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キングオブコント2020の空気階段の2本目のネタは絶対に炎上してほしくない

キングオブコント2020最高でした!

全組面白かったことはもちろんですが,ジャルジャルがとうとう賞レース優勝という結果となり,とても盛り上がった大会だったと思います.


さて,私が個人的に今回の大会で面白かったと思うネタは空気階段の2本目のネタでした.

夜間の定時制高校に通う男女の恋物語で,水川かたまりさん扮する女性が,鈴木もぐらさん扮する太っていて非常に活舌の悪くアル中のおじさんに恋をしているという設定でした.


先ほどキングオブコント2020が終わった直後にツイッターで「空気階段」で検索していたらこのネタが炎上しているというツイートを見つけてしまい,炎上してほしくないという思いからこのnoteを書き始めました.


炎上しうるポイントとしては,鈴木もぐらさん扮するおじさんの上手く話せない喋り方が障がいを持っている方の話し方を想起させ,障がい者を笑いものにしてはいけないという旨でした.また,ある方のツイートで「やり取りで笑わせるのではなく上手く話せないことを馬鹿にしている」という旨の感想を見つけました.

私自身,障がいに対する配慮が足りていないことはあったかもしれませんが,あのネタで味わった面白さと青春の甘酸っぱさを燃やされたくはないと思いました.

たしかに,アル中男性の話し方は障がい者の話し方に似ていたのかものかもしれません.(ここで表現としてアウトだとしたら今後見る側として気を付けます.)

しかし,空気階段のあのネタの面白さは,あの活舌の悪い話し方にあるのではなく,第三者視点では聞き取れない活舌も恋をしている相手だとはっきりと意味が通じてしまうという点にあると思うのです.

あばたもえくぼ.恋のパワーってすごいな!という楽しみ方はできませんでしょうか.

もし仮にアル中男性の役の裏設定として障がいがあったとしても,彼自身を馬鹿にしているのではなく,二人だけが通じる言語があるという微笑ましさとしての笑いだったと思います.

実際にネタの後半に差し掛かるあたりに,初めは全く聞き取れなかった男性の言葉がうっすら「教えない」と聞き取れ,その後少しずつ彼の話す内容が見る側にとっても聞こえるようにできているのです.ネタを見始めて数分の我々が少しずつ聞き取れるというならば,同じ教室で何か月も生活して,恋をしている彼女ならばきっと,不自由なくコミュニケーションが取れるんだろうなと納得しませんでしょうか.

何度も言いますが,あのネタで面白がるポイントは

「恋のパワーってすごいな!」

です.

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