アブドメンに巻くワイヤは4~6巻き、ソラックスにはそれより多め、かつランダムに巻いてよい
11
ウイングケースを折り返し、ヘッド部で巻き留める。ウイングケースは意識的に膨らませる感じ
12
ヘッドを整形し、ウイップ・フィニッシュして完成。ウイングケースの膨らみは、この程度を参考に
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?