フライフィッシングジャーナル創刊号 フライタイイング前線より

Thorax Dun
ソラックス・ダン

●マテリアル
フック:マスタッド94833
ウィング: ターキー・ボディ・フェザーまたはヘン・ハックル・ティップ
テール:ハックル・ファイバー
ボディ:フライライト(ポリー)
ハックル: ネック・ハックル
ソラックス: ボディと同じ

<ドレッシング>
1.ターキーのボディ・フェザーまたはヘンハックル・ティップを二枚合わせにして、シャンクの三分の一のところにたてる。


2. フック・ベンドのところにボディと同じダビング材で小さなだんごをつくる。


3 .だんごの左右にファイバーを四本くらいづつとりつける。


4 .ウイングのつけ根にハックル材を固定する。


5.スレッドにフライライト(ポリー)をダビングし、テールのつけ根からボディを巻き始め、ウイングのつけ根より二巻きほどアイ側のところでとめる。


6 .ウイングの前後にハックル材を巻く。


7 .ウイングのつけ根からアイまで、ボディと同様にダビングしてソラックスを巻き、フィニッシュする。


8.最後にハックルの下部をカットする。


【タイヤーVS水生昆虫研究家】

 このソラックス・ダンは、メイフライの亜成虫のイミテーションとして、ノーハックル・フライが作られたのと同じころにデビューした新しいフライである。ソラックス・タイプは通常のハックル・スタイルのドライ・フライに比べると、浮力に問題があるように思われているが、各部分をしっかりつくれば(特にテール)、じゅうぶん浮いてくれる。それにシルエットなどは、通常のハックル・フライの比ではない。釣場でつかまえた本物のダンに色やサイズを合わせてドレッシングをしてみてはいかがかな。(漆原孝治氏)

 よく釣れるパターンである。#8以下の小型にすると、効果抜群である。よく浮き、二つに分けた数本の尾は水面でフライを安定させる。また、ハックルの下部が刈り込んであるので、魚がくわえたときの鉤がかりが大変よくなる。パラシュート・タイプも使われていて、どちらも愛用者が多いようだ。尾の数からすると、ヒラタカゲロウ、フタオカゲロウのイミテーションかと思う。(宮下力氏)

[引用・参考:フライフィッシングジャーナル創刊号 フライタイイング前線より]

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