シグナル100

あらすじ:担任教師の手により、突如として自殺催眠をかけられた36人の生徒たち。遅刻をする、電話をかける、涙を流す…ふだん行っていた行為が死を招く。その催眠発動(自殺)のシグナルは全部で100。死の暗示を解く方法はクラスメイトの死のみ。生徒たちが続々と自殺に追い込まれる中、死への恐怖から人間の本性が徐々に暴かれていき、やがて生き残りをかけた壮絶なデスゲームへと発展していく。催眠を解くのが先か、自分以外のクラスメイト全員を殺すのが先か!?生き残りを賭けた狂気と絶望のデスゲームがはじまる……!

一言で表すと創意工夫のないB級映画といった感じの映画でした。面白かったB級映画と言えばデッド寿司だったのですが、それに比べるとなんの工夫もなくデスゲーム系の流行りに乗っただけの適当な映画でしたね…

この映画ならでは!という部分がほとんど感じられないんです。まぁ手を変え品を変え死を表現してくるのはいいんですけど、それだけなので、他のデスゲームものとの差別化とかはほとんどないんじゃないかな…まぁオーソドックスといえばそうだけど…
殺し合いではなく自殺っていうのはまぁ差別化っていえばそうだけど、そこまでとも思えないですね、個人的には。

しかも、その差別化の催眠で日常的な動作がトリガーになって強制的に自殺させられてしまう。というのも、そこまでなんか…よく考えられたものじゃないっていうか…だんだん雑になっていくんですよね…日常的な動作で自殺してしまうので、何をやるにも気を張っていなければならない緊張感みたいなのを表現すればいいのに、在庫整理のために日常的な動作でもないようなのをしていて、それくらいだったら素直に殺し合いにすればよかったと思います。それに、結局催眠を解く方法は見つからなくて、全員死ぬしかないから、本当、催眠と自殺っていう要素は必要だったのか?と思います。

そして、恐ろしいことに主人公がいらない存在です。本当に話の最後の方に来るまで何かしたかって言われると、別に…何もしてないんじゃ…って感じです。更に言うなら、最後って本当に最後ですからね、最後5分以外は本当に何もしてないです。生き残って中村獅童(先生)に復讐する!のところだけです。いや本当こいつ一体なんのためにいるんですかね。
先生も意味わかんなかったな…なんで生徒にこんなことさせたいのかよくわからなかったです。最後まで見たけど、催眠かけられるマジカルアイテム持ってることがわかるほどの理由は提示されなかった気がする。でも最後のムカつく汚い感じはマジでムカつく〜!って感じでした。

あとこれはこっちの問題なんですけど、画面が暗いのもあって、キャラの区別が全然つかない…ずーっと「こいつ誰?」「これはさっきとは違う人なんですか?」「これ橋本環奈?(全くの別人)」って言ってました。なので余計に話に入り込めなかった…これバトロワのときとかも多分言ってるので、学校舞台のデスゲーム映画は向いてないってはっきりわかんだね。

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