エンターテイメント

エンタメ業界

エンターテインメント業界は、遊びやレジャー分野において幅広い業態を抱えている。出版や映像、スポーツ、アニメーション、テレビ、ゲームなど、作品や商品、パフォーマンスを通して人々を楽しませることを目的としている。自分で企画したものをお客様に届け、喜びを生むことが出来るのが魅力だ。エンターテインメント業界の主な企業として、 ソニー・ミュージックエンタテインメント、ウォルト・ディズニー・ジャパン、日本テレビ放送網株式会社、集英社、エイベックス、東映、任天堂、松竹、オリエンタルランド、ドワンゴ、読売新聞グループなどが挙げられる。国内6,832億円程のマーケットを誇っている。

エンタメ業界の動向

ネットフリックスのような動画配信サービスからeスポーツまで様々な方向性が広がっている。特にeスポーツに関して、プロチームの設立や、スポンサーが、カップヌードル(日清食品)や三井住友銀行(SMBC)、ロートZ!(ロート製薬)、グーグル、トヨタ自動車など大手や有名企業が名を連ねており、注目の高さが分かる。イベント自体に集客力がある上、 商品の認知が見込める拡散力がある。そして、eスポーツは若者中心の文化であり、若者への訴求をする場としてはもってこいのイベントなのかもしれない。また従来のイベントより場所を問わない・視聴者に属性が近いプロ選手という特徴があり、より惹き付けられる部分があるのだと思う。

また、情報過多の現代では、人々は情報に対する許容度が厳しく、コンテンツの最初の数秒でその中身を判断して切り捨て、消費しています。限られた時間の中で、大量の情報の中から最も手間をかけず、時間をかけず、自分にあった、自分が欲しいコンテンツのみにアクセスしていく視聴態度に変化しているのです。「コア化」したコンテンツ、自分が好きになったコンテンツにはお金も時間もかける、更にSNSを通じて自ら情報発信を行うという時間消費の二極化が進んでいます。

広く浅くから深く狭くの消費体系(Dオタ)&興味の移り変わりが激しい(ファストファッション)

エンタメ業界の変革

体験型→プロジェクションマッピング(チームラボ・ワンス)

配信型→V tuber(キズナアイ)・電子漫画(メチャコミ)・動画配信サービス(ネトフリ・Disney+)

➀便利さ(手軽なネトフリ)➁非日常性(わざわざ足を運ぶディズニー)③視聴者のファン化(内容ではなくヒトで再生回数を伸ばすYouTube)を突き詰める時代に突入? ホテルのエンタメ化に通ずるものがある!

エンターテイメント業界に向いている人とは?

ドワンゴが求める人物像は、 「目標に向かって主体的に行動をすることが好き」「困難なことがあっても諦めず、粘り強くチャレンジできる」「周囲を巻き込みながら、前向きに目標達成を目指すことができる」という人。年功序列がなく、自分が挑戦したいことに自ら手を上げ、やりたいことを実現する機会が与えられる。なぜなら、 若年層がターゲットのサービスなら、同年代でその面白さを語れる情熱がある人が作り手を担った方が良いものができることを確信しているから。新しいことをやるので失敗はつきものだが、新しい世界のエンターテイメントを実現させたい人という人は、それぐらいの気概で挑戦したい。

挑戦する志がある人・”誰にも負けない気持ち”があること

OLCの企業研究

企業使命
自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動        ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します。
行動指針
1. 探究と開拓                            2. 自立と挑戦                            3. 情熱と実行

エンタメ業界らしい理念。顧客視点で発想する「顧客思考力」とビジネスを成長させる「戦略的思考力」に注目。事業の成長を支える様々な仕事は、すべて顧客に「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供することにつながっている、という企業理念への共感を特に重要視しています。常に顧客のことを考え、新たな価値観を生み出し、会社の成長に貢献できる人を求めています。

事業内容

事業内容①:テーマパーク事業
売上高は全体の80%程を占めている(約3,959億円 2017年度)テーマパークのアトラクション・エンターテインメントショー、さらにはグッズやメニュー等のゲストの体験価値をますます高めるべく、継続的な投資と施策を展開していく事業セグメントです。テーマパーク運営に必要なサービスは、関連会社6社と共同で行なっています。具体的には、販促物ならびに商品の企画・デザイン・制作を担う株式会社デザインファクトリーや、コスチュームの貸出・クリーニング業務を担う株式会社リゾートコスチューミングサービス等が関連会社となります。

事業内容②:ホテル事業
舞浜エリアにあるディズニーホテル&大阪・京都エリアなどのホテルを運営。(京都ブライトンホテル・ホテルブライトンシティ大阪北浜etc)

舞浜エリアではキャラクター性を取り入れたサービスを提供する一方、新浦安エリアではファミリーやグループ向けの手軽なリゾートステイを提供する等、多様性に富んだ体験価値を用意しお客様のニーズに応えています。

売上高は664億円(2017年度)と、テーマパーク事業には及びませんが、大きな売り上げをあげています。

事業内容③:その他事業
舞浜駅からすぐの場所にある複合大型商業施設「イクスピアリ」の運営やリゾート内での足となるモノレール「ディズニーリゾートライン」等を手がけており、売上高は168億円(2017年度)をあげています。

イクスピアリは”物語とエンターテイメントにあふれる街”をコンセプトにしています。施設内は雰囲気があり、ショッピングや飲食が楽しめる空間を提供しています。

他社比較

遊園地・テーマパーク 入園者数
東京ディズニーリゾート 3,010万人
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 1,460万人
ナガシマリゾート 1,530万人
ハウステンボス 288万人
サンリオピューロランド 132万人
東京ドームアトラクションズ 566万人
よみうりランド 183万人
スパリゾートハワイアンズ 142万人
東京サマーランド 81万人
としまえん 50万人

東京ディズニーリゾートの企業成績は近年横ばいが続いているが、それでも依然として業界における独走は維持している状態です。現状は、各社の値上げによる単価上昇で市場規模の拡大を支えていると考えられる。

課題と対策

混雑による満足度の低下

東京ディズニーリゾートでは混雑への対策として、混雑度をリアルタイムで知ることのできるアプリの導入と、敷地拡張による解決。FPのスマホ取得も一役買っている。

外国人観光客への対応

外国人観光客が多い今日、英語や中国語を用いた案内表示の徹底や、そういった言語を用いて彼らに対応できるスタッフの増員(ランゲージピン)がますます必要になってきています。キャッシュレス化する為に電子マネー決済を導入するを目指す。https://bit.ly/2QNJovW

“新鮮さ”を提供するハードの強化

「イッツ・ア・スモールワールド」をはじめとした複数のアトラクションのリニューアル。また、東京ディズニーリゾート35周年イベントでは、新規の昼のパレード、キャッスルプロジェクションに新たな効果を用いたこれまでにない新規ナイトエンターテイメントを展開するなど、エンターテイメントのリニューアル・追加も検討。さらに、新作ディズニー映画とタイムリーに連動した新たなスペシャルイベントなどのプログラムや、魅力的な商品、飲食の開発も実行し、引き続きゲストの満足度を高める“新鮮さ”を提供する。足を運ぶ価値があるテーマパークとして進化し続ける姿勢。オワコン化しない対策。