今年もサンリオキャラクター大賞を3倍楽しむために2015


「かわいい伝説が、いま、生まれる」

そんな煽り文句で、3月27日にいよいよ公式サイトがオープンしたサンリオキャラクター大賞2015。今年もあの熱い戦いの日々がやってきます。

おなじみのファンシーなキャラクター達が、熾烈で入り組んだレースを繰り広げるサンリオの人気投票イベント。その落差が話題を呼び、毎年ニュースサイトで大いに取り上げられ、最終結果はYahoo!のトップニュースにもなっています。

誰でも一度は、サンリオキャラのグッズを手にしたことがあるでしょう。キャラクター大賞は、そんな思い出の中にいる彼らのことをもっとよく知り、もう一度その魅力に触れるチャンスです。

深い歴史、複雑に絡み合った戦略、激化する世代間闘争、去りゆく者、毎年違う投票システム・・・話題に乗り遅れる前に、投票開始を5月10日に控えた今、この大会のことを少しでも知っておきましょう。


2014年はどのような大会だったのか

今年の大会をよく知るために、まずは昨年の大会を振り返ってみましょう。もちろん、最大の注目はキティ・マイメロの「5年目の決着」でした。

2009年までのサンリオキャラクター大賞では、ハローキティが、12年連続で1位という圧倒的な力を誇っていました。しかし、2010年にネット投票が始まってから事態は急変します。マイメロが初めて王座につき、キティはなんと3位へと大きく後退してしまったのです。その後は、2011年マイメロ、2012年キティ、2013年キティと、血で血を洗う骨肉の大闘争を繰り返し、2対2で迎えたのが2014年。結果は、約6000票差をつけてマイメロディが勝利。ネット投票開始から5年の節目に、マイメロがキティに勝ち越したのです。これがキャラクター大賞「5年目の決着」です。(僕が名付けました)

公式サイトでも2人の戦いを煽る

さて、2014年の大会の最大の特徴は2ステージ制でした。参戦100キャラクターが、5ブロックに別れてファーストステージを戦い、各ブロック上位4キャラクターだけが、決勝に進出するシステムです。

これにより、キティと同ブロックだった毎年上位常連のジュエルペット(前年では7位)が、初参戦のKIRIMIちゃんやぐでたま、2年目のルーキーぼんぼんりぼんに票数で下回り、決勝進出を逃すというドラマも生まれました。

また、決勝戦の投票期間が2週間と大変短く、毎年盛り上げに貢献していた中間発表もなしという、短期決戦の一発勝負であったことも、レースに大きく影響しました。

そしてなにより目立ったのは前述のルーキー達の大躍進と、それとは対照的なかつての王たちの枯凋でした。

キャラクター大賞の優勝経験を持つポチャッコ、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、みんなのたあ坊は、ファーストステージこそ危なげなく通過したものの、決勝では目立った活躍もできず、最高がけろっぴの13位。この結果から、もはやトップ10争いに絡むだけの実力がないことが、はっきりと証明されてしまったのです。

2014年順位

1位:マイメロディ
2位:ハローキティ
3位:リトルツインスターズ(キキララ)
4位:ポムポムプリン
5位:シナモロール
6位:ゴーエクスパンダ(テレビ朝日マスコット)
7位:ぐでたま
8位:KIRIMIちゃん
9位:ぼんぼんりぼん
10位:ふくちゃん(くすりの福太郎マスコット)
11位:クロミ
12位:チャーミィキティ
13位:けろけろけろっぴ
14位:ポチャッコ
15位:マイスウィートピアノ
16位:バッドばつ丸
17位:タキシードサム
18位:ウィッシュミーメル
19位:イチゴマン
20位:みんなのたあ坊


サンリオに新時代が到来している

かつてのキャラクター大賞王者たちの凋落。しかしなにも彼らが悪いわけではありません。原因は、いま、サンリオに新しい波が訪れていることにあります。

最大の変化は、「ぐでたま」「KIRIMIちゃん」の大ヒットです。これまで「直球の可愛さ」で成功をおさめてきたサンリオが、一見すると「なんだこれ?」と首を傾げてしまうようなキャラクターたちを立て続けに発表。そしていまやゲームセンターやコンビニで必ず見かけるヒット商品になりました。

