パソコンいじってる人

SNSマーケティングってなんなん?

タイトルの通り、SNSってなんだろうと。というのも、自分が長期インターン先の旅行会社でメディア運用し始めて疑問だらけだったのです。いつもは気にしなかった企業のアカウント。タイムラインに流れている企業のツイートって大抵は○○あげちゃうキャンペーン!的な感じで見てすらなかった。しかし、担当になってから様々な企業のツイートを見ると面白いの、バズっているの、超絶つまらないのと様々なアカウントがあるのだと再認識した。なので、会社でSNS広報担当になってしまったペーペーの自分のためにSNSマーケテイングの初歩の初歩を森泰輝さんのnoteを参考に、自分の所属する企業と比較し、自分なりにまとめて、頭の整理をしようと思うわけです。最終目標は、バズる事!自社アカウントでバズりたい!有名になりたい!貢献したって思われたい!!!!

SNSマーケティングを紐解く「3Hコンテンツストラテジー」

情報過多なこの時代、消費者にとって価値のない情報は無意味。つまり、消費者にとって価値のある情報でなければ、いくら発信活動を行ったところで意味がない。「消費者のとって価値のある情報」とは、どのようなものか?3Hとは、YouTubeの視聴傾向を分析し、企業・ブランドにとって役に立つであろう「3つの方向性」を整理したもの。

➀Heroコンテンツ(多くの人々が持つ人間の普遍的な欲求を刺激)
 参考動画:ダヴ「あなたは自分が思うよりもずっと美しい
➁Hubコンテンツ(生活者ごとの興味関心に沿ったカテゴリー)
 参考動画:ネスレ日本「『docello クレームブリュレ』の作り方
③Helpコンテンツ(具体化したニーズに対する的確な回答)
 参考動画:au「動画ガイド

多くの人が共感できるコンテンツ(Hero)か、生活者ごとの興味関心に沿ったコンテンツ(Hub)か、消費者の顕在化したニーズに応えるコンテンツ(Help)でなければ、見向きもされない。自社SNSで扱うなら➀は分からぬ...海めちゃ綺麗!とか?笑。➁はサウナ情報・観光地の魅力&隠れた魅力(地元紹介とか)・おすすめ観光スポット・一歩踏み込んだ宿の面白い情報とか。③はお風呂の楽しみ方・部屋食のマナー・接客の意図・湯浴みの仕方の地域差(あるか知らんけど)とかの旅行中のふとした疑問解決とかやな。

また、「3つのH」のなかでも、SNSマーケティングは、Hub動画かHelp動画に着目すべき。なぜなら、2つのコンテンツは「ファンを獲得する」ものだと思うので。Heroコンテンツは、コアなターゲット以外も巻き込むことを想定したもの。拡散を狙い、サービスの認知度を引き上げることには一役買うが、一度バズを起こせたところで、企業を好きなアクティブなファンになってはもらえない。バズによって流入したユーザーが、過去の投稿を視聴してファンになるか、もしくは新規ユーザーをファンに変えていく地道な活動なくして、SNSを基軸にしたマーケティングは成功しない。「情報過多」の現代では、次々に新しい情報が生まれ、消費者の興味がすぐに移ってしまう。その中で、ファンを獲得し、ファンを育て続けることが、マーケティング活動における最重要課題である。有益なツイートを日常的にすることで、バズで流入してきたユーザーがフォローをし、繰り返し情報を見にいく。旅行に関心を持つユーザーが周囲にいる状況になる。そして、ツイートはフォロワーにとって「Hub」であり「Help」になる。

成功してる企業と自社がマネ出来そうなこと

SHARP

人は人間らしいものに興味を持つので、無機質なプレスリリースを繰り返したところで、ファンは育たない。そうした背景を理解し、SNSマーケティングに成功しています。絶妙にシュールなコメントで人気を集め、現在(12月29日時点)のフォロワー数は約63万人。インフルエンサーとして生計を立てれるレベル。僕が秀逸だと感じたのは、フォロワーのリプライに対し、潔すぎるくらいの対応をしているところ。オススメのゲーム用モニターを尋ねられ、「他社製品のほうが良い」ときっぱり。フォロワーからの信頼を集め、中の人の人格に共感が集まっていくこの運用は、SNSマーケティングの真髄だといえます。ここで参考にできるのは、無機質ではない人間味溢れる投稿である。中の人の人格に共感が集まっていくこと。上記のゲームモニターのようなツイートは宿さんの誹謗中傷になりかねないが、○○行きたい請求(真夏の太陽と海!的な誰もが行きたい場所をターゲットにする→これHeroになる恐れ)、ドラマやTVに合わせたバズったロケ地請求など(ミーハーのような)、「本当は教えたくない・めちゃ行きたい」的なツイート(中の人の感情を出す)で企業アカウントの人間性をだせるのではないか。

