ズートピアのよくわかんなかったところ【ネタバレ】

絶賛公開中のズートピアを見てきました。前評判を聞いて抱いていた100%の期待を100%のまま打ち返されたような感じで、とにかく面白かった。動物可愛い〜展開早い〜伏線多すぎ〜と、バカみたいに口開けてる間に終わっていました。

人間社会にもある差別意識がどーした、マイノリティとマジョリティがこーしたと、深い考察が飛び交ってますが、そういったことは頭がいい人に任せるとして、個人的に「面白かったけど、あそこ、分かりにくかったな〜」という箇所があったので、ちょっと書いてみます。

※という内容なので完全にネタバレです。まだ観てない人は読まないで下さい。というか読んでもなにがなんだかわからないです。





---ネタバレ注意---



よくわからなかったところ

観た人しか読んでない前提で書いているので、あらすじは省きます。映画館を出てからしばらくして「?」と思ったことをストレートに言うとこうです。

なんで薬を打たれたカワウソが「夜の遠吠え」という言葉を発したのか?

この「夜の遠吠え」が、肉食動物失踪事件の原因だったわけですが、失踪者すべてを隔離していたほどのライオンの市長も解明できなかった事件の原因を、なぜカワウソが口にしていたのか? あの薬を打たれると自動的に「夜の遠吠え」って口から出ちゃうの? それはさすがにムリヤリすぎない? でなければ薬を打たれた行方不明の重要人物が、偶然「夜の遠吠え」を知っていた、ってことになるけど、それって都合が良すぎるんじゃないの?


僕が考えた仮説

で、自己解決すべく、よーく考えて仮説を立ててみました。思い出してみると、カワウソって花屋さんなんですよね。だから元々、「夜の遠吠え」が危険な薬だという認識があったんじゃないでしょうか。もしかしたら失踪事件との繋がりにも感づいていたのかもしれません。そしてそれが羊たちにバレてしまった。これも偶然バレたというのは無理があるので、カワウソは羊のダグあたりと「夜の遠吠え」の取引をしていたのかもしれません。もちろん何に使っているのかは知らされないまま。しかしふせられていた事実に気づき、危険を感じたカワウソは、家族ぐるみで付き合いのあったミスタービッグに相談をしようとした。だけどそれさえも羊たちに察知され、狙い打たれて野生化してしまった。

思えば失踪した肉食動物は、カワウソ以外はみんな大型でした。肉食動物は凶暴で恐ろしい、という偏見を助長させたい羊の計画上、小型のカワウソを凶暴化させるのは、あまり効果的とは言えません。そこには口封じという別の意図があったのではないでしょうか。右京さんならあの行方不明者のリストを見た時点で「カワウソですか…」とつぶやいてCMに入っているところです。

映画の中で、この説明はされてないですけど、でなきゃ僕の疑問に説明がつかないから、こういうことなんじゃないかと思いました。どうでしょう?1回しか観てないから、もっと詳しい人に教えて欲しいです。


これだけ丁寧に振りを作って、大量の伏線を回収してる作品ですから、この辺を詳しく描かなかったのはわざとなんでしょうね。観客が想像で補う部分をあえて作ったのか、「夜の遠吠え」というキーワードの不気味さを際立たせるためかわかりませんが。


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