イベントに毒づくぐでたまと、例の紐をまくKIRIMIちゃん

彼らは、今までのサンリオには無かった毒舌や、シュールな要素、そしてユーモアを売りにしています。

昨年のキャラクター大賞でも、デビューして半年の初参戦ながら、ぐでたまが7位、KIRIMIちゃんは8位と、トップ10入りの大金星をかざりました。

特筆すべきは、彼らは同じ「食べキャラ選手権」出身であるということ。「食べキャラ選手権」とは、2013年のキャラクター大賞の後に、サンリオからのデビューをかけて行われた、オール新キャラの人気投票です。

いわばキャラクター大賞をモデルにした、キャラクターコンペティションともいうべき大会でした。1位のKIRIMIちゃんがデビューを決め、2位のぐでたまもその後、アニメ化で人気に火がつきました。つまり2人はキャラクター大賞に育まれ急成長をとげた生え抜き。それが今、キャラクター大賞に新風を巻き起こそうとしているのです。

サンリオの社員も困惑している

今はハローキティが世界的なキャラクターになり、海外のセレブたちが五反田で生まれた猫の絵を身につけている時代です。それにともなって「KAWAII」という言葉が世界を席巻しています。しかしその発信地である日本には、「可愛い」とはいったいなんなのか?を問い直す、新時代が到来してしまったのです。



今年は負けられない「SHOW BY ROCK!!」

サンリオの新時代を象徴するもうひとつの要素が、アプリゲーム「SHOW BY ROCK!!」です。

可愛いキャラクターで編成されたバンドを成長させていく、いわゆる「音ゲー」の形をとったソーシャルゲームです。20バンドに、100体近いキャラクターが存在し、実在のバンドとのコラボも行うという、サンリオが今一番力を入れていると言っても過言ではない新規事業です。

さらに今年からはそのキャラクター達を擬人化した(?)アニメも始まりその人気は徐々に上がってきています。これはまたKIRIMIちゃんやぐでたまとは違う意味で、「サンリオってなんだったっけ?」と思ってしまうような、美少女・美少年アニメに仕上がっています。

プラズマジカのシアンちゃん
もう「サンリオ」ってなんだったかよくわからない

なによりも注目すべきは、彼らの声を演じる声優さんがとにかく豪華であること。特に劇中のバンド「シンガンクリムゾンズ」は、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正と超人気男性声優をずらりと並べた豪華布陣。女性人気は折り紙つきです。

谷山紀章さんが演じるシンガンクリムゾンズのクロウ

これだけの猛プッシュを受けているからには、絶対に負けられません。このキャラクター大賞でどこまで躍進できるか、注目が集まります。



サンリオ神ファイブの動向

サンリオキャラクター大賞は毎年ドラマを生みますが、それでも揺るがぬ人気で、この4年間、5位までを独占し続ける神ファイブとも言うべきキャラクターたちがいます。もはや誰もが知っている大人気キャラですが、改めて彼らをご紹介しましょう。


ハローキティ

《1974年デビュー 前年2位》

言わずと知れた世界的キャラクター。12年連続優勝の栄光は伊達じゃない。もちろん今年のキャラクター大賞も優勝候補の筆頭。

しかしなぜかその集票は尻上がりタイプで、短期決戦に弱いという特徴がある。2013年のネット投票中間発表では5位だったことも。昨年は2ステージ制により短期決戦を迫られ、また中間発表もなかったため、ファンもいまいち危機感を維持できず、マイメロに破れて土を噛んだ。

今年は2度目の王座奪還へ、油断は無い。


マイメロディ

《1975年デビュー 前年1位》

前年王者。ただひたすらに女の子の「可愛い」を追求する大人気キャラクター。もはやサンリオの「永遠の2番手」ではない。キティと双璧を成す存在。近年のキャラクター大賞ではキティよりも安定した強さを見せ、マイメロディの背中をキティが追いかけるレース展開が増えている。

