サニー 32

主人公はじめんタイプ

あらすじ:冬の新潟のある町で、24歳の誕生日を迎えた中学校教師の藤井赤理(北原里英)は、柏原勲(ピエール瀧)と小田武(リリー・フランキー)に誘拐される。山麓にある廃屋に赤理を監禁した二人は彼女のことを、2003年に工作用のカッターナイフで同級生の首を切って殺害した少女サニーだと言い張る。赤理に好みのドレスを着せ、サニーを神聖視する者が集うインターネット掲示板に動画や写真をアップしていく柏原たち。一方、なんとか脱出しようとする赤理だったが……。

殴られてるピエール瀧だけはよかったな〜!!!本当に殴られて顔中血だらけのピエール瀧だけはよかったな、かわいかったです。ボコボコにされてるピエール瀧はいいですね〜!

あとは何もありません。

いや、これたまたま私と同志お嬢様がピエール瀧が殴られてるのはイイネ!ってタイプだったからここはよかったな〜って言っているだけで、他の人はもっと何もないと思います。アウトレイジ 最終章見ておいてよかった〜!

大体クソ映画にありがちなのが、思いついたネタを全部入れちゃうぞ〜って入れて主題がボケてなんだかわかんなくてつまんなかったねになりがちなんですけど、これはそれとは対極にあります。
なんにも思いつかなかったのかな…?
出だしと書きたいところしか考えてなくて、それ以外はどうしよ〜ってなってる素人にありがちなやつみたい…
なので真ん中のところは全体的に何これ…?って感じです。
なんか雑に人が死ぬんですよね…話を繋げるのと盛り上げ用に死ぬんですけど、そういうの安直だと思うな!
ただ、作ってる側がやりたかったところの主人公がなんか宗教の教祖みたいに覚醒するシーンも、正直見てていたたまれないです。やりたかったシーンも出来が悪いってどないなっとんねん。

個人的には、どうせ「凶悪」と同じ、リリー・フランキーとピエール瀧を出してるんだから、この二人をもっとコンビ感を出して、主人公とこの二人に焦点を絞ってくれた方が楽しめたな〜!この二人は別にサニーの狂信者ってことではなくて、サニーを徹底的に利用して金を稼ぐ、邪魔なやつは巧妙に消す、人権軽視して金を稼ぐ悪いやつ…もう「凶悪」を見ます。
そんな二人と逃げ出そうとする主人公の頭脳戦とかだったらもうちょっと楽しめたかな…?

あとなんか本当に謎なんですけど、主人公の謎の電気無効化はなんなんですかね?あと電気浴びたら性格変わってるのも何?主人公はぜんまいざむらいかなんかなんですか?(ぜんまいざむらいは電気を浴びるとプラスマイナスが入れ替わりあくたれざむらいになります、ぜひ見てみてください)

そもそも実在の事件を題材に使っているのにこれってありなの…?みたいなのはなくはないです。どうなんだろうなこういうの…
それと、どうしてこういう映画で描かれるネット描写ってこう…微妙にっていうか人によっては露骨にバカにした感じだけど、特にネットの知識はあんまりないですみたいな感じなんだ…?よくないと思うな…

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