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障害者就労は闇ばかりじゃない

前の投稿で障害者就労の闇を書きました。

 
闇ばかりを見るもの悲しいので、今日は光にも目を向けたいと思います。

 

 *  *  *

 

 私、御年29歳、某所にて障害者雇用枠で勤め人をしております。
障害をオープンにして働くようになって5年が経ちました。


障害者就労において初めて光を見たのは2017年の春。
一般就労で働くことに限界を感じ、障害者雇用枠で新たに職探しすることを決めた時期でした。

当時、必要な行政手続きが盛りだくさんで、役所の福祉課や職業安定所によく足を運んでいました。
そこでは親身に相談に乗っていただいたり、「◯◯さん(私の名前)ならすぐに就職決まりますよ、大丈夫ですよ!」とフランクに励ましていただきました。
役所なんて型決まりの事務的対応だろうと思っていたので、血の通った対応をしてもらえたことには意外に感じつつも、ほっとした記憶があります。

 


実際に障害者就労で働くようになって気づいたのは、「無言の支援」のようなものがあることです。

私は健常者の集団に紛れて働いているのですが、正直、一部の人間からは「障害者と働くことを歓迎しない空気」は出ています。
障害者雇用枠の同期メンバーも同じように感じたと話していたので、私の感じ方の問題ではなく実際にあるのだと思います。

でも全員が全員、敵というわけではありません。
中には「無言の支援」といえるような、温かく見守ってくれているような視線も感じることもありました。

私の勤め先には独特の組織風土があり、職場の人間関係は基本的にドライですが、その中でも感じる人の優しさや思いやりはあります。
私が障害特性に詰んで困ったとき、スッと出てきて助けてくれる人も少なくありません。
係も課も違う、席もフロアの隅と隅ってくらい離れているくらい接点の少ない人が助けてくれることもありました。

 

障害者就労は闇一色というわけでもないのです。



おしまい。