浅草橋、いままでありがとう!

段々と片付いていく荷物を横目に。
バタバタしてたらあれよあれよとすぐに引っ越し日。
ほんとにあっという間、もうか。
浸る暇なかったな。体の余裕も心の余裕も。
段ボールに囲まれ、今日中に捨てられる座椅子とテーブルの上で
明日引き取られる冷蔵庫の中から酒を取ってくる
まじで明後日引っ越すの?本当に実感ない。

東京で社会人で、念願の一人暮らし
自分で稼いだ金で、都心に住む。
浅草橋に決めたのは、最初は大した理由ではなかった。
日比谷線沿線がよかったのと、
絶対に東京の東側がよかったのと、
一年目に浅草橋に飲みに来て一目で雰囲気を気に入ったのと。
けっきょく決めた部屋の最寄りは日比谷線ではないという。
この部屋の決め手は単純
高層階で、部屋からスカイツリーが見える、、、!
住んでみたらめちゃくちゃいいとこで、
新橋も東京駅も近い、浅草線で大門も、総武線で市ヶ谷も恵比寿も新宿も
どこへでもいける!ここを東京の中心と言わずして!
バシには山ほど居酒屋もあるし、ランチも有名な店山ほどある
浅草なんて歩けるからね。
あと、墨田川ちかい、、、!
ちょっと歩いたら川越しのスカイツリー。
両国もいけるよ
振り返れば日本橋の高層ビルと首都高
ここをTOKYOと言わずして、、、!

思い出は深すぎて、振り返るといろんな色があって
胸がざわざわするけど
やっぱバシライフを象徴するのはこれだよな。

ほんとうに、胸がギュッとなる
楽しくてドキドキして、
世界がキラキラして美しく見えてワクワクするけど
同時にこの時間が過ぎてしまうことが苦しくて切なくて
一生ずっと、こうしていられたらいいのにと、心から願った
27歳が一生続いてほしいと、そう願った

さいきんのnoteには、わりかし前向きなことを書いていた
そろそろ人生次のステージに進む。
この数か月いろんなことがあって、
改めて自分自身と向き合って、
ちゃんと生きていこう、いままでのダメな自分ともしっかり向き合おう
そう思っているけど、それはそうなんだけど。

やっぱり寂しい。

ほんとうに楽しかったなあ。
ダメな自分、さいこうだったなあ
俺の26歳、27歳、終わって欲しくなかった
永遠に続いてほしかった
ずっとずーーーーっと、27歳でいたかった
バカみたいにずーーーっと新橋で飲んで、
自分の未来に希望持って
キラキラした東京を見ていたかった
いままで見たことのない新しい自分になれそうな自分で、ずっといたかった

浅草橋、
たぶんこの2年間の思い出はあっという間に日々に流される。
思い出に浸れる時間ってほんとない
共有できる友達も、友達と過ごす時間ももう減ってきた
この指折りの青春たちは
きっとこの先の人生で、
おれがひとりのときに
ふとした瞬間に現れては、胸をザラっと撫でて俺を笑うんだろな
俺の人生の財産なのかは分からない。
役に立つ有意義な時間だったのかはまじで分からない。
日々に流される俺の頭の上を通り過ぎて、嘲り笑う
ただただ俺は胸がギュッとなる
そんないたずらな存在
自分のものになったようで、きっとなっていない
一生追いかけても二度と手に入らない時間たち
キラキラして、刹那的な、掴もうとしても掴めない
一生このまま、そんな小悪魔な存在であり続けるんだろうな

新橋で吐きに吐いた仕事の愚痴
銀座コリドーの雑踏と高揚
恵比寿からのタクシーから見た美しい景色
浜町からの帰り道の銀に光る水面
浅草からの帰り道の平和なリバーサイド
絶対に二日酔いな神田の飲み屋たち
レモンサワー流し込む秋葉のきたねえ飲み屋たち

東京駅のルノアールとうす暗い総武線快速
人形町のエクセルとサンマルクで開いた参考書
日本橋のプロントで開いたサーフェス

仕事の疲労と小伝馬町からの帰り道

スカイツリー

浅草橋

いままでありがとう!

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