wikipedia英語版のサンリオキャラクターの項目のチョイスがよくわかんねぇな、っていう話

ハロー・キティには世界中にファンがいる、というのはもはや常識。海外のセレブやスターがキティグッズを身につけている映像がニュースで流れることも少なくありません。

まさに世界のハロー・キティですが、実はキティだけではなく、サンリオの他のキャラクターも、アジアを中心に海外で活躍しています。

wikipedia英語版によると、サンリオのNo.2ことマイメロディは、ニューヨークタイムズで紹介されたこともあるんだとか。ただ記事には「そこそこ成功をおさめてはいるが、キティのグローバルな人気にはおよばない」的なことが書かれてたみたいなので、マイメロ本人はブチ切れてたと思います。

そのwikipedia英語版の「List of Sanrio characters」の項目。これを見ていて大きな違和感を覚えました。これから世界を席巻し、映画事業で右肩上がりのディズニーを脅かすであろうサンリオのwikipediaがこれではいけない。

とりあえずすべて日本語名に直して並べてみましたので、まずはご覧ください。とにかく、キャラクターのチョイスがおかしい。

1.1 Bad Badtz-Maru (1993) バットバツ丸
1.2 Bonbonribbon (2012) ぼんぼんりぼん
1.3 Charmmykitty (2004) チャーミーキティ
1.4 Chibimaru (2003) ちびまる
1.5 Chococat (1996) チョコキャット
1.6 Cinnamoangels (2005) シナモンエンジェルズ
1.7 Cinnamoroll (2001) シナモロール
1.8 Cocoa and Vanilla (2012) カカオ、バニラ(?)
1.9 Corocorokuririn (1998) コロコロクリリン
1.10 Dear Daniel (1999) ディア・ダニエル
1.11 Deery Lou (2002) ディアリールー
1.12 Hangyodon (1985) ハンギョドン
1.13 Hello Kitty (1974) ハロー・キティ
1.14 Jewelpet (2008) ジュエルペット
1.15 Kappa Rumba (1988) カッパルンバ
1.16 Kerokerokeroppi (1988) けろけろけろっぴ
1.17 Kuromi (2005) クロミ
1.18 Landry (1999) たらいぐまのらんどりー
1.19 Little Twin Stars (1975) リトルツインスターズ
1.20 Lloromannic (2007) ルロロマニック
1.21 Masyumaro (2006) マシュマロみたいなふわふわにゃんこ
1.22 Miss Bear's Dream (2010) ミスベアーズドリーム
1.23 Monkichi (1991) おさるのもんきち
1.24 My Melody (1975) マイメロディ
1.25 Nemukko Nyago (2000) ねむっこにゃーご
1.26 Pandapple (2002) パンダップル
1.27 Pannapitta (2003) パンナピッタ
1.28 Patapatapeppy (1992) パタパタペッピー
1.29 Pekkle (1990) あひるのペックル
1.30 Pippo (1993) こぶたのピッポ
1.31 Plasmagica (2013) プラズマジカ
1.32 Pochacco (1989) ポチャッコ
1.33 Pompompurin (1996) ぽむぽむぷりん
1.34 Spottie Dottie (1990) スポッティドッティ
1.35 Sugarbunnies (2004) シュガーバニーズ
1.36 Sugarminuet (2008) シュガーメヌエット
1.37 Tenorikuma (2005) てのりくま
1.38 Tuxedo Sam (1979) タキシードサム
1.39 Usahana (2001) ウサハナ
1.40 Wish me mell (2010) ウィッシュミーメル
1.41 Zashikibuta (1984) ザシキブタ

もうわかったと思いますけど、ね?変でしょ?