ツイッターでの言動も度々話題になり、キティとは一線を画した、独自のスタイルを確立した感がある。2015年4月現在、25万近いフォロワーを有しており、ネットユーザーからのプッシュも強み。

またクロミや、マイスウィートピアノといった、派生キャラも上位にランクインするなど、チーム力が非常に高いのも特徴のひとつ。

40周年を迎えた今年は、絶対に負けられない。


リトルツインスターズ

《1975年デビュー 前年3位》

マイメロと同期デビューの最古参キャラ。双子キャラというひとつのジャンルを作ったまぎれもないサンリオレジェンド。しかし常に上位に君臨しながら、意外にも優勝経験がない。

近年はプリンとの3位争いに注目が集まっているが、もちろん狙うは王座。実はネットと店頭での票を抜いた、サンリオの機関誌「いちご新聞」についてくる投票券のみの集計では、2012年と2014年に1位に輝いている。

コアなサンリオファンの後押しで、優勝の可能性は十分。デビュー40周年の今年こそは、サンリオの一番星を目指す。


ポムポムプリン

《1996年デビュー 前年4位》

毎年、優勝候補に名を連ね、年を経るごとにそれが現実味を帯びている注目のゴールデンレトリバー。

サンリオキャラクター大賞29年の歴史の中で、唯一の「初参戦で優勝」を成し遂げたかつてのスーパールーキー。1996年デビューと、神ファイブの中では若めだが、もはやサンリオの主力の一角。

レースでは、キティとは逆にスタートの足が早く、中間発表で1位をとっていることも多い。昨年はファーストステージ、決勝の初日の集計で、共に全キャラ中1位の得票を記録するなど、圧倒的な健脚を見せた。その足をどこまで維持できるかが勝負の分かれ目になる。


シナモロール

《2001年デビュー 前年2位》

時代に即した正統派「かわいい」キャラ。神ファイブの中では最も若い2001年デビューだが、常に安定した人気を誇っている。

負けそうで負けない、レースでの勝負強さの秘密はそのファン層の広さ。子供人気はもちろんのこと、デビューから14年を経て、大人になったかつての子供達からも、変わらず愛されている。

その上、なぜか大人のお兄さん達の歪んだ性欲の対象になることも稀にあり、秘めたる潜在能力は計り知れない。



新時代の寵児達は神崩しを為し遂げるのか

この絶対的な力を誇る神ファイブに挑み、いわゆる「神崩し」を成し遂げることができるキャラクターは現れるのか?これが2015年のサンリオキャラクター大賞の最大の注目ポイントです。

そして今年は記念すべきキャラクター大賞・第30回大会。この良き節目に、何かに導かれるようにして、神崩しを成し遂げ得る可能性を持ったキャラクターが、かつてないほど集まったのです。今年のキャラクター大賞ではなにかが起こる、そう思わずにはいられません。

ではあらためて、神崩しの可能性を持ったキャラクターを振り返ってみましょう。


ぐでたま

《2014年デビュー 前年7位》

まだデビューして1年ながら、町のいたるところで見かけるようになった、今まさにシンデレラストーリーを駆け抜けているキャラクター。

2015年4月現在、ツイッターフォロワー数が約40万で、サンリオ公式アカウントの中では圧倒的1位。2位のマイメロディ(約25万フォロワー)を大きく引き離していることからも、その人気のほどが伺える。

ハローキティが優勝した2013年の最終獲得票数が188,697票なので、ぐでたまのフォロワーが全員一票ずつ投票したら、それだけでダントツ優勝できる計算になる。

キャラクター大賞の注目度も年々上がっていて2年前とは状況が違うため、事はそう単純ではない。しかしこのフォロワー数は他のキャラクター達にとっては脅威。神崩しの筆頭候補。



