年齢を3で割る人生の見つめ直し方

 ネットで見かけたある問いかけに、いろいろ考えさせられた。細かい話は忘れたが要するに「自分の年齢を3で割ってその数を一日の時刻になぞらえ、人生を見つめ直す」というもの。たったそれだけのことだが、これがなかなか奥が深い。

 うちの長男は12才だから朝の4時ちょうど、日の出にはもう少し早い。長女は16才、もう間もなく5時半。早いお宅には新聞が届いているが、まだ寝ている人も多い時間帯。人生はこれからだ。40代後半の私は、午後4時頃。あと1時間ほどで勤務時間が終わる。定時で帰宅する人もいれば、残業したい人もいるだろう。私も少し残業する予定だ。

 夜8時、晩ご飯を食べ終わり家族とくつろいでいる時刻がちょうど60才。やっと自分だけの時間が楽しめる深夜11時ごろが70才というのもおもしろい。夜型化の進んだ今どきだと、家族が寝静まった午前0時からが本当の意味でくつろげる時刻だという人もおられよう。私も心待ちにしている。しかし、まだ8時間も先の話である。

(地元紙に連載している小さなコラムより)

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