ニッカウヰスキー

SNSの特性を活かした巧みな運用で、フォロワー数50万人を超えています。ウイスキーに合う食べ物や料理のレシピを平日毎日更新していて、ツイートには1,000〜10,000のエンゲージがあります。キャラクターを擬人化し、なおかつ話し言葉を利用することで、友人のような親しみやすさを演出しています。この運用方法は、近代マーケティングの父・コトラーが2010年に予見した人間中心のマーケティング合致するもの。コトラーは、デジタル化が進んだ世の中において、ブランドが“完璧”を演じる時代が終わり、人間らしく振る舞うべきだと説いています。ここでまねできるポイントはない。旅行アカウントとしてイメージキャラクターを打ち出していない&元々高級路線だった為、そのようなキャラクターは浸透できない。今更やっても感がある。なんならブランドイメージが落ちる。これはきっつい。多摩川競艇のまつりちゃんとか良い例だよね(笑)

バーガーキング・ジャパン

「バーガーキング下北沢店作ってくれや」というツイートに「作ってんで!オープン初日にお待ちしています。」とリプライし、その一連の流れを実店舗に掲載してバズっていましたね。オープン後はバズを見ていていた人たちが店舗に訪れ、その様子を写真付きでツイートしていました。見事なSNS施策です。バーガーキングは以前から、SNS施策が「ことごとく当たる」企業。マクドナルドに敵対心むき出しの「お詫ビーフ」広告や、ハロウィンに合わせ、ゾンビ向けの新店舗「バーガーキング SHIBUYA GHOST STORE」をオープンするなど、話題作りが非常に上手です。定常運用(クーポン配布と新商品紹介)とバズ(キャンペーン)をうまく掛け合わせている、SNS運用の鏡ともいえるマーケティングです。まねできるポイント!敵対心系はきつそう。高貴なブランドイメージ(笑)って感じなのでむずい。旅行サイトで一番安いぜ!って言えるくらい。ツイートとしては弱いかも。シーズンに合わせたツイートならできそうだが、バーガーキングはシーズンに合わせて店舗改装までしちゃう斬新さ・強烈なインパクトがあり、それが唯一無二だからバズるのでは。ツイートしたら伸びはするが、誰もがやるHeroコンテンツで終わると思う。

Kastane(カスタネ)

カスタネのことは存じ上げていませんでしたが、若者コンサルを行うneorareから情報提供をいただきました。同ブランドは、店舗スタッフが個人アカウントとしてブランドをPRするなど、Instagramの運用に長けています。現代は「企業よりも個人が興味を持たれる時代」です。「中の人が見える」「顔出し」が重要なのはそうした理由から来ていますが、カスタネ(スタッフ)のInstagramはそれを体現しています。また、“企業アカウント感”が出ないよう、しっかり商品に関係のない写真も投稿しています。アパレル企業は商品だけでなく、雰囲気や世界観を売る商売。個人を広告塔にすることで、商品の魅力がより伝わりやすくなっています。まねできるというかやっている!編集部の宿体験紹介的なやつ。現状ってどーなんだろ...

ケロッグ

M-1グランプリで優勝した「ミルクボーイ」が、コーンフレークをネタにすると、ケロッグのSNS運用担当者が即反応。ツイートは、4.4万RT・14.4万いいねを獲得しています。ツイートが拡散されると、今度はコーンフレークを1年分プレゼント。ミルクボーイのお二人が拡散し、タイムラインは数日間、コーンフレークの話題で持ちきりです。番組内での発言はある意味、イジリとも取れる内容でしたが、大人な対応したことで消費者からの好感度も爆上がりしたはず。アカウントの運用担当者は本当に優秀な方だと思います。真似できない!!!これは自社製品だからできること。人と宿を繋ぐウチではできない。わんちゃん誹謗中傷になる。宿にやってもらうこと。

まとめ

以上の事から、バズる企業アカウントの施策は大まかに3つあるように思えた。①自社商材を活用したもの➁中の人感を出す(人間味溢れるツイート)③カスタマーメリットがあるものだ。その中でも自社商材がない旅行代理店としての立ち位置で運用するなら➁③が当てはまる。➁に関しては前述した通り、広告のような無機質のものではなく、本音が垣間見えるものを発信する事だ。感情にまつわるものとかがそれにあたるのかな?③の場合は、顧客が知りたいけど調べるまではいかないものを代わりに発信する。いい例は世界一受けたい授業の健康食品だ。体にいい食材は皆知りたいが調べはしない。それを知らべてTVで発信する。そして、スーパーで売り切れるという現象を真似る。例えば、5,6人で1部屋に泊まれる・綺麗な夜景&部屋食&コスパで記念日に!のようなユーザーが知りたいけど調べないようなことを代行して調べてツイートする事がバズりにつながるように思える。