国民的キャラクターメーカーサンリオに、幼少期から身も心も侵されたファンシージャップの皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、わからなかった非国民の方々のために、何がおかしいのか、ひとつひとつ説明していきましょう。


(1)ザ・ラナバウツが入っていないのがおかしい

ザ・ラナバウツと言えばサンリオが1984年に発表した乗り物がモチーフの男の子向けキャラクターです。名前を聞いてわからなくても、イラストを見ればわかるという人(自らの非常識を憂うべき方々)も多いのではないでしょうか。近年では、顔が付いたイラストにリメイクされ、人気を誇っています。

このザ・ラナバウツ、日本での人気はもちろんのこと、サンリオの海外向け通販サイト「Official Home of Hello Kitty & Friends」のキャラクター別グッズ検索リストの11項目に名を連ねているのです。その11項目は以下のとおり。

 hello kitty ハロー・キティ
 my melody マイメロディ
 little twin stars リトルツインスターズ
 purin ぽむぽむぷりん
⇒runabouts ザ・ラナバウツ
 kirimi KIRIMIちゃん
 keroppi けろけろけろっぴ
 badtz-maru バッドばつ丸
 kuromi クロミ
 tuxedosam タキシードサム
 pochacco ポチャッコ

しかもキティ・マイメロ・キキララ・ぷりん、という最近のキャラクター大賞上位4組の次にラインナップされている優遇ぶり。本来ならその位置にいるのはキャラクター大賞2年連続5位のシナモロールのはずですが、これは大抜擢と言えるでしょう。

車という子供が好きなモチーフと、日本の車のデザインにとらわれないポップなイラストが海外に通用するというサンリオの見込みだと推察されます。

それなのに、これがwikipediaで紹介されていないなんて。いまサンリオが最も優先して取り組むべき大問題と言えるのではないでしょうか。


(2)みんなのたあ坊が入っていないのがおかしい

みんなのたあ坊と言えばいつも元気で明るい男の子のイラストと、身体障害者差別と批判されサンリオの歴史から抹消されかけたことで有名な、サンリオの代表的キャラクターのひとつです。

それがwikipediaに掲載されていないなんて、これも大問題ではないでしょうか。まぁ理由があるとすれば上記の太字部分なのかもしれませんが、だからと言って1990年代前半のサンリオ黄金期を支えた、サンリオオールスター選手のひとりを海外に向けて発信しないなんて、そんな馬鹿げたことが許されるのでしょうか。

しかもリストのページの右側のイラストにはたあ坊がいる(画像右端)


(3)パティ&ジミー と ザ・ボードビルデュオ が入っていないのがおかしい

パティ&ジミーと言えば、1974年にデビューしたハロー・キティと同期のキャラクター。かつてはキティと人気を二分したサンリオの大ベテランです。

そしてザ・ボードビルデュオと言えば、1983年にデビューした男の子と女の子のカップルキャラで、うんまぁそこそこ、適度に人気が?あった?のか?っていう感じのとっても可愛いキャラクターです。

どちらも男女のカップルキャラですが、もう一つの共通点はアメリカに住んでいるということ。パティ&ジミーはカンザスシティ、ザ・ボードビルデュオはニューヨークに住んでいるという設定になっています。

それなのになぜwikipedia英語版のキャラクターリストに名前が入っていないのか?これは対応を誤れば国際問題にさえ発展しかねない、日米関係に影を落とすビッグプロブレムであると、明言しておきたいと思います。


(4)なんかゴミが混じってる

だいたい15のカッパルンバ (1988)とか、18のたらいぐまのらんどりー(1999)とか特に人気もないサンリオの失敗作どもを誰が知ってるんだよ。まず外国人は「カッパ」を知らないし、「たらいぐま」っていうダジャレを理解できるわけねぇだろ。

8のカカオとバニラ(2012)なんて、そもそも「シュガーバニーズの弟子」っていう完全なサブキャラクターなのに、リスト入りしてるのがまずおかしいしな。それに表記が Cocoa and Vanilla って、本来「カカオ」なのが「ココア」になってて、それに関しての説明は記事上でされてないから、ミスなのか海外向けの名前なのかさえわからないし!プラズマジカKIRIMIちゃんは2013年の同期デビューなのに通販サイトに項目があるKIRIMIちゃんの方だけリストに入っていないしとにかくおかしいことだらけだ!誰か助けてくれー!!うわあああああああああああああああああ!!!!!

少し取り乱しましたが、以上です。英語ができるサンリオファンの方々、どうか編集をお願いいたします。早期解決を願っております。


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