KIRIMIちゃん

《2014年デビュー 前年8位》

そのバランスの悪いシュールなたたずまいで人気が出た、食べキャラ選手権の優勝者。同大会で2位だったぐでたまと、切磋琢磨しながらスターダムに駆け登った。

KIRIMIちゃんもツイッターでのフォロワー数が約23万と、マイメロに肉薄する3位。マイメロはツイッターを始めて5年、それに対してKIRIMIちゃんはまだ1年そこそこ。アクティブユーザー数は圧倒的にKIRIMIちゃんの方が上だと考えられる。

去年のキャラクター大賞の前から、人気声優の代永翼さんがCVを担当している。

可愛いけどシュール

さらに今年に入って、サブキャラクターのサバくんのCVが寺島拓篤さんに、サメせんぱいのCVが佐藤拓也さんに決定。あまりにシュールなキャラクターと、イケメンボイスのギャップで、声優ファンを困惑させながらも、着実に人気を増している。

最後の「シメるぞ」がかっこいい

はたして前年8位からどこまで順位をあげることができるか。



プラズマジカ & シンガンクリムゾンズ

《2012年デビュー 前年ファーストステージ敗退》

前述の通り、SHOW BY ROCK!!から参戦の2組。ゲームユーザーと声優ファンをどこまで取り込んで、票数に繋げられるかが勝負。

この2組は昨年のキャラクター大賞にも参戦していたが、運命のいたずらか、ファーストステージでまさかの同ブロックとなり、票割れをおこしたところをみんなのたあ坊に刺しきられ、惜しくも決勝進出を逃した。

マイメロ・シナモン・クロミという超大御所と同ブロックだったため仕方ないのだが、今年の目標はその大御所を倒すこと。自慢の楽器で、勝利の凱歌を奏でられるか。



ぼんぼんりぼん

《2013年デビュー 前年9位》

子供を中心に大人気、サンリオエリートコースを行くデビュー2年目の正統派キャラクター。純粋な子供人気はマイメロやキティに匹敵すると言われている。

ぐでたまやKIRIMIちゃんのようにセンセーショナルなデビューを飾っていない分、全世代的な認知度はまだまだ低いが、昨年のキャラクター大賞前に行われた、サンリオピューロランドでの出口調査ではなんと1位を獲得している。

Googleで「サンリオ リボン」と検索すると、もうキティは出てこない。ぼんぼんりぼんの情報だけがヒットする。彗星のごとく現れた未来のエース候補が、ベテランに噛み付く。



ジュエルペット

《2008年デビュー 前年ファーストステージ敗退》

アニメはなんと7年目に突入し、もはや女の子の見るアニメとして定番化した人気作品。

可愛い絵柄で、ご多分に漏れず一定の男性ファンもついているため、人気投票では力を発揮する。去年はぐでたま、KIRIMIちゃん、ぼんぼんりぼんといった勢いのある新人を相手に苦杯を舐めたが、その実力は本物。

今期のアニメでは、ペットの動物達が人間の姿に変身する設定が加えられた。他社作品のパロディなども取り入れ(修行中に「ジュエル・ペット ジュエル・ペット」と言いながら崖を登っていた)、特に評判がいいため、キャラクター大賞でも活躍が期待できる。

変身するペット達

ファンも去年の屈辱は忘れていないはず。去年と同じ轍は踏めない。求められているのは勝利のみ。



以上、神崩しを狙えるキャラクターでした。神ファイブにこの6キャラクター、そしてトップ10を射程に入れるクロミ、ターフィー、マイスウィートピアノ、ウィッシュミーメルなどがしのぎをけずります。

もちろん、けろっぴをはじめとする元王者もこのまま引き下がるわけにはいきません。再起を賭けて決死の戦いを挑んでくるでしょう。

群雄割拠のサンリオキャラクター大賞。古参、新参、叩き上げ、エリート、企業マスコット、ゲームキャラと、とにかく多種多様なキャラクター達の乱戦状態となったサンリオキャラクター大賞。

この戦況を斬り開き、レースを制するのは、果たしてどのキャラクターになるのでしょうか。


実力未知数?初参戦キャラ&復帰キャラ

さて、今回のキャラクター大賞には、昨年参戦していなかった17キャラクターが新たに参戦しています。

その中から注目のキャラをご紹介しましょう。


もゆるん

《2014年デビュー 初参戦》

大河ドラマ「花燃ゆ」のPRキャラクター。(写真は吉田松陰役の伊㔟谷友介さんともゆるん)

NHKの大河ドラマ公式キャラの参戦に、サンリオファンは衝撃を受けた。まったくゆるくない、ガッチガチの商用キャラだが、果たして並みいる強豪サンリオキャラにどこまで食い下がれるか。

初回の視聴率が大河史上ワースト3という低視聴率と、大河ドラマの視聴者層がサンリオユーザーとかけ離れていることが気にかかるところ。



ミスターメン リトルミス

《1971年デビュー 初参戦》

イギリスからの輸入キャラが初参戦。サンリオファンならすでにギフトゲートなどで見かけたこともあるだろうが、一般的にはやはりサンリオのイベントに彼らが参戦しているのは不思議に見える。

もともとキティとコラボするなどサンリオとの関係が深かったが、2013年、正式にライセンス業務がサンリオに移動。晴れてサンリオキャラとなった。

1971年デビューと、なんと今回参加キャラの中では最年長。キティの3つ上にあたる。同じイギリス在住として、年上の意地を見せられるか。

(ちなみに過去にキャラクター大賞に参戦した経歴があるキャラの中で最年長はスヌーピー。1950年デビュー。)



タイニーチャム

《1985年デビュー 初参戦》

意外と古参な伏兵が初参戦。デビュー当時はキティの持ってるヌイグルミという設定だったはずが、サンリオ公式サイトでは「パパがお仕事でニューヨークへ行っている間、キティのお家に住むことに。」と紹介されていて設定がよくわからなかった。

しかし昨年、以下URLの記事でやっと「もともとヌイグルミだったけど、キティの愛で命が宿った」という設定に統一された。

http://www.puroland.jp/2014_tinychum/

(「当時サンフランシスコに住んでいた」というアピールから説明を始めるキティのデザイナーの山口裕子さんも印象的。ご本人の素敵な写真も共に披露されている)

男の子なのにキティのマネをして女装をしているのがウケており、実は固定ファンが多い。同じくキティと一緒に住んでいる飼い猫のチャーミィキティがキャラクター大賞で常に上位に位置していることからも期待ができる。サンリオのダッフィーくんはどこまで票を伸ばすか。



クリティクリティカ


トライクロニカ


徒然なる操り霧幻庵


急にどうしたんだ、と思われた方もいるかもしれないが、すべて先に紹介したSHOW BY ROCK!!のバンドキャラクター。プラズマジカとシンガンクリムゾンズを合わせて、なんと今回は一つのゲームから5組のバンドが参戦している。

例えばジュエルペットは、42匹の"ペット"が公式ホームページで紹介されているが、キャラクター大賞には全部まとめて「ジュエルペット」で参戦している。シリーズを通しての主人公「ルビー」名義での参戦はない。

それを考えるとSHOW BY ROCK!!のキャラクター達が、破格の待遇を受けていることがわかる。しかしサンリオから優遇されているだけではキャラクター大賞を勝ちきれないのは去年の2バンドの成績で証明されているだけに、苦戦が予想される。

3ピースバンド「トライクロニカ」の女性人気はかなりものだが、どこまで暴れられるか。SHOW BY ROCK!!の5バンド内の順位付けにも注目が集まる。



笑う女

《1989年デビュー 再登場》

インターネットで手に入る記録上では、キャラクター大賞への参戦が確認できなかった。おそらくネット投票が始まる前には、参加記録があったのだと思われる。

初めて見た人はその名前のインパクトに驚いたことだろう。そこはかとなく狂気を感じさせるこのキャラクター、「サンリオには実はこんな変なキャラがいる」というようなまとめの常連になっている。

