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SRPフロップ戦略 vsBB編

はじめに

フロップ戦術に関して、自分のためのメモ書きです。
人のためになるかは知りませんし、正しい保証もしません。
検証はGTOWizardとPiosolverを利用します。
結論だけ気になる人は"まとめ"だけどうぞ

■GTO観点

〇GTOWizardでのフロップのCB頻度

・2bet pot BTNopen/BBcallでのCB頻度
全体:53.3%
レインボー:60.3%、ツートン:49.7%、モノトーン:38.3%
ペアなし:50.4%、ペアあり:66.9%、トリプル:99.2%
コネクト:52.7%、非コネクト:56.5%
Aハイ:48.1%、Kハイ:68.6%、Qハイ:54.4%
9ハイ:51.8%、8ハイ:56.2%、7ハイ:54.3%

・2bet pot UTGopen/BBcallでのCB頻度
全体:68%
レインボー:72.2%、ツートン:65.7%、モノトーン:60%
ペアなし:68%、ペアあり:67.1%、トリプル:96.8%
コネクト:58.9%、非コネクト:75.7%
Aハイ:70.8%、Kハイ:78.7%、Qハイ:70.6%
9ハイ:60.5%、8ハイ:60.8%、7ハイ:59.9%

全体としてUTGはBTNよりCB頻度は高くなる
UTGのモノトーンボードにおけるCB頻度が意外と高くて驚きです。
BTNに比べてスーテット比率が高いことが要因と思われます。
よって、AハイスーテットボードではCB頻度はかなり低めです。

〇GTOWizardでの1/3CBに対する50%チェックレイズ頻度

・2bet pot BTNopen/BBcallでのチェックレイズ頻度
全体:14%(52%)
レインボー:15%、ツートン:14%、モノトーン:5%
ペアなし:13%、ペアあり:18%、トリプル:20%
コネクト:14%、非コネクト:13%
Aハイ:10%、Kハイ:12.4%、Qハイ:13.1%
9ハイ:16.7%、8ハイ:18.6%、7ハイ:20%

・2bet pot UTGopen/BBcallでのチェックレイズ頻度
全体:14.5%(43.7%)
レインボー:15.3%、ツートン:14.8%、モノトーン:6.6%
ペアなし:13.6%、ペアあり:18.9%、トリプル:22%
コネクト:14%、非コネクト:14.3%
Aハイ:11.8%、Kハイ:12.3%、Qハイ:13.6%
9ハイ:17.1%、8ハイ:18.0%、7ハイ:19.0%

ローボードになるほどチェックレイズ頻度は上がります。
7ハイボードCBに対して20%頻度のレイズ、できていますか??

〇フロップ1/3CB-50%XRに対するディフェンス頻度

・2bet pot BTNopen/BBcallでのXRに対するディフェンス頻度
全体:61.5%
レインボー:62%、ツートン:61.7%、モノトーン:56.2%
ペアなし:61.7%、ペアあり:60.3%、トリプル:64.2%
コネクト:63.2%、非コネクト:60%
Aハイ:60%、Kハイ:60.5%、Qハイ:61.1%
9ハイ:63.6%、8ハイ:63.9%、7ハイ:63.4%

・2bet pot UTGopen/BBcallでのXRに対するディフェンス頻度
全体:63.4%
レインボー:63.4%、ツートン:64%、モノトーン:57.5%
ペアなし:64%、ペアあり:60.4%、トリプル:64.7%
コネクト:64.3%、非コネクト:62.1%
Aハイ:63.5%、Kハイ:63.3%、Qハイ:63.3%
9ハイ:63.3%、8ハイ:63.5%、7ハイ:63.5%

そもそも50%ベットに対するMDFが66%なので、頻度はこのあたりに落ち着きます。

〇UTGvsBB 特徴的なボード

--ドライボード--
①レインボー/ペアなし/非コネクト
ベット頻度87.5%
--ペアボード--
②トリップスボード
ベット頻度96.8%
③AAX、KKX、QQX、JJX
ベット頻度91.2%
④33X,22X
ベット頻度76.7%
⑤TTX,99X,88X,77X,66X,55X,44X
ベット頻度50%
--コネクト--
⑥非モノトーン、AKQJTのみでストレートが完成するボード
ベット頻度94.5%
とりあえずうっとけば〇
⑦非モノトーン、ボトムがAKQJT以外でストレートが完成するボード
ベット頻度51.8%
--モノトーン--
⑧Aハイモノトーンボード
ベット頻度43.3%
⑨9以下モノトーンボード
ベット頻度70%

■全レンジCB戦略

〇全レンジCB戦略のEVロス

全レンジCBをした際のEVロスについて調査します
BTN vs BBの状況を想定しています。
・設定

Treeの設定

・Aハイレインボーボード

Aハイレインボー、CBレンジ
BBディフェンスレンジ


インポジションのEVは41.23です。
piosolverのノードロック機能を使って、全レンジCBを打ってみます

Aハイレインボー全レンジCB

インポジションのEVは40.31です。
ほとんどロスがないといえるのではないでしょうか?

全レンジCBに対するBBディフェンスレンジ

BBのディフェンスレンジについて、意外にもフォールド頻度はあまり下がりませんでした。
しかし、レイズの頻度が大きく上昇しています。
ハンド選択は変化があまりありませんが、各ハンドの混合戦略におけるレイズ頻度が上昇しています。
ちなみに、BBからのレイズには以下のハンドでディフェンスします。


その他のボードについても調査します。

・K83ツートン CB頻度:62.27%
IPEVの変化:38.56→37.98

Kハイツートンボード全レンジCB
全レンジCBに対するBBディフェンスレンジ

・9ハイレインボーボード CB頻度:71.06%
インポジEVの変化 39.48 → 38.88

BBレイズ頻度:19.42% → 25.20%
BBコール頻度:57.85% → 61.32%

9ハイBBディフェンス
全レンジCBに対するBBディフェンス

・QQ2レインボー CB頻度 81.03
インポジEVの変化 40.72→ 40.55

BBレイズ頻度:22.83% → 28.95%
BBコール頻度:45.22% → 42.77%

BBディフェンスレンジ
全レンジCBに対するBBディフェンスレンジ

あきらかにレイズ頻度が不足していそう、、、

・665ツートン CB頻度 65.14
インポジEVの変化 39.03 → 38.22

BBレイズ頻度:17.77% → 29.84% ??!
BBコール頻度:56.98% → 50.33%

・J87モノトーン CB頻度 49.55%
インポジEVの変化 38.09 → 36.78

CBレンジ

BBレイズ頻度:11.58% → 29.75% 
BBコール頻度:57.34% → 46.85%

BBディフェンスレンジ

■まとめ

BTNvsBBの場合、全レンジCB戦略はほとんどのボードで有効そう
下手にバランスを取りに行くよりミスやリークがなくてプレイしやすいかもしれません。
全レンジCB戦略に対してBBがアジャストするには、XR頻度を大きく増やす必要があります。
XR頻度が不足しているプレイヤーには大きくEVが向上する可能性もあります。

今後、ポジションが変わった場合や3betポットなどでも検証してみたいと思います。

優しい方、何か間違えてたら教えてください。
おわり

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