キリンジの「愛のコーダ」は凄まじい曲だった。 4 tsunekichi 2023年5月15日 20:33 ご存知キリンジの名曲「愛のコーダ」です。ずっと前から知ってはいましたが、最近この曲の良さに気づいたので弾いてみました。まずはお聴き下さい。いわゆるPOPSとは違う方法論で作曲されているので分数コードが、これでもかと出てきます。半音ずつ微妙に音が複雑にずれながら心地よいメロディを奏でていく。メロディも良いのですが、この曲は歌詞も良いのです。特に二番の歌詞は、すばらしいです。以下引用します。胸の傷から 夕陽があふれて軋む(きしむ)列車を追いかけて赤に浸す(ひたす)青が散る 夜に沈む 星がこぼれたこれがメロディと相まって、たたみかけるように映画のワンシーンのような風景を浮かび上がらせます。すごい。さらに続きます。帰りのチケットを破る(やぶる)意気地も(いくじも)愛に生きる勇気もない無様な(ぶざまな)塗り絵のような人生が花びらに染まっていたあの夏意気地(いくじ)とか、無様(ぶざま)とか最近はあまり使わない近代文学に出てきそうな単語にグッときます。今はただ春をやり過ごすだけさ 地の果てで春の陽気に 狂ったようなうねり そしてその景色をじっと見つめているのは地の果て凄みさえ感じます。キリンジは「エイリアンズ」が代表曲なのですが実は「愛のコーダ」こそ凄まじい曲なのでした。 #ギター弾き語り #キリンジ #愛のコーダ #ベサンギ 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート