今年もサンリオキャラクター大賞を3倍楽しむために2016


"みんなの力で、あの子を1位に。"

今年も始まります。サンリオキャラクター大賞2016。昨年の総投票数はなんと376万5250票、その結果はYAHOO!ニュースのトップを飾り、新聞記事にもなる盛り上がりぶり。ここ数年でインターネット上のお祭りのひとつとして、定番化してきた感さえあります。

サンリオキャラクター大賞2016 公式サイト

2016年大会のキャッチコピーは"みんなの力で、あの子を1位に。"になりました。2014年は”かわいい戦いが、いま、始まる。”、2015年は”かわいい伝説が、いま、生まれる。”と、サンリオらしく「かわいさ」を押し出したコピーだったのですが、今年はその「かわいさ」さえも捨て、「とにかく投票しろ」の一点張りコピーになっています。

しかしそれは毎年繰り広げられる熾烈な戦いと、シビアすぎる結果に裏付けられたことなのです。


去年はどんな大会だったのか?

では、昨年はどのような大会だったのでしょう。実は2015年は、サンリオキャラクター大賞始まって以来初めてのとある闘争が勃発した年でした。よく理解するために、まずはサンリオキャラクター大賞の歴史から振り返っていきましょう。

まずはキャラクター大賞が始まってから12年の黎明期。その時にデビューしたばかりのキャラに票が集まる傾向にあったようで、毎年違うキャラクターが1位を獲得しています。その中で際立っているのがポチャッコの5連覇。当時の人気ぶりがうかがえます。

そして第13回大会での初優勝から、キティによる絶対王政期に入ります。とにかく他を寄せ付けない圧倒的な人気。キティが赤といえば白いバラも赤に変わる時代が12年続きました。

そしてインターネット投票が始まり、ご存知、キティとマイメロの5年戦争期に突入します。毎年繰り広げられるすさまじいデッドヒートは、サンリオファンならずとも熱狂させてきました。(ちなみにこの"なんとか期"っていうのは筆者が勝手に言っているだけです)

そして、このキティとマイメロの2強状態、さらにいえばそこにキキララ、ポムポムプリン、シナモンを加えた5キャラクターによる上位独占状態が、ついに打ち破られたのが2015年の第30回大会だったのです。

どれだけ大きな変化があったか、2014年のランキングと、2015年のランキングを比べてみましょう。

赤字で示しているのが数年にわたってキャラクター大賞のベスト5を独占し続けてきた、いわばサンリオの「神5(かみふぁいぶ)」ともいうべきキャラクターです。しかし2015年のランキングを見ると、ベスト10以内には入っているものの、その苦戦ぶりは明らか。

前年までずっと1・2位だったあのマイメロとキティは、なんとそれぞれ5・7位と順位を落とし、リトルツインスターズにいたってはなんと9位と、ボーダーラインギリギリまで後退してしまいました。

そしてなんと、2015年のベスト15位以内に入っているキャラクターの半分以上が2010年代にデビューしたばかりの新しいサンリオキャラクター。

つまり昨年からサンリオキャラクター大賞は、サンリオ神5 VS 2010年代デビュー組 という、「大世代間闘争期」に突入したのです。



神5を脅かすキャラクターたち

では、2015年に活躍したキャラクターを簡単にご紹介しましょう。

ベスト10に入っているキャラクターの内、シンガンクリムゾンズ・プラズマジカ・トライクロニカ・徒然なる操り霧幻庵は、サンリオが展開するアプリゲーム、"SHOW BY ROCK"のキャラクターです。キャラクター大賞の期間中にアニメ化され、大会の台風の目となりました。

シンガンクリムゾンズとプラズマジカ

1位はポムポムプリンにゆずりましたが、なんと2位のシンガンクリムゾンズとぷりんの票差はたったの35票。27万837票と27万802票という空前絶後の大接戦を繰り広げたのです。

アニメが終わってもメディアミックスはぞくぞくと続いています。ナンジャタウンにはキャラクター大賞の投票期間中、応援ブースが設置されることが決定。さらにJOYSOUNDでも、グッズプレゼントを絡めた応援キャンペーンが展開されています。会社からも社外からも猛烈なバックアップを受けるSHOW BY ROCK勢、今年も上位入賞は確実と予想されます。


さて、2015年の大会では、ぐでたまが4位、KIRIMIちゃん.も11位と、デビュー2年目の2キャラクターが神5をギリギリまで追い詰めました。今やコンビニやゲームセンターでもよく見かける大人気キャラクターになっています。

エイプリルフールに雑な嘘をつくぐでたま



キングオブプリズムのパロディを披露するKIRIMIちゃん.


相変わらず、ツイッターで好き勝手やっています。商品の発売よりも先に、ツイッターでデビューして人気が出た2人ですが、もはやその人気はネット上だけにとどまらず、テレビや雑誌でも取り上げられ、誰もが知るキャラクターへと成長を遂げました。2016年も勢いに陰りは見えません。果たしてどこまで高みに上るのか、今年も注目です。


SHOW BY ROCK、ぐでたま、KIRIMIちゃん.の2010年代デビュー組は、昨年に引き続き、上位に食い込んでくるでしょう。去年よりもさらにファンを増やし、力をつけてサンリオ神5に挑みます。目標はもちろん1位の栄冠。

対する神5とそのファンも、昨年の屈辱を忘れていません。新参者に、去年のことは夢だったんだと教えるために、全力で潰しにかかるでしょう。リベンジを誓うサンリオ神5と、2010年代デビュー組の激突から、目が離せません。



まだいる!注目のキャラクター!

2015年に波乱を巻き起こしたキャラクター達を紹介しましたが、注目のキャラクターはまだまだいます。

最大のトピックはテレビ朝日の公式キャラクター・ゴーちゃんの帰還です。

ゴーちゃん

2012年、サンリオがプロデュースする企業キャラクターとしては初めてサンリオキャラクター大賞に出場し、なんといきなり9位に入賞。テレ朝主催の自分のイベントでキャラクター大賞の投票券を配るなど、大企業ならではのダーティな手腕を尽くし、2014年には6位にまで上り詰めました。

しかし2015年はまさかの不参加。何をしていたかといえば、毎年サンリオキャラクター大賞の本戦と同時に開催される、コラボ部門にマイメロとタッグを組んで出場していました。

「今年の大会は荒れそうだし、必死に頑張るのは愚策ブイ! 前年の本戦2位と6位でコラボ部門に出たら絶対優勝できてコスパがいいブイ!」

「あたまのいい おともだちができて マイメロうれしいわ ほんせんのとうひょうは マイメロのほうに ゆうどうを おねがいね」

という二人の声が聞こえてきそうなタッグでした。(もちろん優勝しました)

そんな彼が今年は本戦に帰ってきたのです。果たして今年はどんな立ち回りを見せてくれるのか、監視の目を光らせていきましょう。



企業キャラといえばもう一人、帰還を果たしたキャラクターがいます。2014年の大会で10位だった、くすりの福太郎のふくちゃんです。

ふくちゃん

普段はなんてことない、一企業のイメージキャラクターですが、ことサンリオキャラクター大賞においては異様な力を発揮するふくちゃん。2013年には8位に入賞し、サンリオファンを愕然とさせました。

昨年はおそらく刑に服していたため不参加でしたが、今年は禊を終えて気合の参戦!全社員一体となった集票力が、2016年も発揮されるのか!?



今年初参戦のキャラクターからもご紹介しましょう。

リルリルフェアリル

サンリオとセガトイズが共同展開するキャラクター第1弾「ジュエルペット」のアニメのテレビ放送が、去年いっぱいをもって終了。

そして第2弾として始まったのがこのリルリルフェアリルです。まだまだ駆け出しのキャラクターではありますが、先輩のジュエルペットが10位以内常連だっただけに、今後の活躍に期待がかかります。



さあ投票しよう!!

懐かしいあのキャラクターにもう一度出会えるかもしれない、サンリオキャラクター大賞。あのキャラもこのキャラも、今年はキャラクター大賞に帰ってきました。ここまでこの記事を読んだ方は、ぜひご自身の目で公式ホームページを確認してみてください。

いよいよ始まる31回大会、果たして、どんな結果が待ち受けているのでしょうか?今年もはりきって投票しましょう!

みんなの力で、あの子を1位に!

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