参考記事
【黒歴史】サンリオの無名キャラクターがすごい件【二軍】
http://matome.naver.jp/odai/2127475595087039501

なぜこのタイミングで再び参戦したのかわからないが、キャラクター大賞エントリーキャラクターを見た人達の間ではすでに話題になっており、秘めたるポテンシャルを感じさせる。

戸惑う人々

余談だが、なぜ「笑う女」などというぞんざいな名前のキャラクターが生まれたのか、仮説だが説明しておこう。

かつてサンリオキャラは仮の名前で発表され、人気が出たらいちご新聞紙上で名前を募集することが多かった。実はキキとララも、初めは「星の子チャーマー」と呼ばれており、「リトルツインスターズ」は後につけられた名前。

他にも「八千代チャーマー」など、仮の名前のまま公式ホームページに残っているキャラクターがいることから、「笑う女」もおそらくその仮の名前(それにしてもぞんざいすぎるが)のまま、命名されることなく歴史に取り残されたキャラクターだと考えられる。


以上、注目の新参戦キャラクターでした。今はあまり注目されていませんが、2013年には、全く注目されていなかった企業キャラ、ふくちゃんとターフィーがベスト10入りを果たすなど、波乱を演出してくれました。一気にメジャーキャラクターにのし上がることも夢じゃないのがこの大会。新スターの誕生に期待がかかります。



去りゆく者

17キャラクターが新たに参戦した、ということは、前回参加していた17キャラがこのキャラクター大賞から姿を消したことになります。

注目の不参加キャラクターをおさらいしていきましょう。


ゴーエクスパンダ

《2011年デビュー 前年6位》

サンリオがプロデュースしたテレビ朝日のマスコットキャラで、前年6位のゴーちゃんがなんと今年は不参加。

2012年に、サンリオプロデュースの企業キャラとしては初めて、サンリオキャラクター大賞に出場。9位に入賞して、サンリオファンを驚かせた。2013年にも9位入賞、そして去年は6位と、ついに神崩しに一番近いキャラクターとなった。

テレビ朝日のイベントでキャラクター大賞の事前投票を実施するなど、勝つためならなんでもやるといった気概を見せ、毎年、サンリオキャラクター大賞に波乱をおこしていただけに、突然の不参加が悔やまれる。

2013年にテレビ朝日で行われたキャラクター大賞の事前投票
⇒ http://www.tv-asahi.co.jp/go-chan/gogoweek2013/#anc1



ふくちゃん

《デビュー年不明 前年10位》

そしてなんと、ゴーちゃんに次ぐ人気の企業キャラで、昨年10位だったふくちゃんが、今年は不参加。

これはおそらく会社がいまそれどころではないからだと思われる。がんばれふくちゃん!いや、服役ちゃん!しっかりお務めしてシャバに帰ってくるのを、サンリオのお友達はみんな待っている!



るるる学園

《1989年デビュー 前大会ファーストステージ敗退》

おそらく今回、企業キャラ以外で、エントリー漏れしたキャラクターの中では最も人気が高かったキャラクター。不参加を嘆く女性ファンも多いはず。

昨年も「ぼ、ぼくねずみ小僧だい!」が不参加になるなど、新しいキャラが増えれば増えるほど、100というエントリー枠から漏れてしまう、かつての人気キャラクターも増えていく。来年は、いったい誰が…。


以下、2015年から不参加となったキャラクター

ウィー・メリールー
タイニーポエム
るるる学園
ゴーエクスパンダ(ゴーちゃん。)
ふくちゃん
パウピポ
デビとビビ
ミスター ベアーズ ドリーム
おきがるふれんず
ビートロイド
メローチューン
八千代チャーマー
スパンキーバロー
ノラネコランド
ララバイラバブルズ
プルルンキュピ
怪盗ロッパップ


投票は5月10日から!

群雄割拠、悲喜こもごも、様々な角度から楽しめるサンリオキャラクター大賞2015!その投票がついに5月10日から始まります!

果たして、誰が優勝を勝ち取るのか!

かわいい伝説が、いま、生まれる!



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